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阪神 今津

 
 阪神今津駅である。阪神間には3本の鉄道が東西に並行して走っている。北から、阪急、JR、阪神。この一番北の阪急と南の阪神は、東西のターミナル、大阪は梅田と、神戸の三宮は、JRを間にはさんで接近しているが、それ以外で阪急と阪神が最も接近しているのが、この今津駅だろう。今は双方の今津駅とも高架となって、きれいな通路で結ばれているが、少し離れている。
 昔は、阪神阪急とも地上の駅で、金網のフェンスを隔てて南北に隣同士であった。戦前は線路がつながっていたらしい。かんべむさしの「決戦日本シリーズ」は、この今津で、阪神阪急の電車が双方の線路に乗り入れる。阪神タイガースと阪急ブレーブスの日本シリーズで勝った方の電車が、負けた方の線路に乗り入れ、沿線にべろべろばーをしながら車内でどんちゃん騒ぎするという話だった。阪急ブレーブスがあったころは、神戸高速鉄道がなかったので、今津で乗り入れるしかなかったわけだ。
 実は、西宮市今津は小生の本籍地である。小生の両親はこの今津で暮らしていた。小生を身ごもり母は実家の西宮市川添町で出産。だから小生生誕の地は西宮市川添町ということになる。天変地異が起こって、もし小生が横溝正史のような作家になると、西宮市川添町に雫石鉄也生誕の地の碑が建つかも知れない。川添町には今も母の実家の本家がある。出産を終えた母は今津で暮らし、小生が3歳のとき神戸に引っ越した。それからずっと神戸で暮らしている。
 自分の本籍地だから、正確な所番地も知っているが、実はまだ行ったことはない。神戸と西宮だからいつでも行けるし、現にこうして今津まで駅の写真を撮りに来ているのだから、少し足を伸ばせばいいのだが、なんかめんどうで。機会があれば行こうと思っている。こんなことをいっているうちは行かないか。
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コメント
 
 
 
決戦・日本シリーズ (橘まるみ)
2012-03-13 00:15:22
 雫石鉄也先生の、
 かんべむさし「決戦・日本シリーズ」(早川文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%BA%E6%88%A6%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E6%97%A9%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-JA79-%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%B9-%E3%82%80%E3%81%95%E3%81%97/dp/4150300798 )
 についての随筆の中に、
「阪急ブレーブスがあったころは、神戸高速鉄道がなかった」
 とあるのは誤りのようです。
 兵庫県の地下鉄、神戸高速鉄道が営業開始したのは昭和43年ですし、日本で最も古いプロ野球球団、当時の阪急ブレーブス(現・オリックス・バファローズ)がオリックス・ブレーブスに移管したのが昭和63年ですから、充分過ぎるぐらい期間が重なっています。
 また、作品中でも、神戸高速鉄道に触れている箇所があります。
 作品の上で重要地点となった、兵庫県の私鉄、阪急電鉄・神戸本線と今津線との西宮北口駅での平面交差は、昭和59年に解消してしまったようですね。
 でも、愛媛県の私鉄、伊予鉄道(坊ちゃん列車)には、高浜線(郊外線)と大手町線(市内線)の大手町駅に、まだ平面交差が残っているようです。
 あと、神奈川県のJR東日本・横須賀線、田浦駅を降りた所の道路には、路面電車の線路のような貨物線があって、そこにも平面交差があります。
http://mikkagashi.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-75e4.html )
 
 
 
橘まるみさん (雫石鉄也)
2012-03-13 04:49:20
ご教示ありがとうございます。
 
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