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とつぜんコラム №183 未来はバラ色か?

 
 2017年になった。どちらさまも、あけましておめでとうございます。と、新年のあいさつはしたが、はたして本心から「おめでとう」といっていいか判らぬ。正月であるからして、めでたい明るい話題をしたいところだが、残念ながら、昨今の状況を見るに、とても「めでたい」とはいえぬ。
 大昔、新聞の正月企画の定番といえば「21世紀の日本」とか「未来の社会」とかいうものだった。小松崎茂、長岡秀星、真鍋博といったイラストでバラ色の未来が描かれていて、夢のような未来が紹介されていた。
 東京大阪を3時間で結ぶ夢の超特急、本州と四国に橋がかかる夢のかけ橋、大都会には摩天楼がそびえ立ち、高速道路が空中を走っている。うわっ、すごいな、ほんとにこんなんできるのかな。なんて思ったものだ。21世紀になって16年たった。夢の超特急も夢のかけ橋も実現した。で、バラ色の21世紀になったのかというと、バラ色になったご仁もおられようが、少なくとも、小生はバラ色にはならなかった。暖色系は暖色系だが、うす茶色ぐらいにはなったかもしれない。
 なにごとにも始まりと終わりがある。この宇宙も、130億年ほど前に始まり、いつ終わるか判らぬが、何億年か先には終わるだろう。人類も同じ。250万年前にヒトのたぐいが地球上に出現して、20万年ほど前、今のホモ・サピエンスが出てきた。5千年前に文明が勃興して、現代に至っている。このホモ・サピエンスの文明が未来永劫続くと思う方が不自然だろう。
 世界の経済の主流は自由競争を基軸とする資本主義経済となった。モノを売って、対価を得て、それで国を回す。この資本主義経済を支えるには、必ず市場が必要。市場とはモノを必要とする人がいてこその市場であろう。そのような人にモノを売る、その対価で食い、造り、また売る。このサイクルがグルグル回っている。これがいつまでも回り続けると思っていた。
 例えばテレビ。初めは白黒のブラウン管テレビ。白黒テレビがゆき渡った。カラーテレビとなった。プラズマディスプレや液晶。そして4K。また8K。次々とあたらしいテレビを開発して需要を喚起してきた。こうして、すでに満杯の市場を空の市場にと変換させてきたわけ。しかし、これも限界がある。テレビなるものを必要としない人たちが増えてきたのだ。事実、小生の周辺でテレビを持たない人たちが多くいる。テレビでそうだ。新聞もあまり読まれなくなっている。ニュースはネットで充分用が足りる。週刊誌。最近、電車の中で週刊誌を読んでいる人を見たことがない。
 これは卑近な一例を上げたが、このことは人間の生産活動のすべてについていえるのではないか。日本でテレビを売りつくした。中国でテレビを売るか。アフリカで売るか。そのうち世界中がテレビだらけになる。だれもテレビを買わなくなる。そして、すべてのモノが売れなくなる。
 地球は無限と思うのが間違いなのだ。地球は有限なのだ。そして、いつまでも上昇することはできない。必ず頂点がある。頂点を通り過ぎれば下降する。今は上昇期だと思うからバラ色の未来を夢見る。人類の文明は下降期に入ったのではないだろうか。
 日本は先進国である。開発途上国に比べて先が見えるのが早いだろう。もうそろそろ、終末ということを意識した活動をしてもいいころではないか。2017年。21世紀も四分の一を過ぎた。22世紀は来るだろうか。なにごとも終わりがある。より良い終わりを見据えてこそ、より良い現代となるのではないか。
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コメント
 
 
 
全く… (アブダビ)
2017-01-04 00:37:53
人が欲しがらない時代が来るとは思わなかったのが落し穴!!この辺の説明は誰もが納得すると思いますよ。コピーライトを管理人さんが是非とも書きたいと思われる商品があります?
物質文明と欲望は飽和しちゃってるて事ですよね。
前にも「人の構造的進化の限界」や、科学の発展が停まってる…とかを書いて、「終活のすすめ」て点で、いつも管理人さんに、そうだそうだ!と外野で騒いできました。

今回はちと矛先を変えて…
21世紀に入って16年の経過しました。
さて学問的な「現代史」における「20世紀の始り」は、確かロシア革命と第一次世界大戦だそです。1914年に始り、ロシア革命が17年。大戦の終結が19年でしたっけ?
それまでは19世紀に分類とか。
で、20世紀の終わり21世紀の始りも似たような事になるような気がいたします。変動と混乱は「これから始まる」と。

Xmasから晦日までの一週で、それをつくづく感じました。
①トランプ次期大統領による「一つの中国」への疑問提示!

