誓球の空 - since 2001 -

昭和43年盛夏、初めて出会った人生の師匠は云った。
未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は急速に伸びる。

2016年 秋季東京都高校野球大会 一次予選 1回戦

2016年09月10日 | 誓球の空2016-2020

[写真] 初回、ライト線に先制の切欠となる二塁打を放ったトップバッターの門脇、体は細いが・・・ 打球が力強く伸びている。


2016年 9月10日(土) 12:15~15:32 晴れ 微風 東大和創価グラウンド

秋季東京都高校野球大会 一次予選 1回戦


創価  (小平市)  1  0  0   0  0  0   0  0  0   0  0  0   2 =  3 延長13回
篠崎 (江戸川区)  0  0  0   0  0  0   1  0  0   0  0  0   0 =  1

[ 投 手 ] 工藤(6)‐上村(1.1/3)‐菊地(5.2/3)
[ 本塁打 ] 
[ 三塁打 ] 門脇、陶山
[ 二塁打 ] 門脇、藤澤

1番 (二) 門脇  ※ 名簿がないので、名前や漢字が間違っていたら指摘してください。
2番 (遊) 藤井
3番 (左) 浪川
4番 (右) 菊地 → (8裏/投)
5番 (捕) 藤澤
6番 (中) 仁木
7番 (一) 陶山
8番 (三) 塚野
9番 (投) 工藤 → (7裏/投) 上村 → (8裏/右) 大野

 
(写真左)先制タイムリーを放った3番の浪川            (写真右)エースナンバーを背負う工藤、6回まで無失点に抑える。

朝方は曇っていたものの、お昼前から陽射しが降りそそぐようになり、久しぶりの野球日和となった東大和の創価グラウンド
一方で8月半ばから今週にかけて、列島各地を襲った台風により甚大な被害が報告されています。
私も母の実家が昭和58年の山陰水害でほぼ冠水しており、被災された方々の心労は分かっています。
一日でも早く復旧し、いつもの平穏な暮らしに戻れるよう心からご祈念させていただきます。

さぁ、今日から創価の新チームが始動する。
夏の大会を若いメンバーで戦ったことから、新チームには主力だった選手が多く残り、期待は大きく膨らむのだが・・・
今日は思いがけぬ展開から苦戦することになった。

勿論、対戦相手となった篠崎の野球巧者ぶりも見事だったんだが、
それよりも・・・ 今日の展開に大きな影響を与えたのは、主審のストライクのジャッジだろう。

とにかくストライクゾーンが広かったと思う。
右打者、左打者を問わず、各打者の外角のボールが、高低関係なしにボール一つぐらいは確実に広かったと思う。
両校ともに同じ条件だから、それがどうこう言うのも可笑しな話だが、
勝負所での見逃しのストライク、見逃しの三振が目立つ試合だった。

両校の打者は、中盤当たりからそれを察知したのだろう、半歩ぐらいベースに近寄って構えるようになっていた。
そうすると今度は、内角のボールには詰まってしまい、外のボール気味のボールには手を出さざる得なくなり、
明らかにボールだろうと思える球を振ってしまって空振りといったシーンも目立ってくるようになった。
主審は公平だったので、とやかく言うことではないが、両校の打者がちょっと迷っていたのは・・・ 間違いないと感じた。

試合開始は12時15分、先攻の創価のメンバーに今夏の準々決勝で死球を受け、骨折してしまった近内選手がいないのが残念だが、
ベンチ入りメンバーに随分と体格に恵まれた選手が多いことに期待が膨らむ。
対戦する篠崎の先発は小柄ながらも制球が良さそうなサウスポー、このタイプを苦手とした時期もあった創価故に・・・
さて今日は、どんな攻めを見せてくれるのだろうか。

