totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

分度器の使い方

2012-01-12 20:11:53 | 算数

4年の算数で、角度を教えた。
習熟度別の、どちらかと言えば算数が苦手だという子供たちと勉強をしている。

その子供たちにとって、「角」は、とてもわかりにくい概念だ。

窓枠のように、積み木のように、触れる角度は分かる。
しかし、ノートや教科書など平面をただ線で区切っただけの角は、なぜ真っ平らなの「角」なの?と感じるようである。

算数の苦手な子供たちにとっては、触れるか、触れないかは大きな隔たりがある。同じように、時間とか長さ、重さなど基準になる単位を人間が作り出したものはイメージするのが難しいようだ。(林檎とか、ミカンとかの個数なら分かるのだが..)

そうした子供たちに、その角の大きさを「分度器」で測定させるのは、一筋縄ではいかない。
そこで、私はこのように教えている。

まず、分度器の中心に、マジックで赤い印をつける。

次に、調べる角度の頂点を赤青鉛筆で「赤点」、基準になる辺を「青線」に色分けをする。

 

分度器で角をはかるとき、赤と赤を合わせ、分度器の底辺の線を、青線に合わせる。


赤と青を合わせたら、「青線」上の0を見つける。


今見つけた、「0」から、角度を読んでいく。

 

これだけだと、他の角に対応できないので、違う向きでも、同様の作業をさせておく。


左右が違うだけで、あとは同じこの作業が分かると、後のだいたいの角ははかれるようになる。


具体物なら分かるが、抽象的な概念は、わかりにくい。
そういう場合は、色分けをする。
色があるだけで、ただの模様だった「角」が、立体的に見えてくる。

映画館だって、3Dの映画は、赤と青のめがねをかけるのと一緒だと思う。

 

次回の浜松授業研究の回予定 
  開催日 曜日 開始時間 終了時間 施設名 場所名
第19回 2012年1月14日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第2会議室

 


にほ  んブログ村 教育ブログ 小学校教育へ 藍色と空色と  緑のページ

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わかリやすい! (まろまろ)
2016-06-15 21:24:58
とても、わかりやすい!。べんきょうになリました。ありがとうございました。
ありがとうございます。 (トトロ)
2016-06-15 22:31:21
ありがとうございます。わかりやすい教え方を
これからも考えていきたいと思います。

コメントを投稿