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ローン・レンジャー


監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 アーミー・ハマー、ジョニー・デップ、ルース・ウィルソイン

 ローン・レンジャー。ワシが子供のころテレビでやってた。黒いマスクで顔を隠し、白馬にまたがって「ハイヨー・シルバー」と叫びながら、ウィリアム・テル序曲の出囃子にのって出てくる西部の怪人。大昔のことでほとんど記憶にないが、アメリカの鞍馬天狗か月光仮面だという認識であった。で、それをディズニーが大真面目に大金をかけて映画化。日本でいえば月光仮面をシリアスに社運を賭けて映画化するようなものだと思ってた。
 そのワシの予断は外れた。この映画、アメリカの月光仮面でも鞍馬天狗でもない。真正面のアクション西部劇であった。それも非常によくできた傑作エンターティメントに仕上がっていた。破天荒な大アクション西部劇である。
 彼がなぜ「ローン・レンジャー」(一人レンジャー)と呼ばれるのか、なぜ珍妙なマスクをつけるのか。納得のいく理由があるのだ。
 お話の構造としては、老人のアメリカ先住民が、少年に昔話を語って聞かせるという構造。これが良かった。まるで、パンパンと張り扇を叩きながら語る講釈師の話を聞いてるみたいで、心躍る英雄豪傑のおうわさといった感じ。
 主人公は、アメリカ先住民のトントと新米検事ジョン・リード。この二人、ベタベタした友情でないのがいい。トントが先導する形でお話が進むが、トントはストーリーの駆動輪で、おもてでいいかっこするのはジョン。息が合っているようであり、ちぐはぐでありいので、おかしな二人の活劇が繰り広げられる。
 ジョンは殺された兄の嫁と甥を助けるために悪漢一味を追う。兄嫁と甥は列車に乗せられている。この後半の列車のアクションはすごい。爽快、痛快、豪快、愉快、日ごろのウサが晴れること間違いなし。グリグリと太線で書いた二重丸つきでおすすめ。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ご覧になったんですね~。 (せぷ)
2014-01-20 23:39:19
『ローン・レンジャー』、ご覧になったんですね~。
自分も面白いと思って、昨年観た映画のランキングでは七位にしたんですけど、本国アメリカでは大コケ、日本でも興行収入は芳しくなかったそうです。
う~~~ん、欠点がない作品ではないけど、それを補って余りあるほど面白い映画だと思うけどなぁ。
 
 
 
せぷさん (雫石鉄也)
2014-01-21 11:51:59
この映画面白かったですね。出色のエンティメントでした。
この映画、アメリカでは大コケだそうですね。ディズニーは「ジョン・カーター」も大赤字だそうで、大丈夫でしょうかね。別にディズニーは大丈夫でなくてもかまわないんですが、「スターウォーズ」の新作が見れない事態になるのはいやですね。
 
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