■ 1回/表 創価の攻撃
1番門脇はツーボールツーストライクから腰の回転を効かせて思い切りよく振りぬくと、打球は伸びてライトポール際に落ちる二塁打
2番藤井は犠打を一つファールにした後ヒッティングに切り替え、痛烈なファーストゴロを打ち一死3塁
3番浪川は初球を痛烈に叩くとライト前へのクリーンヒットととなり、あっさり創価が先制する。
4番菊地は外の低いボールを二つストライクと取られるも、フルカウントまで持ち込むがボール気味のストレートを打たされセンターフライ
5番藤澤は痛烈ではなかったが、三遊間のゴロをサードのグラブにかすめるとショートが後逸しファールゾーンを転々とする間に二死23塁

チャンスにバッターは6番仁木、スリーボールワンストライクから、抜け気味の外の高いボールをストライクに取られた後、
1球ファールで粘るが、もう一度同じような外の高い抜け気味のボールにバットが出ず見逃しの三振
バックネット裏で見る限り、ちょっと外れているように見えるが、試合時間の短縮もあってのことと納得せざる得ない。
今日はあのコースがストライクになるのなら、そのように対応するしかないのだと言い聞かせた。

■ 1回/裏 篠崎の攻撃 
創価の先発は今夏経験を積んだ右のオーバースロー工藤、若干ボール先攻の傾向はあるがチェンジアップが良い投手だ。
受けるキャッチャーは藤澤、夏はベンチ入りしてなかったが、整列した時に一番手前に居たので、おそらくキャプテンだと思う。

1番の当たりは強くはなかったが、飛んだ位置が12塁間の真ん中で、セカンド門脇が追うが追いつけずライト前ヒット
2番がきっちり犠打を決めると、3番は初球を叩いて三遊間真っ二つの痛烈な当たりで一死13塁
4番はタイミングがあってなかったが、ツーボールツーストライクからぶつけてしまい一死満塁の大ピンチ

だが、ここから工藤が粘った、けっしてストレートが速いわけではないが、丁寧にコーナーをついて打者と根競べをする。
5番にはツーボールツーストライクと粘られるが、外角高めのボール気味の球をストライクに取ってもらい見逃しの三振
6番にもフルカウントまで粘られたが、外の高めがストライクとなって見逃しの三振
最後のボールはコーナーいっぱいで入ってたと思うが、主審のコールがワンクッション遅れ、打者が1塁へ歩き出してからになった。

コールの遅れは、ちょっと心臓に悪かったが、初回の表裏は両校の打者がともに若干の戸惑いを感じたのではなかろうか。
ツーストライクに追い込まれながら、自信を持って見送ったボールがストライクだから
主審のストライクゾーンと選手のストライクソーンに若干の差異があるのだろう。

それでも、両校に同じ判定だから異議はない。
どちらが、この主審のストライクゾーンに早くなれるか、勝敗の決め手は案外そこにあるのかもしれない。
1回表裏を終わって30分経過、今日は試合時間が長くなりそうだ。

■ 2回/表 創価の攻撃
7番陶山はピッチャーゴロに倒れるが、8番塚野がセンター前に弾き返し一死1塁、
9番工藤には犠打ではなく強硬策を取るがライトへのフライに倒れツーアウト、1番に戻って門脇に期待がかかるがファーストフライ

ピンチを脱した直後の一死1塁で、9番ピッチャーの工藤だっただけに犠打かなと思って観ていたが、意に反しての強硬策だった。
工藤のバッティングセンスに期待してのものだろうが、初回に2番藤井にも早々に犠打から強硬策に切り替えたように、
今大会の片桐監督の打ち手がちょっと違っている、おそらく打線に相当の自信をもっているのだろうと思う。
残念ながらチャンスメイクは出来なかったが・・・ 結果は別にして期待したいものだ。

■ 2回/裏 篠崎の攻撃 
7番が見逃し三振、8番がピッチャーゴロ、9番が空振りの三振で三者凡退
ストライクが先行し、何となくだが工藤の調子が上がってきたようだ。 

