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スターウォーズ 最後のジェダイ


監督 ライアン・ジョンソン
出演 デイジー・リドリー、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック

懐かしのメロディです。前作「スターウォーズ フォースの覚醒」のレビューで同じことをいったが、もしこの映画が生まれて初めてのスターウォーズシリーズ鑑賞であれば、大変に面白く2時間いくばくかの時間を楽しく過ごせるだろう。少々しんきくさいところもあるが、娯楽活劇映画としてよくできている。しかし、小生のような第1作からリアルタイムで観つづけている者にとっては「またおんなじことをやっている」が正直なところ。
 前作「フォースの覚醒」が第1作「新たな希望」の焼き直しなら、この「最後のジェダイ」は、第2作「帝国の逆襲」の焼き直しといってもいいだろう。      
銀河皇帝がスノークで、ダース・ベイダーがカイロ・レン、ルークがレイだ。「帝国の逆襲」の脚本に少し手を加えて、あれやこれやオプションをつけ足せば本作になるのではないか。 最後の雪原での戦いの場面など、「帝国の逆襲」とそっくりである。それに、アナキンがやったことをルークが同じことをしている。ただ違うのはアナキンはダークサイドに落ちてダース・ベイダーになったが、ルークは世捨て人になって島に隠遁した。
 せっかく新シリーズになったのだから、大きくだいたんにストーリーを動かしてもいいのではないか。いつまでも帝国VS反乱軍ではあるまい。帝国がファースト・オーダーとかいうよー判らんもんになっただけ。
 初期3部作でレイヤ一味はデススターを破壊し、銀河皇帝も死んだ。だったら反乱軍はもう反乱軍ではなく権力を奪取したわけだから、レイアは銀河共和国の大統領に就任しているだろう。自由の闘士として支配者を倒し権力を取ったものは自分自身が支配者権力者になるのだ。かってミャンマーの自由と反権力の象徴で、ノーベル平和賞まで受賞したアウン・サン・スーチーがロヒンギャの迫害虐殺を止められないように。スーチーですらそうなのだからレイアも同じなのだろう。
 銀河共和国の独裁者レイア・オーガナ。この銀河の西太后ともいうレイアを倒すため、旧銀河帝国の残党が立ち上がる。というぐあいにまったく新しいヒーローを創造すべきなのではないか。そしてレイアを倒した勢力が権力をにぎって・・・。歴史ってこうして動いていくもんではないのかな。
 しかし、ルークが忍術を使ったのには驚いた。ファースト・オーダーの軍勢に1人で立ち向かった術。あれは「伊賀の影丸」由井正雪の巻に出てくる陰流の忍者幻心入道が使う「幻火術」だ。ルークが陰流の忍術を心得ていたとは驚いた。 
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