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郵便配達は二度ベルを鳴らす


監督 テイ・ガーネット
出演 ラナ・ターナー、ジョン・ガーフィールド、セシル・ケラウェイ

おじゃるまる」のふらふらのケンみたいな男が出てくる。そのアメリカ版ふらふらのケンこと、フランクがヒッチハイクの車から降りる。このフランク、ふらふらのケンよりもう少し毒がある人物。
 降りた所にある店に「求人募集」の看板が。ガソリンスタンド兼食堂だ。入る。主人は風采が上がらない中年のおっさん。主人に気に入られ、即、採用。
 脚が映る。ものすごくきれいな女性の脚。足首からヒザまでがやたら長い。全身が映る。若い美女がそこにいる。その美女コーラ。主人の妻だ。さえないおっさんと美女の夫婦。なんぞわけありの夫婦かいな。
 フランク、ひと目ぼれ。いきなりチュー。コーラ、何事もなかったように口紅を塗りなおして向こうへ行く。
 と、こういう出だしである。ご想像の通り、フランクとコーラは不倫。ズブズブのならぬ仲。かわいそうなのは中年のおっさんニック。ニックの運命やいかに。フランクとコーラはどうなる。で、後半は法廷場面。検事は久しぶりに出てきたあの男。弁護士というのがなかなかのクセ者。
 ときおり入るナレーションはフランクの語り。フランクはナニの前に誰を相手にしゃべっているのか。それは最後にわかる。そこでフランクはいう。「知らせは二度くる」これがこの映画のタイトルの意味。バイクに乗った警官は出てくるが郵便配達は出て来ない。口紅、メモ、レジスター、猫、脚立。いろんなミスディレクションが散りばめてあってなかなか興味深い。それになんといってもフランクとコーラのキャラ。悪人にはなりきれず善人ではない。お互い自分を相手が本気で愛してるのか確信が持てない。ゆれている。
 ゆれているで思いついた。日本でリメイクするのなら監督はぜひ、西川美和さんにやってもらいたい。
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コメント
 
 
 
名作は二度も三度も撮り直す (アブダビ)
2017-02-13 23:34:54
ほぅ、こんな版もあったんだ?
ジェイムズ・M・ケインの名作ノワールですが。なんか沢山の映画があるそうです。
私の観たのはモノクロ作品は監督がルキノ・ビスコンティで、舞台はイタリアに変わってました。カラーのは流れ者がジャック・ニコルソンで、女がジェシカ・ラングだったような。
パルプ雑誌時代(ブラックマスクとか) の作品ですけど、未だに日本では新訳で文庫が手に入る名作てす。
パルプ作家の中に才能の優れた者が現れて、それが戦後にパルプからスリック雑誌に移ってゆくのは、実にSFの歴史と似てますね。
しかし戦前もしくは戦中の映画や小説が未だに消費されるというのも凄いです。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2017-02-14 09:18:39
同名の映画が3本ありますね。これは確か1946年版だと思います。
一番新しいのはジャック・ニコルソンがフランクをやっていたのではないでしょうか。
それにしてもラナ・ターナーの脚、きれいだったですね。
 
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