東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

touhou_huhai@gemini.livedoor.com

その発想はなかった。

2008-05-18 00:27:43 | Weblog
「小中学生にはことば教えない」有害情報対策で教育再生懇提言:bogusnews
http://bogusne.ws/article/97064748.html

子供は成人するまで樽に入れて育てる、という米国の逸話を思い出した。
「子供を守る」ための究極の手段だな。

聖職者たちが「けがれない」人間を創造するために子供を隔離し、言葉を教えず育てたあげく、そばで飼われていた羊の鳴声をかわりに覚えてしまうという話がボルヘスの小説にあった。

しかし、文字を学ぶと百姓が余計な知恵をつけるから、読み書きはなるたけ名主だけにさせるという考えは実際にもあったわけで。管理しやすさ、というものを突き詰めていけば、こういう結論も実はボーガスではない。

ひるがえって、次は犯罪者や反社会分子に携帯電話を持たせるな、という主張も出てくるだろうな…。

意気軒昂なことだ。反対する側はしだいに倦み疲れていくというのに。


【追記】2008/05/18

私が、邪悪で有能な政治家だったら、携帯電話を洗脳の道具にはするが、遮断したりはしないぞ。国がいかに偉大か、私がどれだけすばらしい英雄か、党の指導がどれだけ優れているのか、めんめんと情報発信するが、わざわざ情報を遮断する憎まれ役を買って出たりはしない。
政府が防御的になるのは、全体主義国家としても無能な証拠だ。いかんな。


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