■ 3回/表 創価の攻撃
2番藤井はレフトフライ、3番浪川には外のボール気味の変化球が続けてストライクになると、もう一つ外のストレートを空振りし三振
4番菊地は抜けた変化球が背中に当たる死球で出るが、5番藤澤はレフトフライに倒れチャンスが広がらない。

■ 3回/裏 篠崎の攻撃 
打順が一巡して1番、ショート藤井の右を痛烈に抜くセンター前ヒットで無死1塁、
2番の犠打にはファーストの陶山が猛ダッシュをかけ2塁アウト、ファーストへの返球も間一髪で良いプレーが飛び出す。
前の打席で痛烈なヒットを打たれた3番には外のギリギリのところを有効に攻めて追い込むと、ボール気味の球を振らせて空振り三振
4番はセカンドゴロ、目の前を走る走者に気を取られファンブルするが、門脇が素早く拾って1塁アウト

■ 4回/表 創価の攻撃
6番仁木は2球目を打ってショートゴロ、前の打席を気にかけての早打ちか、本来は打ちたいボールじゃないように思えたが・・・
7番陶山はライトへのファールフライ、8番塚野はサードゴロに倒れ三者凡退

■ 4回/裏 篠崎の攻撃 
5番は初球を打ってレフトフライ、6番も初球を打ってレフトへのハーフライナー、
7番はツーボールツーストライクから外のボール気味のストレートを降らせ空振りし三振に打ち取り、こちらも三者凡退

■ 5回/表 創価の攻撃
9番工藤がセンターフライに倒れるが、1番門脇が外の変化球にちょこんと当ててセンター前に落とす技ありヒットで一死1塁
一死1塁で2番藤井、ここでも強硬策にでるが高めのボールを打ってセカンドフライ
3番浪川はフルカウントから外のボール気味の球をストライクに取られ見逃しの三振
塁にはでているものの・・・ ちょっとチャンスが作れない、じれったい状況が続く。

■ 5回/裏 篠崎の攻撃 
8番はフルカウントから粘られるがショートゴロに打ち取ると、9番もセカンドゴロに打ち取りツーアウト
ここで2安打打たれてるトップバッターを迎えるが、12塁間を痛烈に割られて3安打目を許してしまう。
二死1塁から2番をセカンドゴロに打ち取りチェンジとなり、試合はもう1点あれば危なげないような展開だが、
終盤において、この1番打者の前に走者が出た時が要注意なってくるだろう。

■ 6回/表 創価の攻撃
4番菊地は痛烈に捉えたが、相手外野陣の守備が深くレフト正面へのライナー
5番藤澤はレフト線への二塁打を放ち、久々に得点圏に進める。
6番仁木はちょこんと当てた当たりでセンター前、相手セカンドが懸命に背走してグラブに当てるが落ちてしまい内野安打

一死13塁、初回以来の大チャンスを迎えバッターは7番の陶山
ピッチャーの右を痛烈に抜くが、ゲッツーポジションのセカンドの真正面となった4-6-3と渡りダブルプレー
強い当たりだけに致し方ないのだが・・・ これは残念だった。

■ 6回/裏 篠崎の攻撃 
3番は初球を打ってライトフライ、4番にはストライクが入らずストレートの四球で歩かせ一死1塁
5番を空振りの三振の後、6番にセンター前ヒットを打たれ二死12塁とされるが、
7番の時にキャッチャー藤澤からの牽制で、2塁走者がアウトとなりピンチを脱する。 

■ 7回/表 創価の攻撃
いよいよ終盤戦、先頭の8番塚野がセンター前ヒット、9番工藤が手堅く送って一死2塁
バッターは今日2安打の門脇だったがファーストゴロに倒れ二死3塁、2番藤井はセンターフライに倒れ、この回も本塁が遠い。

