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とつぜん上方落語 第12回 高津の富


 高津宮、高津神社である。主祭神は仁徳天皇。この神社、小生たち上方落語ファンにとっておなじみの神社である。境内には先代桂文枝師匠の碑もある。
 ぱっと想いつくだけで、「崇徳院」「延陽伯」そして、もちろん「高津の富」といった古典落語が想いつく。
 上方落語好きとしては、いっぺんは高津さんにお参りしなくてはと思うとった。さきの休日に行ったしだい。
 地図を見ると大阪地下鉄谷町九丁目からほど近い。こりゃすぐ判るわいと谷九の駅を出たらよく判らん。ふと気がつくと生国魂神社。ぜんぜん見当違いのところに来ている。それはそれとして、このいくたまさん、彦八まつりにも来たいもんだ。
 小生は極端な方向音痴。山も海も見えないところでは、どっちが北やら南やら、さっぱり判らぬ。小生たち神戸人は、街中、どこにいても六甲山が見える。ちょっと高いところに登れば海が見える。山側=北、海側=南、そう覚えておけば、まず、迷わない。そういう土地で長年生活してるのである。であるからして山も海も見えぬところでは方向がまったく判らぬ。何人かの人に聞いてやっと着いた。
「ちょっとモノをたずねますが」「なんでんねん」「あんた、えらい急いでまんな」「へえ、ウチのかみさんにケがついてまんねん」「どんなケでんねん」「産気」「え?」「サンケ」「なんでっか」「サンケ」「シンブン」てな、問答はなかった。
 高津神社の境内に入っての印象。想像してたより小さな神社やな。ウチの近くの森の稲荷神社とあまり変わらない。
「わらわこんちょ~、たかつがやしろにさんけぇなし、まえなるはくしゅ
ばいさてんにやすろぉ、はるかさいほぉをながむれば、むつのかぶとのいた
だきより、どふぅはげしゅ~してしょ~しゃがんにゅ~す」
 これ「延陽伯」で、言葉の難しいお嬢様がおっしゃった言葉である。日本語に訳すと、「私は今朝、高津さんにお参りしたおり、白酒売ってる店で休憩してたら、遥か西の方をながめてたら、六甲山の頂から強風が吹いて、小砂が眼に入った」
 で、小生もこのお嬢さんにならって、遥か西方をながめたが、六甲山なんかぜんぜん見えない。昔は見えたのであろうか。
 で、「高津の富」である。いろんな噺家が演じているが、小生は6代目笑福亭松喬師匠のが一番好きだな。この噺、「因州鳥取の豪商」の、いかにも大金持ちのお大尽っぷりをうんと強調し、後半、実はすかんぴんのからっけつであった。それが千両くじが当たった。という、2段どんでんであって、この「因州のお大尽」のキャラが面白いのである。桂米朝師匠なら、お大尽がマジ本物のお大尽に見える。松喬師匠の「因州のお大尽」の大物ぶりは、どこかかわいげがある。松喬師匠独特のおとぼけが奥にあって、あんなこというてるけど、このおっさん、ほんまもんやろかと思わせるわけ。
 ところで、小生が「子の1365番」が当たったら。どうするかって?こうするのである。
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