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とつぜん対談 第101回 正月との対談

 えー、このとつぜん対談も今回で101回目。前回は、100回目を記念して100回さんに来ていただきました。これより200回目への第一歩を踏み出すことになります。で、今回のゲストをいろいろ考えたのですが、第1歩ということで、その年の第一歩、お正月さんに来ていただきました。夏にお正月?違和感を感じるかも知れませんが、冬、特に1月はとてもお忙しいので、お呼びするのは遠慮しました。6月になって半年たちました。もういいだろうと思ってお呼びしたしだいです。

雫石
 どうも、よく来ていただきました。

正月
 おう。ほんとは、私は夏でも忙しいんだ。たってというから来てやったんだ。

雫石
 もうしわけございません。

正月
 何が聞きたい。とっとと聞いて、とっととすませてくれ。私は忙しいんだ。

雫石
 なぜ、お正月さんが夏に忙しいのですか。冬なら判りますが。

正月
 ぶぅわっかもん。正月の仕事をなんと心得おる。

雫石
 うへへー。すみませんすみません。

正月
 いってみろ。私の仕事はなんだと思う。

雫石
 年の初めにやってきて、人々に新しい年の喜びを与えるのが、お正月さんのお仕事でしょう。

正月
 そうだ。で、新しい年はだれがつくってると思ってるんだ。

雫石
 え、新しい年って、なにもしないでも、勝手に向こうからやって来るんではないのですか。

正月
 たわけ。この大たわけもの。新しい年は私がつくってるんだ。

雫石
 へえー。新しい年はお正月さんがつくってるのですか。

正月
 あたりまえだ。そんなことは常識だろ。

雫石
 で、それで、あなたが夏も忙しいのと、なんか関係あんのんですか?

正月
 とことんバカだな、お前。次の新しい年は、その年の春から、つくり始めないと間に合わんのだぞ。

雫石
 新しい年って、そんなに手間がかかるんですか。

正月
 そうだ。お前のアホ頭でも判るように「新しい年工程表」を見せてやろう。

 3月 旧年の反省点の洗い出しと分析。
 4月 旧年から引き継ぐべき点、新年に新たに付与すべき点。モデルチェンジ        
    の検討。マイナーチェンか大幅なモデルチェンジか。
 5月 設計。図面作成。組み立て図面。部品手配表作成。それを元にコスト計算。
 6月 最高経営会議でGOサインが出ればプロジェクト始動。修正指示が出れば6月中に修正。
 7月 組み立て人員手配。部品入手。工場に新ライン設置。
8月 組み立て開始。
9月 組み立て。
10月 組み立て。
11月 組み立て完了。ユニット検査。
12月 総合検査。試験運転。据え付け工事。

 どうだ。新しい年はこうして製作されてるんだぞ。

雫石
 へえ。まるで工業製品ですね。新しい年って、お正月さんがチマチマ手作りしてるんじゃないですか。

正月
 それは19世紀までだ。20世紀になって世界は大きく変わった。新しい年も工場で造らなければまにあわんのだ。

雫石
 へー。よく判りました。

ピコピコピコ。携帯電話の音。

正月
 はい。私だ。ええ、ほんとか。判ったすぐ帰社する。

雫石 
 どうしたんですか。

正月
 最高経営会議で大幅な修正指示がでた。過労死ラインを大幅に超えて仕事しても、8月の組み立て開始に間に合わんかもしれん。

雫石
 間に合わなかったらどうなります。

正月 
 新年になっても新しい年がこなくなるぞ。

雫石
 うへえ。それはエライことですね。

正月
 今まで一度もそんなことはなかったろ。

雫石
 はい。

正月
 私が必死で新しい年をつくる工程を守ってるからだ。毎年毎年つな渡りだ。

雫石
 わかりました。どうかがんばってください。
 

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