■ 7回/裏 篠崎の攻撃 
膠着状態の中、先に動いたのは創価ベンチだった。
ピッチャーの工藤に代えて、背番号11の上村がマウンドに上がる。
春も夏も投げており経験は問題ないのだが、どうやらフォームを変えたようだ。

スリークォーターからのフォームから、やや腕を下げており、完全なサイドじゃないがスリークォーターと再度の間ぐらいから腕が出る。
ただ心配なのは、ウォーミングアップを見ていると右打者のインコースのボールが抜けており死球が怖いね。などと
観戦していた方と喋っていたら、いきなりそうなるんだから・・・ ちょっと慌ててしまった。

先頭の7番への初球が抜けて死球、8番は大事に送って一死2塁、
9番はファーストへのファールフライに打ち取って二死となるが、ここで今日3安打しているトップバッターに回って来た。
歩かしか、それとも勝負か、ベンチの指示は勝負だった。

上村は簡単に追い込みツーボールツーストライクになるが、一球外のボールをファールされた後の勝負球が甘く真ん中に来てしまった。
2塁走者を本塁で刺すため、前目の位置に守っていたセンター仁木の頭上を深々と破る二塁打となってしまい同点
フォームを変えた最初のシーズンは、細かいコントロールが微妙だけに、返す返すも悔やまれる失投だったと思う。
次の2番を簡単にセカンドゴロに打ち取り、追加点を許すことはなかったが、ちょっと暗雲が立ち込めてきたかもしれない。

■ 8回/表 創価の攻撃
3番浪川はファーストゴロ、4番菊地はレフトフライに倒れ、二死から5番藤澤が四球で歩くと、6番仁木が三遊間を真っ二つに割り二死12塁
バッターは6回に続いて7番の陶山、めぐり合せを見れば、どうやら今日の創価の勝敗を握るキーマンは2番藤井と7番陶山のようだ。
どちらかにヒットが出れば得点が入ると思われるのだが・・・
期待の陶山は上手く捉えたものの、打球が伸びすぎてしまいライトライナー、いささか辛い展開が続く。

■ 8回/裏 篠崎の攻撃 
チャンスを潰した後だけに、何となく嫌な感じだが予感は悪い方に的中するから・・・ 困ったものである。
3番の打球はセカンドベース寄りのゴロ、門脇が上手く取ったがファーストへの送球が暴投となってしまい無死2塁
4番にはフルカウントから粘られるが、ショートフライに打ち取りワンアウト

ここで創価ベンチが動いた、ピッチャー上村に代えライトへ大野(背番号20)、ライトの菊地がマウンドに上がる。
菊地は期待に応えて5番を外のストレートで見逃し三振に打ち取ると、6番もセカンドフライに打ち取りピンチを脱する。

ネット裏の談義では、犠打、スクイズで攻められると厳しいね。なんて言ってたのだが、
かわすタイプじゃなくて、真っ向から勝負してくる力投タイプの菊地のピッチングに篠崎もつられたのかもしれないが、
この回を凌いだことは・・・ 大きい。

■ 9回/表 創価の攻撃
8番塚野は痛烈に捉えたがサード正面のライナー、初打席の9番大野はレフトフライに倒れ二死となるが
1番門脇がライトポール際のフェンスにワンバウンドで当たる三塁打を打ち、二死3塁で迎えるのは2番藤井
スタンドは大いに盛り上がったのだが・・・ 藤井はライトフライに倒れ、この回も得点が出来ない。

■ 9回/裏 篠崎の攻撃 
7番から始まったが、慎重過ぎて歩かせしまうと8番に送られて一死2塁、9番は見逃しの三振に打ち取るが、
ここで4打数4安打の1番が出てくると、ベンチは1塁が空いてるので歩かしの指示、
キャッチャーが立つことはなかったが、1点勝負だけにこれは当然だろう。
二死12塁となったが、菊地は2番を力勝負で空振りの三振に打ち取り、延長戦に突入することになった。

