稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

消えゆく唄をつなぎとめて

2016年10月12日 | 日々
 先日、テレビで歌手 松田美緒さんの活動が紹介された。

 NNNドキュメント
「ニッポンのうた 歌う旅人 松田美緒とたどる日本の記憶」

 ぼくには初めて知る人ながら、民謡や伝承曲などを集めて歌っている人らしい。

      

 この番組でも
長崎市伊王島に伝わる「こびとの歌」
 徳島 祖谷の「木びきの唄」
秋田のマタギや山に生きる人々の「山子歌」などが紹介された。

 なかでも印象的だったのは九州に伝わる「西浦(にしのうら)の子守唄」。

『ねんねしなされ おやすみなされ
 いつがあなたの寝入りやら ヨイヨー

 雨の降る日の 子守は難儀
 よその軒端に 立ちそろう ヨイヨー

 雨の降る日と 日の暮れがたは
 家(うち)の恋しさ 帰りたさ ヨイヨー』

     

 子守唄とはいえ、母親が子どもを寝かせる唄ではない。
 これは昔たくさんいた 守り子の唄なのだ。

 そうだとすれば、この唄は「竹田の子守歌」や「五木の子守歌」そして「赤とんぼ」に通じる。
 その意味で、当時の人々の暮らしぶりを伝える貴重な唄だ。

 「発掘」したのは在野の廣瀬正栄さん(故人)。

     

 氏は「消えていくのは惜しい」と方々を歩いて10年がかりで集めたそうだ。

 それを松田美緒さんが改めて「発掘」したわけだ。
 
 もっとも、伝承曲などはそのままの形ではなかなかなじみにくい。
 いわば磨きをかけ、「洗練」される必要があるといえる。

 松田さんの「山子歌」。
 哀感を漂わせつつも、深い山々にしみわたるような美しさがある。

     

 松田さんは発掘した唄をそのように仕上げている。

 とてもすばらしい。
 
 松田さんに声援を送りたい。
 廣瀬さんの言われたように「消えていくのは惜しい」。
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