TENsion テンション
法則化サークルTEN通信 No.9 2009.2.14 文責 H
■第9回例会報告
日時 2/14(土)10:00~14:00 場所 安曇養護学校
参加者 Y先生(F中・初)・K先生・T・H
内容 ○向山実践演習
設問9 「自転車は何年から乗っていいですか」と
聞かれたらどう答えますか
設問10 休み時間遊ばない子はどのくらいいるでしょうか
○技量習得テキスト「趣意説明の原則」
○Y先生研究授業の検討(発問・組み立て)
■TEN in 10 hopes ⑦「天」
天下を取る!それに文字として縁起がいい!ということで採用。
■一文字にまでこだわる
F中での激務の合間を縫って、Y先生が例会に参加してくれた。
大学時代からの同期がまた一人、参加してくれたことがうれしい。
Y先生の美術の公開授業を皆で検討した。
公開授業は今年度3度目だという。
圧倒的な仕事量と、緊張場面が課せられる公開を、3回くぐっているだけある。
専門性が高く、子どもの姿の予想や、授業がどのように流れていくかの構想が非常に鋭い。
F中での1年間を通して、Y先生は確実に力をつけている。
我々の検討は、主発問をいかにすっきりさせるかに集中していった。
余計な言葉は削る。削れない部分は、より短く言い換える。「感じを『出す』」がいいのか、『表す』がいいのかを考える。
接続語の一文字にまでこだわり、「子どもに分かりやすく」という、ただ一点を、4人で目指していった。
「実際の現場で、この言葉を子どもに放つ」ということの大きな責任を、あらためて感じた。
その重圧が、私たちに非常に真剣な分析の機会を与えてくれた。
Y先生だけではない、我々にとっても大きな学びとなった。
■Output column【時間を守る】
小学校実習の際、クラスの子どもたちと「どの実習生が好きか」という話になった。
私はひそかに自信があった(何だかいやらしいやつである)。休み時間・放課後など、子どもたちとよく遊んでいたからだ。
しかし、最も人気を集めたのは私ではなく、数学科のN先生だった。
その理由は…「N先生は1度も授業が伸びたことがなかったから」。
つまり、子どもたちの評価の観点は
授業の終わりの時間を守っているか
だったのだ。
教師は親切のつもりで延長していても、子どもにとっては迷惑この上ないの だ。今では、遅くともチャイムが鳴った時点で授業を終わらせる。
チャイムに始まり、チャイムで終わる授業ができないと、学級は荒れる。今TTで入っている崩壊学級がまさに当てはまる。この学級の授業は、よく伸びる。
終わりが伸びると、「伸びた分、始まりがずれるだろう」と子どもたちは思うから、定時に席に着かない。
チャイムは意味のないものとなり、先生は「席に着きなさい」と怒鳴らなければいけない。悪循環である。
逆に、教師が時間を守れば、子どもは教師が好きになるし、時間を意識するようになるのに…と思う。
法則化サークルTEN通信 No.9 2009.2.14 文責 H
■第9回例会報告
日時 2/14(土)10:00~14:00 場所 安曇養護学校
参加者 Y先生(F中・初)・K先生・T・H
内容 ○向山実践演習
設問9 「自転車は何年から乗っていいですか」と
聞かれたらどう答えますか
設問10 休み時間遊ばない子はどのくらいいるでしょうか
○技量習得テキスト「趣意説明の原則」
○Y先生研究授業の検討(発問・組み立て)
■TEN in 10 hopes ⑦「天」
天下を取る!それに文字として縁起がいい!ということで採用。
■一文字にまでこだわる
F中での激務の合間を縫って、Y先生が例会に参加してくれた。
大学時代からの同期がまた一人、参加してくれたことがうれしい。
Y先生の美術の公開授業を皆で検討した。
公開授業は今年度3度目だという。
圧倒的な仕事量と、緊張場面が課せられる公開を、3回くぐっているだけある。
専門性が高く、子どもの姿の予想や、授業がどのように流れていくかの構想が非常に鋭い。
F中での1年間を通して、Y先生は確実に力をつけている。
我々の検討は、主発問をいかにすっきりさせるかに集中していった。
余計な言葉は削る。削れない部分は、より短く言い換える。「感じを『出す』」がいいのか、『表す』がいいのかを考える。
接続語の一文字にまでこだわり、「子どもに分かりやすく」という、ただ一点を、4人で目指していった。
「実際の現場で、この言葉を子どもに放つ」ということの大きな責任を、あらためて感じた。
その重圧が、私たちに非常に真剣な分析の機会を与えてくれた。
Y先生だけではない、我々にとっても大きな学びとなった。
■Output column【時間を守る】
小学校実習の際、クラスの子どもたちと「どの実習生が好きか」という話になった。
私はひそかに自信があった(何だかいやらしいやつである)。休み時間・放課後など、子どもたちとよく遊んでいたからだ。
しかし、最も人気を集めたのは私ではなく、数学科のN先生だった。
その理由は…「N先生は1度も授業が伸びたことがなかったから」。
つまり、子どもたちの評価の観点は
授業の終わりの時間を守っているか
だったのだ。
教師は親切のつもりで延長していても、子どもにとっては迷惑この上ないの だ。今では、遅くともチャイムが鳴った時点で授業を終わらせる。
チャイムに始まり、チャイムで終わる授業ができないと、学級は荒れる。今TTで入っている崩壊学級がまさに当てはまる。この学級の授業は、よく伸びる。
終わりが伸びると、「伸びた分、始まりがずれるだろう」と子どもたちは思うから、定時に席に着かない。
チャイムは意味のないものとなり、先生は「席に着きなさい」と怒鳴らなければいけない。悪循環である。
逆に、教師が時間を守れば、子どもは教師が好きになるし、時間を意識するようになるのに…と思う。