■ 10回/表 創価の攻撃
3番浪川はセカンドゴロ、4番菊地が歩くと、5番藤澤が送って二死2塁、
6番仁木は痛烈な当たりのレフト前ヒットを打つが・・・ 当たりが強すぎて本塁には戻ってこれない。
そして、バッターは8回に続いてまたもや7番陶山、外のボールを引っ掛けてサードゴロ
押してはいるのだが・・・ この回も本塁が遠い。

■ 10回/裏 篠崎の攻撃 
3番は空振りの三振、4番はファーストゴロ、5番はショートフライに打ち取り三者凡退

■ 11回/表 創価の攻撃
8番塚野はセンターフライ、9番大野はショートフライ、1番門脇はセカンドゴロ、創価打線も三者凡退

■ 11回/裏 篠崎の攻撃 
6番はセカンドゴロ、7番は三振、8番も三振で三者凡退

■ 12回/表 創価の攻撃
2番藤井は初球を叩くがショートゴロ、3番浪川はセカンドゴロ、4番菊地もセカンドゴロに倒れ三者凡退
負けそうな気はしないが、点が取れそうな気配がなく、何となく引き分け再試合がチラついて来た。

■ 12回/裏 篠崎の攻撃 
9番は三振、今日大当たりの1番も三振に打ち取りツーアウトとなって油断したわけじゃなかろうが
2番に絶妙のセーフティバントを決められ二死1塁から、3番にレフト前ヒットを打たれ二死12塁
4番の当たりは平凡なレフトフライだったが、既に日が傾きレフトとしては西日が目に入る嫌なフライだったが浪川が難なく捌く。

■ 13回/表 創価の攻撃
5番藤澤がレフト前に痛烈に運ぶと、6番仁木が手堅く送って一死2塁、バッターは三度目のチャンスが回って来た7番陶山、
ヒットになってないだけで、けっして当たり損ねの打球ばかりではない、三度目だしそろそろ・・・ とはなしていたら
今度は良い方向に的中、強い当たりがセカンドの頭上を抜けると右中間を真っ二つに破る三塁打となって、やっと1点入った。

なおも一死3塁から8番塚野の当たりは、高いバウンドのピッチャーゴロ、
猛然と突っ込んで来た陶山に対し、ボールは本塁に送球されるが間一髪のタイミングでセーフとなり2点目が入った。
その昔ならキャッチャーがブロックしててアウトになっていたのだろうが、コリジョンルールが徹底されており、
相手捕手は走路を開けねばならず、そこをめがけて思い切り良くスライディングした須山の足が一瞬速くベースタッチをしていた。

なおも9番大野が送って二死2塁としたが、1番門脇はセンターフライに倒れる。
何はともあれ、貴重な得点が2点入った。

■ 13回/裏 篠崎の攻撃 
苦戦したが、何とか後アウト三つまでこぎつけた。
5番は低めのボールを空振りして三振となるが、投球はキャッチャーの股間を抜けてバックネットに当り大きく跳ね返った。
藤澤が即座に振り返り跳ね返って来たボールをファーストに送りワンアウト
なんでもないボールだと思ったが、ここまで縺れた試合は最後の最後まで一筋縄ではいかないようだ。

6番は鋭い打球でショート藤井の右を破り一死1塁、7番は軽く当てた打球だったがフラフラっとセンター前に上がった。
センターの仁木が追いついたように見えたが、ショートの藤井が追っかけて後ろ向きに捕球する。
チャンスに打てなかった藤井の、守りでの意地をみたような気がしないでもないが、これはセンターに任せた方が安全だ。
おそらくセカンドの門脇が声をかけていると思うが・・・ それはそれとして、藤井の意地のプレーに拍手を送りたい。

