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SFマガジン2012年8月号


SFマガジン2012年8月号 №677  早川書房

雫石鉄也ひとり人気カウンター

1位 ロワーサイドの幽霊たち          宮内悠介
2位 はじまりと終わりの世界樹         仁木稔
3位 スワロウテイル人工少女販売処
   蝶と夕桜とラウダーテのセミラミス(前篇) 籘真千歳

連載

椎名誠のニュートラルコーナー(第32回)
パンもゾウリムシもぐねぐねと蠕動するのだ    椎名誠
輝きの七日間(第16回)            山本弘
遷移軌道上にて 怨讐星域(第23話)      梶尾真治
現代SF作家論シリーズ 監修 巽孝之
第19回 川又千秋論「時の渦巻─『幻詩狩り』論」
              トマス・ラマール/海老原豊訳
SFのある文学誌(第8回)          長山靖生
パラフィクション論序説(第3回)       佐々木敦
是空の作家・光瀬龍(第7回)         立川ゆかり

 今月号は日本作家特集。わがとこの「ハヤカワSFシリーズJコレクション」刊行10周年にひっかけた特集企画。別にこのような企画でもいいんだけど、SFマガジンはPR誌ではないことを忘れないで欲しい。早川以外もSFに力を入れている出版社もある。自社以外のSFも視野に入れた「日本SF」の特集を企画するぐらいの度量が欲しい。掲載作の作者、対談、インタビュー、トークショーに出てくる作家は早川から本を出している作家ばかり。日本のSFは早川の息のかかった作家ばかりではないはず。これでは日本作家特集というより、早川作家特集だ。
 掲載作を見てみよう。
「ロワーサイドの幽霊たち」「その日」ビンツは世界貿易センタービル北棟で働いていた。彼は移民だ。10歳のときウクライナからアメリカに来た。9.11とはなんであったか。それを考えることは必要だ。だから宮内がこの作品を書いたのは理解できる。しかし、日本人としては3.11とは何かを考えるので頭がいっぱいなんだ。
「はじまりと終わりの世界樹」男女の双子。姉は紅毛碧眼の典型的な白人の美少女。弟はいかにも混血児。姉はある種のアイドル。なんとも残酷で悲惨なアイドル。だれでもこの美少女には魅了されるらしいが、小生を魅了するには仁木の筆力では少々不足している。
「スワロウテイル人工少女販売処 蝶と夕桜とラウダーテのセミラミス(前篇)」こんなものSFではない。ただの学園コメディ。学園コメディとして読めば、キャラが立っているから、そこそこ面白い。
 今月のリーダーズ・ストーリイは、このブログの友好ブログサイトーブログの斎藤想さんの「液体式発信機」一読後、思わずニヤリとした。こういう艶笑ショートショート。最近はあまりお目にかかれないが、この作品はよく出来ていた。面白かった。今月の掲載作の中でこの作品が一番楽しめた。
 それにしても、この雑誌は目次が見にくい。細かい字でヘタなレイアウトだから、目次を見るより、パラパラ頁をめくった方が早く目的の記事を見つけられる。実用に耐える目次に変更すべし。
   
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あいかわらずの弱猫タイガースであった

ワシかて阪神ファンやさかい、淡い期待をもっとたで。後半戦スタートや。気分新たに、ちっとは上向きの風に乗るやろ。ところが、そないな希望は無残にも打ち砕かれてしもうたわ。そやな、ワシが甘かったんや。1週間かそこらで弱猫が猛虎に変わるわけあらへん。あい変らずの弱猫やったわ。ま、場所ナゴヤドーム、相手先発吉見。こないなることは判っとたけど、あまりの弱猫の現実を見せつけられると唖然とするわいな。
 打てん。打たれる。せっかくくれたチャンスをものにでけへん。エラーする。なんもええとこないわ。
 
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