エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

みづからの体験により得られる智  (藤村の「人の世に3智あり」) 

2017-08-18 | 教育を考える

朝、萌えちゃんの初めての大会を見に行った。一回戦勝利を写真に収め帰宅、その後雨が降り始めた。

      一回戦勝利

 

梅雨のような雨降りにの庭を眺めながら、忙しかった昨日を振り返っている。

昨日は本当に忙しい一日だった。午前中は明日の「森で遊ぼう」の事前調査、

キアゲハ2令  育たない峠道の流れにせっせと産卵中オニヤンマ

  

 

その後、突然依頼された昆虫博士のボランチィアがあったため、ジャガイモ畑にボウボウの草取りをみなさんにお任せし、中途退席。

それは、D市の企画「親子サマーキャンプ」の2日目のメニューの「自然観察」で、正味1時間ほどの講師だったが、

大変だったのは遠い南会津のたかつえ、2時間もかかってようやく間に合った。

「自然観察」は植物斑と昆虫斑に希望するグループ分け、参加者は小学生4年までの親を含めて70名、半数以上が昆虫グループを希望した。

各自捕虫網、虫かご持参でスキー場のゲレンデの草むらに展開した。

 キリギリス    クロガネバッタ

でも、困ったことに、虫が少なかったこと。オニヤンマを2頭ゲットした子もいたが、アキアカネもまばら、バッタ中心だった。

雨を考えて写真資料を持参したので、半分は虫のお話しをした。

難しい話はできない。自分の昆虫少年のころの話し、何人かでも虫に興味を持って欲しいと。

でも、植物斑よりは良かったようだ。植物博士の弁、子ども達へは相手にできず、対応に困ったらしい。

小さい子供へはいつも森の中で自然に親しむことにより、子ども達の自然への関心を高め、自然保護の思想につなげたいと思っている。

 

親御さんの子ども達をこのサマーキャンプへの参加させた気持ちと藤村の「3つの智」を結びつけて話した。

・自然の中での五感を総動員した体験活動から豊かな自然観を培って欲しい。

・教室での学習(書斎科学)からは生まれない、バランスのとれた三智を養う活動を大切にして欲しい。そんな子どもたちの成長を見守って!と。

 

  《人の世に三智がある。学んで得る智、人と交わって得る智、
                  みづからの体験により得る智がそれである。 》  (島崎藤村)