二死1塁から8番に代打を送って来たが、菊地のストレートに空振り三振
3時間17分の大熱戦が・・・ やっと終わった。
正直言えば、負ける気はしなかったが、点が取れそうな雰囲気もなく、引き分け再試合かなと思っていた。
勝てたのは何よりだが、攻撃に関しては次に向けてしっかりと精度を上げていくことが大事だろう。 

ストライクゾーンが微妙に違うだけで、こうまで打者は迷うものなのか、改めて思い知らされた試合だったと思う。
1番門脇と8番塚野は、あまり影響を受けなかったように見えたが、
3番4番で1安打は堪えた、しかしその1安打が初回のタイムリーヒットになったのはラッキーだったのかも知れない。
いつも長打が期待される浪川と菊地には厳しい打席が続いたが、これも貴重な経験だと思って次に活かしてほしい。

一方で第一打席だけで素早く順応できたのが5番藤澤と6番仁木だった。
彼らは一振りで仕留める集中力で、ファーストストライクを積極的に狙い打って出たのはさすがだった。
また、最後の最後で結果を出した陶山は、これぞ負けじ魂ではなかろうか、ナイスバッティングだ。

堅実に犠打から入る監督が強硬策で行くんだから、このチームにある攻撃力のポテンシャルはきっと高いのだろう。
今日は苦戦したが、それは次以降の伸びしろということで期待したい。

守っては、門脇に1本ミスは出たものの、犠打を軽快な守備でセカンドアウトにしたファースト陶山
三振振り逃げを落ち着いて捌いたキャッチャー藤澤、際どいフライを好捕したショート藤井の広い守備範囲も見逃せない。
若いチームなので、経験を積み重ねていけば、もっと上手くなるだろう。

最後に8回一死から好リリーフした菊地のピッチングも素晴らしい。
スピードは135キロぐらいだと思うが、体ごと突っ込んできそうな感じの力感あるピッチングフォームが相手チームを圧倒していた。
1年生で4番ピッチャーだから大変だと思うが、プレッシャーを楽しむことが出来れば次につながるはずだ。

先発した工藤も初回を除けば完璧だし、リリーフした上村も経験がある投手だけに次は修正してくるだろう。
また、終盤ブルペンで投げていた投手(1年生かな?)も、けっこう伸びのある良いボールを投げていた。

次は17日、対戦相手は武蔵野北に決まった。
まずは1勝、おめでとう。
次もガンバレ 

コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2016年 秋季東京都高校野球大... | トップ | 第95回 全国高校サッカー選手... »

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本日の試合 (武蔵砂川)
2016-09-10 20:28:25
多摩爺様

本日は熱い試合でしたね。

多摩爺様に帰る間際にお会い出来たと感じたのですが、自分の記憶に自信がなく、ご挨拶できなくて申し訳ございません。

お時間が許されれば、一度創価野球についてご指導下さいませ。
Unknown (タイガース)
2016-09-10 22:45:34
カープ優勝おめでとうございます。
今夜は美味しいお酒を堪能してください。明日以降の試合内容楽しみにしております。
お疲れ様でした。 (誓球の空)
2016-09-10 22:49:35
武蔵砂川さま
コメントを頂戴しありがとうございます。

創価野球の指導なんてめっそうもございません。
縁あって野球部の近所に住んでから、たくさんのファンの方々と一緒に応援させてもらってますが、
まだ応援歴は、まだ20年そこそこのワカゾウです。(歳だけは取ってますが)
グラウンドには、熱い応援をされてる大先輩がたくさんいらっしゃるので、
古いお話を聞かせていただくのも楽しいものです。
グラウンドで見かけたら、遠慮なく声をかけて下さい。
先輩方のお話を一緒に聞かせていただきましょう。
Unknown (OB)
2016-09-11 01:05:29
いつも的確なコメント、楽しみにしています。
唯一といっても過言でないほど優れた創価野球関係のサイトだと思っています。
野球経験が豊富でなければ書けないコメントばかりだと、毎回唸っています。勉強になります。

