雫石鉄也の
とつぜんブログ
クライマーズ・ハイ

監督 原田眞人
出演 堤真一 堺雅人 尾野真千子 高嶋政宏 山崎努
時間のムダであった。こんな映画を観る時間があったら横山秀夫の原作を読んでた方がよほどいい。
阪神VS巨人を観ないで観たのに。でも、ま、そっちを観てても、阪神なんか山口、越智おらへんでも勝てると、原になめられ、内海に完投され、負けて、自力優勝なしになってもた。こんな映画でも観ていた方が精神衛生上良かったかも。
1985年8月。日航機墜落。地元の新聞社、北関東新聞は地元紙ならではの、強みを生かし、未曾有の航空機事故をいかに報道するかに腐心する。
シナリオが未整理で不親切。主人公の日航事故全権記者の悠木は編集部長となにやら過去の確執があるそうな。で、その確執の原因はどうやら「おおくぼれんせき」らしい。「いつまでも『おおくぼれんせき』の栄光にひたってるんじゃねえぜ」「『おおくぼれんせき』はな、結局は朝読に負けたんだ」なんのことやらさっぱり判らん。映画の中ほどでやっと「大久保清事件・連合赤軍事件」のことだと判った。原作を読んでいれば判るかも知れないが、映画だけ観ていたらいっこも判らん。観客に判らせる工夫が必要。
大惨事を報道すべく記者たちは熱くなる。ところが熱くなると、ケンカ腰を勘違いしている。この新聞社、他紙との競争より、社内での競争に熱心と見える。販売とは時間の取り合い。広告とは紙面の取り合い。ケンカ腰である。これは「熱く」なっているのではなく、ただたんにチームワークが取れていないだけ。
1985年の事故発生時の取材の描写に、ところどころ、22年後、悠木と、彼の山仲間で脳出血で倒れた安西の子供が山登りしているシーンが映るが、このシーンになんの意味がある。また、悠木の子供、親、社長との関係にも触れられているが、蛇足。
日航機墜落という巨大事故だけを、真正面から捉え、それに立ち向かう記者たちの苦闘する様だけを描いた方がよかった。
| 前の記事へ | 次の記事へ |

なかなか手厳しいご意見,恐れ入ります.
小生もずっと阪神ファンでしたが,奇しくもこの映画の舞台となった1985年の優勝できっぱり足を洗いました.その後は中日ファンとなったのですが,こちらも苦難の道の連続です.
それはさておき,この映画,確かにエピソード満載の原作らしく,映画にごちゃごちゃ感があったのは残念なところ.
但し,映画自体は日航機墜落事件の映画ではありませんから(悠木の人生のある時期を描いた映画ですから),山登りのシーンはそれなりに意味があると思うのですが.
また宜しくお願いいたします.
原作を読まずに、なんの予備知識を持たずに、この映画を観れば、この映画は日航機墜落事故の映画と観てしまいます。悠木の人生の映画とは観えません。少なくとも、私はそう観ました。
いくら原作つきの映画でも、原作と映画はまったく別の作品ではないでしょうか。
原作の知識を必要とする映画は、映画として劣っていると、私は判断しました。