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習近平「核心」化とチャイナ7の役割分担

2017年07月17日 | Weblog

最新の公開資料により、習近平を核心とするチャイナ7の役割分担を分析する。結論は、確かに1強体制であるが、巧みな分業と責任分与がある。

富山大学の経済学部の馬駿教授と半年前に、先生の研究室で雑談したことがある。馬教授は、中国経済の前途、特に金融問題からの大破綻の危険を指摘された。僕は逆に、中国共産党の組織瓦解がないかぎり、金融問題はいくらでも「問題の先送り、無かったことにできる」という政治権力の効果を引き合いに危機接近論を否定した。なぜ、中村が中国経済を長期上昇とみるか?

僕は中国農村社会の研究を一つの専門としている。中国農村は、中国文明の発展とともに、伝統的な「城市」文明からの外延的なはみだしと実証分析している。論文は、日本では非公開。日清戦争の100周年の国際シンポで葉発表、人民出版社から印刷・発行。当時、討論会の場では、中国の農村は、明清時代に新たに成立したもので、中国は、「近代化」の時代に「農村化」した、と論じた。ある極めて賢い中国の教授は、「非常に高度な研究課題だ」と論評、その後、僕が上海の「華東師範大学歴史系客座教授」の推薦状に対し、中国歴史学会からの承認・同意書を政府でだしてもらった。

だから、現在、中国では、この300年間に新生した辺境の貧困農村を農村部の中核都市に吸収し、都市民と農民との戸籍上の大差別を大解消する制度改革が急がれていることを伸び筋だと評価している。これを行政担当しているのが、政治局常務委員の第7位の張高麗国務院副総理である。毛沢東の社会主義は、農民の犠牲と農民への差別により成立した。習近平は、これを180度反転し、伝統的な都市文明の国家として、中国の歴史発展の正方向への転換に成功しつつある。農村・農民の救貧に対し、国家の財政資金を支出し、社会主義的な扶養政策を推進している。かれは、核心として、極貧農の救済をトップの立場で指導している。「孫文」⇒(毛沢東・鄧小平)⇒「習近平」という歴史認識である。やがて、「孫文」⇒「習近平」という太文字に代わるだろう。これが、広東・福建・浙江三省の「旧国民党支配地域」のおける在地の中共党員(孫文主義を良く学びこんだうえで、中共を選んだ)の総意である。1トップが不動で強い指導性をもち、2トップ下、4MFという任務分担の隊形である。農村部の新都市に求められるのは、病院都市の機能である。経済苦と病苦とは、結合しているからだ。まだまだ、医療制度は、社会主義の初歩段階。でも、いつかアメリカには勝てるが、日本には勝てない。中国は、人口が多すぎるからだ。日本は縮小しながら高密度化する。ミニ化と高性能化の文明は、中国にはない。

 

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