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鴨川ホルモー


監督 本木克英
出演 山田孝之、栗山千明、濱田岳、石田卓也、芦名星、荒川良々、石橋蓮司

 京都である。森見登美彦の小説でも京都が舞台の作品が多い。京都、なんせ1000年日本の都であった街。そこいらの新興都市とは違うのである。太閤殿下との約束を違えて権力を握った裏切り者徳川家康が作った江戸とは歴史と伝統が違うのである。
そういうわけで京都には異なモノ、怪なモノ、妖なモノが生息している。森見作品では、天狗、狸、くされ大学生などがおなじみだが、万城目学の「鴨川ホルモー」も異世界京都の怪異をたっぷりと描いてあって面白い小説であった。これは、それの映画化である。で、映画化にあたってアレをどう映像化するのか心配であったが、なかなかうまく映像化している。
安倍明は2浪して京都大学にはいった。葵祭のバイトなどしてるがこのところ五月病ぎみ。友だちの帰国子女高村と鴨川の堤を歩いていたら、京大の上級生に親しげに話しかけられる。「サークルに入りませんか」京大青竜会というサークル。「おかしげな宗教ではありません。コンパしたりハイキングしたりする、ごく普通のサークルです」
「ごく普通のサークル」でないことはすぐ判る。安倍は高村とともに「居酒屋べろべろばー」で行われたコンパに参加。そこで鼻のきれいな美女早良京子にひと目ぼれ。さらに、その場には稲田朋美みたいなメガネをかけた理科系女楠木ふみがいる。楠木はなぜは安倍を見ている。
 安倍は京大青竜会に入会する。で、なにをするサークルかと第499代目会長菅原がいう。「ホルモーをするサークル」
 ホルモー。オニ(陰陽道でいう式神)を操って勝負を競う競技。1000年の伝統がある。
 安倍たち京大生は、立命館大、龍谷大、京都産業大とホルモーリーグ戦をくりひろげる。なぜこの4大学なのかは映画を観れば判る。
 オニをあやつるにはオニ語をマスターしなければならない。で、肝心のアレの映像化。これは良くできていた。かわいくてぶきみで。それになんといっても楠木役の栗山がよかった。栗山千明はほんらいは山口小夜子風純和風美女なんだと思うが、この映画では、大木凡人か稲田朋美みたいなメガネをかけた無愛想な女。ブスッとしててぶっきらぼう。いつもドライバーを持ち歩いてて電気製品をみると分解したがる。で、この楠木が安倍にどういう感情を持っているかはご想像のとおり。メガネをかけててダサい女の子だと思っていたら、メガネをとれば、かわいいというラブコメの定番もある。
 怪異京都映画としても、青春ラブコメとしても、なかなか面白い映画であった。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 1 )
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コメント
 
 
 
あ、そういう意味ですか (アブダビ)
2017-03-07 01:57:47
前に本の紹介もなさってましたが未読。
ホルモン焼きのホルモンは、関西弁の放る物が語原と聞いていたので、ホルモン焼きやモツ鍋の好きな学生が集う店の…みたいな話と思うてました。
まさか安部晴明な式神とはねぇ…それを戦わすとはロボットコンテストみたいですし、それが伝統校でおこなわれているというのは七帝柔道のようでもある。
なるほど探して読むか観るかしてみます。
京都てのも納得。家康も陰陽道や風水を江戸に仕組んだと言いますが、そういうのは検非違使の頃から京都の専売特許ですから。

最後にソバメシの丁寧なレシピありがとうございます。アドバイスも考えさせられました。
短く纏める…1つに絞る。大切なの解りました。
キャベツとコンビーフの蒸し焼きも作り美味かったです。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2017-03-07 10:26:31
ホルモー。ロボコンというより、どっとかというと、ポケモンですね。
京大、立命、龍谷、京産、伝統というより、もっと別の意味があるのです。
「鴨川ホルモー」原作も映画も、私は面白かったです。
 
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