試合は観に行けませんが、母校の躍進とともに、このサイトの発展を念願しています。
おめでとうございます! (イルクーツク)
2016-09-11 01:22:04
いつも楽しみにしています。
有難うございます。

この若いチームの今後の成長が本当に楽しみです。
今日は高校、大学とまずは初戦の勝利、おめでとうございます。

そして私もカープファンであり、今日は「最高でーす」。
中継を見ていて涙がこぼれました。
1986年の優勝決定したときに神宮に応援に行き、その瞬間を味わえた時を思い出しました。

カープで創価野球出身者が大活躍する日を願ってます。
コメントありがとうございました。 (誓球の空)
2016-09-11 17:40:30
タイガースさま、OBさま、イルクーツクさま
コメントを頂戴し、ありがとうございます。

OBさんの言われる通り、私は約50年前のへなちょこ野球部でした。
経験はその程度ですが、いつも生意気なことを書いてて申し訳なく思っています。

昨夜はカープが優勝して嬉しくて堪らず、今夏帰省した際購入した故郷の銘酒「獺祭」を飲み、一人で悦に浸りました。
25年前は、炎のストッパーと呼ばれた津田投手が、春先に不調を訴え闘病生活に入った年でした。
既に東京に居たので大騒ぎすることは出来ませんでしたが、あの年も自宅で祝杯をあげていました。

嬉しかったですね、ホントにホントに嬉しかった。
地元のカープファンってのはホントに熱いんです。
私はお隣の山口出身ですが、広島勤務の時に優勝を経験しててファンから大ファンになってしまいました。
広島と言う町には、たくさんの思い出があり大好きな町です。
我が家のお墓が広島の中国墓苑にあることから、数年に一度は広島を訪れています。

これで来月のドラフト会議で田中正義投手が来てくれたら、日本シリーズ優勝以上のバンザイです。
ありがとうございます。 (武蔵砂川)
2016-09-11 20:50:10
多摩爺様

心に染みるコメント、ありがとうございます。

もしも多摩爺様が宜しければ、鷹の台様に多摩爺様のアドレスなどを伺っても宜しいでしょうか?

応援のご指導を頂きたいですし、何よりも創価を応援する後輩としてお近づきになりたいです。
Unknown (無名)
2016-09-11 23:44:07
いつもワクワク拝見させて頂いております。
「名簿がないので間違いがあったら…」との事でしたので。

菊池→菊地
須山→陶山

となります。



次戦も楽しみしております。
ありがとうございました。 (誓球の空)
2016-09-12 06:52:37
無名さま
情報提供ありがとうございました。

帰宅後、修正させていただきます。
応援について (誓球の空)
2016-09-12 09:51:36
武蔵砂川さま
コメントを頂戴し、ありがとうございました。

私の応援に対する基本スタンスと、誓球の空を書くときの姿勢は次の通りですが、
それぞれの方にそれぞれの思い入れがあるでしょうから、良識的であれば応援は自由だと思います。

・事実は事実として客観的に捉え、主観を交えて創価サイドの思いを記すこと
 (創価野球へのいれこみブログですから、主観的になるのは当然だと思います。)
・指導者じゃないので、采配に注文つけたり、批判をしないこと
 (人間ですから、たまにやっちゃいます。調子に乗って上から目線になっていたら、厳しく叱責して下さい。)
・選手やご家族には、近づき過ぎないこと
 (プレー以外の情報は入手しない。あくまでもスタンドで応援する仲間の一人に徹する。)
・グラウンドの外で撮った写真を載せる時は了解を得ること
・ご父兄や関係者からの指摘は、謙虚に受け止め誠実に対応すること
・負けた試合は、次へつながる表現になるよう細心の注意を払うこと
・対戦校に失礼のない表現に心がけること

以上です。
アドレスは今度お会いした時に交換しましょう。

コメントを投稿

誓球の空2016-2020」カテゴリの最新記事