大阪府立図書館の市場化について考えるページ

市場化反対!府民のための図書館とはどうあるべきなのかを考えるページです。

国際児童文学館 中央図書館内に移転オープン

2010年05月02日 | 市場化問題
5月5日に国際児童文学館が大阪府立中央図書館内にオープンします。


図書館の市場化が始まりました

2010年05月02日 | 市場化問題
大阪府立図書館では4月1日から民間事業者(図書館流通センター(TRC))との協働による業務運営が始まりました。
3月から引き継ぎを行い、日々様々なことがらを調整しつつ、業務にあたっております。

監理委員会の提言が出されました

2009年09月30日 | 市場化問題
大阪府立図書館の市場化テストに対し、民間事業者から6件の応募があり、
審議の結果、一部業務を民間開放すると決定されました。

監理委員会の提言内容については、下記でご覧いただけます。
大阪版市場化テスト 対象業務の官民比較に関する検討のまとめ(提言)
11~13頁が図書館管理運営業務です。


(分会のコメント)
図書館分会としては、下の「大阪版市場化テストの問題点」の通り、
継続性の必要な図書館業務を市場化することには大きな問題があると
考えています。
また、監理委員の提言で<現状のサービスレベルを維持すべきなのか
といった疑問>を呈されていることに関しては、公共図書館は、
住民誰もが自分に必要な情報を手に入れることができることを保障する
「知のセーフティネット」であり、1人1人の利用者にその人にあった
サービスを可能な限り行うのは当然であって、
これを切り捨てることは許されないと考えています。



大阪版市場化テストの問題点

2009年08月14日 | 市場化問題
大阪版市場化テスト事業提案の公募期間が終了しました。公募結果については、
下記ホームページで公開されています。
大阪版市場化テストについては、図書館分会では
次のような問題点があるのではないかと思っています。
指定管理者制度も市場化テストも、適用範囲や実施の枠組みには
様々なあり方があり、それによって問題点は異なりますが、ここでは
図書館の運営が「丸ごと」市場化された場合を念頭に問題点を考えました。


1.図書館を委託化(指定管理者化)することの問題点

・コスト削減がそのメリットとして取り上げられているが、公共図書館業務は
 図書館法第17条により無料であることが定められているため、経済性を
 求めるためには人件費でコスト削減を行うしかなく、結果として、
 委託された図書館では雇用条件が悪い非常勤職員の採用が多いのが実態。
 継続的な雇用が約束できなければ、専門的な業務ができる人材が確保しにくくなる。
・契約終了時には業者が交代し、そのたびに職員も入れ替わる可能性が高い。
・図書館の仕事は単に本の貸し借りだけではなく、本を熟知し、利用者ニーズに
 対応し、レファレンスというかたちで本と利用者をむすびつける必要がある。
 資料を知り利用者のニーズをつかむことは三年や五年の有期契約では難しいこと。
・図書館業務では利益を上げにくいため、費用対効果が一見悪く見える業務や
 直接サービスに結びつきにくい部門は、縮小・廃止される恐れがある。
 例えば、図書館実習、中学生・高校生の職業体験受入、障がい者サービス、
 こども向けサービスなど。
・窓口を委託化した場合、業務は委託業者にマニュアル等を通じて指示する
 こととなるが、図書館には多種多様な質問や要望が寄せられるため、
 マニュアル等では指示しきれない事例が多々生じ、それらの対応が
 不備になる恐れがある。また、委託業者の従業員に直接指示を行った場合、
 偽装請負に問われることを注意する必要がある。
・図書館は行政にとっても政策立案に役立つものである。行政による直営で
 あれば、行政現場で今どういう情報提供が求められているかが日常的に
 わかるが、民間業者にはそれができなくなる。
・図書館には、資料に対する様々な意見・要望、抗議がある。いろいろな意見や
 批判を受ける可能性がある本は、最初からないほうが楽と、自己規制してしまう
 恐れが高い。
・正規職員が少なくなり、継続した経験や知識がなくなることで、火災や天災を
 始めとする突発事故の際の対応が十分出来なくなる。
・図書館では読書傾向(思想信条など)を含めた個人情報を保持している。
 委託化する場合、契約で個人情報保護を徹底する必要がある。
・現場を失うことで、行政から図書館運営に関する知識・ノウハウが失われる。
 現場経験を持つ職員が退職や異動した場合は、民間事業者の運営に対し、
 的確な評価やモニタリング、次期契約に向けた仕様書の作成等を行うことが
 できなくなる。

