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サラマンダー殲滅


 梶尾真治 朝日ソノラマ

梶尾真治はベテランの作家であると同時に、大ベテランのSFもんである。九州のBNFとしてファンダムで名の知られたSFファンだ。その古参のSFもん梶尾真治が、SF魂をうんとこさ詰め込んで、徹底的に読者を楽しませるため書いた特大エンタティメント大作が本書だ。
魅力的な登場人物、過酷な自然環境の異星、奇っ怪な生き物、憎たらしい悪役。あつい友情、波乱万丈のストーリー、強大な敵、危機また危機。読者を徹底的に楽しませる。
極悪非道のテロ組織汎銀河聖解放戦線の爆弾テロで夫と娘を殺された神鷹静香。彼女を支えているのは汎銀線への復讐心のみ。一介の主婦が強大なテロ組織を壊滅させようとする。その静香を支えるのは、彼女にプロポーズする軍人夏目郁楠。静香を一人前の戦士に鍛え上げた女戦士ドゥルガー。航宙士志望の「ついていない」青年ラッツォ。この4人で汎銀線の本部に殴り込みをかける。その本部というのが尋常でないところにある。
主人公の静香は美しく上品。ドゥルガーは巨大な大女で豪傑。夏目は沈着冷静なプロの軍人。ラッツォは無資格だが腕の良い宙航士。かような連中が、奇怪な飛行する肉食ナメクジ「飛びナメ」の大発生。不可思議な空間溶融現象。やたら強くで凶悪な汎銀線の殺し屋。こんなSF的な大道具小道具で読者のご機嫌を取り結ぶ。
SFの面白さ。冒険小説のカタルシスを、てんこ盛り、豪華大盛りお徳用、もってけドロボー的な娯楽超大作である。これは、もう、ひとこと、こういうしかない「読め」 

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トラキチ酒場せんべろ屋 第58回

負けたな。秋山でも広島に勝てんかったな」
「そやな」
「ま、これでええんんちゃうやろか」
「なんでや」
「この広島3連戦で広島に3タテすれば阪神優勝の望みがあったけど、これで阪神優勝の望みが完全に断たれた」
「それが何がええねん」
「阪神の優勝しか阪神の楽しみ方を知らん人にとっては、これで今シーズンは終わりや」
「そやな」
「しかし、ワシらほんまもんの阪神ファンは阪神の奥深さ知っとるねん」
「ほう」
「阪神は優勝する阪神以外にも、楽しみ方はいろいろあんねんで」
「どんなんや」
「それはひと口ではいえん」
「ふ~ん。阪神は奥が深いねんな」
「そや」

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