松茸ご飯

　台風が通り過ぎて秋になった。少し前まで残暑が厳しかったが、めっきり涼しくなった。いよいよ秋本番である。　
　秋といえばやっぱり松茸。国産の松茸なんぞは夢のまた夢だが、輸入モノの松茸ならば１年に一度ぐらいはわが家でも買える。京都の寺町に松茸専門店があるが、小生に宝くじが当たるか、また、ベストセラー小説をブッ書くかすれば、そこに松茸を買いに行こう。しかし、国産の松茸は高い。量が少なく欲しがる人が多いからこうなるのだろう。ネパールだかブータンでは、松茸なんかキロ数百円だそうだ。
　さて、松茸料理にとりかかるか。外国産といえども安くはないから、そんなに何品目もできない。定番の土瓶蒸しと松茸ご飯を作る。
　松茸ご飯を炊く。米は洗米して吸水しておく。松茸はさっと汚れを落として適当に切る。加熱すると縮こまるから大きい目に切るといいだろう。炊飯器でも炊けば簡単だが、ここは土鍋で炊こう。炊飯器よりおいしく炊ける。
　土鍋に米を入れ、出汁を入れる。出汁は昆布と鰹節でちゃんととろう。薄口醤油、酒、味醂、塩で味を付ける。松茸を入れてフタをして点火。中火。シューシューと湯気が出てきたら弱火にして１０分炊く。１０分たった。火を止め１５分蒸らす。これででき上がり。もわ～とフタを開けると松茸のいい香り。日本の秋のうまいもんだ。