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北朝鮮は、武装した商人団に起源する社会:儒教社会ではない。

2017年04月22日 | Weblog

TMA講師代表:戦争を論じるためには、「孫子の兵法」を読み、理解しておかねばならない。ネット右翼は、単細胞なので、武闘による決着を善としている。例えば、北朝鮮や中国は、「儒教国家」であるというレッテルは正しいが、彼らの「儒教理解」は極めて平板に終わっている。

孫子は、徳治による富国が強国の強者たるゆえんを基本とする。ただ、富国には極貧国からの略奪に備える万全の武備がいるとされる。中国共産党は、富国を第一にして武備を完備させようとする。北朝鮮の労働党は、貧困、飢餓の恐怖を軍事力の基礎におく。軍隊に繋がれば「食」にありつける、という飢餓が必要だと考えている。中国のように富国になれば、軍隊に志願する若者の動機が消滅すると理解している。このため、中国共産党と朝鮮労働党とは、友党でありながら、「孫子の兵法」を基礎に置く漢民族と、極貧に耐え抜く山岳ゲリラ戦闘に長けた軍事組織が国家を組織している国との大きな違うがある。

北朝鮮社会が富裕化すれば、食物・食事への飢餓が薄れ、軍事組織への求心力が失われることを恐れている。従って、外国からの経済制裁は、北朝鮮の軍事優先の体制を強化する方向に加担していることになる。また、韓国社会の腐敗は、北朝鮮社会の緊迫にいる緊張感と大きな対比を為してる。「経済制裁」⇒「北朝鮮貧困化」⇒「窮鼠化」⇒「軍事挑発」⇒「陰謀」の正統化という悪循環にエサを与えているようなものである。極貧に耐え抜く山岳ゲリラ戦闘に長けた軍事組織が国家を組織している国に対し、リスクの低い対応策はなにか、細かく研究を重ねなくてはならない。その意味で、ネット右翼は無駄に吠える犬である。むろん、左翼は反アメリカ軍に志向が固定されているから話にならない。

北朝鮮は儒教社会だから、長男を謀殺した現政権には批判があると考えるのは間違いである。北朝鮮は、極貧に耐え抜く山岳ゲリラ戦闘に長けた軍事組織が国家を組織している国と定義するべきだ。そこにあるのは、狩猟民の原始社会の倫理があるだけだ。それが、商人団となり、武装軍事組織とが結合した極東ロシアの一利権集体である。武器輸出に大きな活路を見出すのも、彼らの理にかなっている。

 

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