2.都道府県立図書館である大阪府立図書館を委託化することの問題点

・都道府県立図書館は、市町村図書館をバックアップする役目がある。市町村の
 図書館員への研修などの経験と蓄積が必要が業務が特に多く、市場化には
 適さない。
・都道府県立図書館業務については、ノウハウをもつ民間企業がほとんどない。
・都道府県立図書館ならではの市場化に適さない業務を除いて一部を委託化する
 としても、図書館業務は来館利用者への直接サービスから得られたニーズを
 サービス全体に生かしており、一部を切り離すことはサービスの空洞化に
 つながる。

3.大阪版市場化テストの問題点

・「大阪版市場化テストガイドライン」の策定はおろか、対象業務の決定から
 官民比較、モニタリングにいたる過程に議会が関与できないこと。
・プロセス全体を取り仕切る大阪版市場化テスト監理委員会委員の中に
 公共図書館の役割、業務について専門的な知見がある委員がいないこと。
 また外部の有識者などの意見を聞く仕組みもないこと。
・サービスの質を評価する仕組みがないこと。官民比較という段階もあるが、
 その比較の指標はまったく確立されておらず、明確なものとはいえないこと。
・府民・利用者の立場で意見反映、発言の場がないこと。


知事記者会見で発言がありました(5月21日)

2009年06月20日 | 市場化問題
5月21日、知事の記者会見で、図書館業務を含む市場化テスト対象業務の
事業提案募集についての発言がありました。
発言内容については、こちらでご覧いただけます。

平成21年(2009年) 5月21日 知事記者会見内容
「『大阪版市場化テスト』における新たな対象業務の事業提案募集について」




『大阪民主新報』に図書館が取り上げられました

2009年06月15日 | 市場化問題
新聞『大阪民主新報』の連載記事「どうなる!?大阪府の仕事」に
大阪府立図書館が取り上げられました。(5月31日)

「『民営化』なじまぬ『知のセーフティネット』」と紹介されています。


冊子『コミュナル・スクエア』第23号ができました

2009年06月12日 | 市場化問題
「国際児童文学館と府立図書館を考える集い」関連資料をまとめた冊子『コミュナル・スクエア』第23号ができました!

大阪の文化財や博物館を守る活動をしている大阪府職員労働組合教委支部文化財保護分会や、同図書館分会、図書館問題研究会の市場化テストの報告資料、「国際児童文学館と府立図書館を考える集い」関連資料、アンケート結果などを集大成した報告書となっています。

冊子『コミュナル・スクエア』第23号はこちらをご覧ください。
大阪府職員労働組合ホームページ内 http://www.fusyokuro.gr.jp/  の「考えよう大阪府政」
『コミュナル・スクエア 自治体の広場』第23号 2009年春季号を発行しました(PDFファイル・約3.3MBあります)

府議会で図書館問題が質問されました

2009年05月27日 | 市場化問題
5月26日、大阪府議会5月定例会で日本共産党の山本陽子議員から
「府立図書館の市場化テストについて」の質問がなされました。

図書館の運営は、長期的な展望をもって行うべきもので、
3年から5年の短期契約、派遣労働では図書館は成り立たないことや、
根幹的な機能である市町村図書館とのネットワークが守れるか、
府民の意見を聞く場を設けるべきことなどを質問されました。

質問と答弁の模様はこちらで動画でご覧いただけます。
(5月26日の山本議員をクリックし、ビデオのマークを
クリックしてください)

事業提案の公募が開始

2009年05月22日 | 市場化問題
大阪版市場化テスト事業提案の公募が開始されました。

市場化対象業務として決定した業務について、一定期間情報を開示した上で、
民間事業者等から事業提案を受け、その提案をもとに今後、官民比較の検討等が
行われます。

府立図書館管理運営業務もここに含まれています。
詳しい内容は大阪府のホームページをご覧ください。
大阪版市場化テスト事業提案公募要項

4月24日第13回監理委員会が開催されました

2009年05月08日 | 市場化問題
大阪版市場化テスト監理委員会が開かれ、図書館業務についても具体的な対象範囲の検討が行われました。

結果概要については、大阪府のホームページで見られます。
第13回大阪版市場化テスト監理委員会 審議概要