②国連安保理での「アメリカの拒否権の棄権」による「イスラエルのパレスチナ入植が国際法違反」と「非難決議」決定!

どちらもトランプとオバマの確執を背景にしていると思われますから、それが持続するとは私も思いません!

しかし「一つの中国」の疑問提示や、アメリカの拒否権でイスラエル非難決議が撤回されるのならともかく、「その逆」です!
20世紀なら考えられない事だと思います。
大国の力関係が急速に液状化していて、第一次大戦のように「それ以前」と「以後」が激変してしまうような地殻変動が、我々の生きている間に来るように思います。
わたしは「その時」に人類が生き延びられないに賭ける方なので、その時に誇りをもって死滅できるように(「渚にて」の人々のように)、
終活を真剣に考えておくべきと思います。
 
 
 
追記 (アブダビ)
2017-01-04 01:07:41
12月2日の返信コメントより、消息不明となっていた隆さんが、新たなブログを立ち上げているのを今夜に確認いたしました。
子細は不明ですが、無事であるようです。
良かった!
 
 
 
新年の明るい話題を (アブダビ)
2017-01-04 04:09:53
二日の午後8時、年末に救急搬送された親父が、
コロリとして、シンガポールからから帰国した甥と甥の奥さん(老華僑)と盛り上がる。
Masterという韓国アカウントのネット囲碁棋士と、日本最強の井山6冠の対戦がネットで中継対戦をしていたからです。
Master序盤で押されたけど最後に勝利した。
彼は正体不明のネット棋士ですが、日中韓のトップ棋士に挑み。ことごとく勝利。
とうとう日本のトップを破るか!
覆面のタイガーマスクの活躍ような快感を感じました。
スポーツでも囲碁でも実力世界!
ネットという匿名の世界で、一人で、世界の強豪を打ち破り進撃するHEROの登場には燃えました。日本も中国も彼が韓国のアカウントである事から、国粋主義的な批判する囲碁ファンもいるです。でも強かっ奴が強いのがスポーツやゲームの好さです。
韓国嫌いの私も、彼を応援してます。
政治や民族と関係なく、一人のHEROが登場するのは快感です。それが日本人でなく韓国の人でも。野球でも囲碁でも格闘技でも、一人の人が全力で権威に立ち向かい、正々堂々と勝利するのは快感ですね。
何より嬉しいのは。彼と対戦した中国・韓国・日本の棋士が「AIより強かった」と誉めている事です。まだまだ人類はAIに負けてないのが嬉しいのです。
まぁMasterがAIではないという保証はないのですが、ここは対戦した日中韓のトップ棋士(AIとの対戦経験あり)の直感を信じたい!
覆面で一人で、世界の強豪を相手にするなんて、ワクワクします。
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2017-01-04 04:56:53
21世紀もあと4分の3を残すところとなりました。
トランプ出現、イギリスのEU離脱。どうも世界は反グローバル化が潮流のようですね。反自由貿易、孤立化、21世紀のモンロー主義。「なかよし」→「知らんふり」→「ケンカ」という流れになりそうですね。
結局、「人類の英知」なんていうけど、人間なんて、そんなかしこいモノだったのでしょうかね。困ったもんです。

隆さん、ご健在な様子。よかったですね。

最強のネット棋士の話題、私も興味あります。
 
 
 
悲しむことはありません (さすらい非乗)
2017-01-06 11:30:54
今後、60億年すれば、地球は滅亡するそうですから。
「生まれたものは、いずれ必ず滅びる」、これは永遠の真理だそうですから。
60億年後に、私も生きていませんので、まったく心配していません。
 
 
 
さすらい日常さん (雫石鉄也)
2017-01-10 15:43:28
別に悲しんではおりません。
悲しくはありませんが、残念ではあります。
私、ぜひ、人類の滅亡には立ち会ってみたいと思ってますので。
 
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