稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

友より送り返されし一冊

2018年01月26日 | 日々
 猛烈な冷え込みの朝、宅配便が届いた。

 学生時代の友 岩本からだ。

 中には「日本社会発展史(上)」が入っている。

「本棚を整理していたら、君から借りた本が出てきたのでお返しします・・・」
 とある。

     

 さて、この本、読んだことも貸したことも思い出せない。

 が、奥付にはぼくの名前が書いてあり、文中には書き込みも。
 ぼくの字に間違いない。

 『資本制社会は必然的に崩壊し、社会主義社会に移行する・・・』
 などと論じ合い、またその運動に加わった日々も今は遠い。

 改めてこの本をパラパラとめくってみたが、とても読み進めず嘆息。
 
 こんな理論が空しく、色あせて見えてしまうからだ。

 私的利害を超えて社会全体の幸せを願う運動。

 以前に比べれば、今日、それらは衰亡あるいは四分五裂しているかにみえる。

 いつかまた別の形でひとつの大きな流れが生み出されるのかもしれない。
 歴史は繰り返すの言葉どおり。

 それにしても、あの時代から長い年月。
 ぼくらのかつての取り組みはこの世に何をもたらしたのだろう。
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