マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Listening to musicals in Hawaii " ( ハワイでミュージカルはいかが? )

2016-04-20 08:25:06 | ハワイ

 

 

 1980年代は、ハワイにやって来る日本人は、個人ではなく団体で来る人たちがほとんどだった。
 旅行会社が主催するツアーで来る人たちで、ひと固まりに観光バスに乗せられ、免税店やブランド店を回り、昼食はレストランの貸切り席で同じものを食べ、同じホテルに泊まるそのような旅行だった。
 ツアーガイドがすべて面倒を見てくれるから心配がなく安全で、言葉の問題など気を遣う必要がなかった。
 
 当時は、若い人たちは少なくて、ガイドの掲げる旗に付いて歩く人たちは、中年から高年の人がほとんどだった。アヒルの集団さながらよちよち歩いている姿が、現地の人たちには相当珍しく映るのか、時として新聞に写真が載ったり、テレビでも面白おかしくニュース番組で報じられていた。

 旅行会社の主催で、団体でハワイで結婚式を挙げるツアーがあって、式をあげた後、新婚の20組ぐらいが一緒に、マジックアイランドの紺碧の海を背景に記念写真を撮ったりしていた。地元のテレビ番組で、このことが面白おかしく報じられていたのを見たことがある。
 
 このころは、日本は景気が良く、大企業や銀行などはハワイの高級ホテルに会社専用の部屋を確保していて、お得意様をハワイに招んで、空港までリムジンでお迎えし、ゴルフで接待したり、夜は高級日本レストランに招待して派手に歓待していた。
 

 最近では、ツアーガイドの掲げる旗の後ろをひと固まりになって歩くといった光景は見なくなった。
 若い人たちが多くなった。個人や仲のいい友達同士、家族で来る人たちだ。
 そして何度もハワイにやってくる人たちが多いのである。物珍しそうにあちこちを見て回り、貪欲に買い物に励むというよりハワイの日常を楽しんでいる。
 ホテルのプールの傍で読書したり、スーパーで食材を買い求め、夕食を自分で作り、お客を招き一緒に食事を楽しむなどすっかりハワイの生活をしている。
 夏休みに子供を連れて日本からやってくる主婦たちに出会う。子供たちを地元の小学校に英語の体験学習に通わせている。3週間くらい滞在して、子供が学校に行っている間は、ジョッギングをしたり、街歩きをしたり、仲間とスーパーに買いもに出かけたり、海岸で水彩画を描いたりしている。すっかりハワイ人である。

 ホールフッドで買い物をしていたら日本語が聞こえてきた。
 「ねえ、サラダバーでいろんなものを買って帰って、うちでパーティをしない?」
 「グッドアイディアだね。おいしそうな物ばかりで、どれを買っていいのか目移りしちゃう」
 ホテルに帰って、食卓に10種類も取り混ぜて皿に装えば立派なご馳走になるし、キャンドルを立て、ワインを添えれば完璧なパーティだ。

 若い人たちは、旅上手だ。がつがつ買いもに励んだり、分不相応に高級レストランで高価なメニューばかりを食べあさることもしない。バス(The Bus)の短期パスを買って、オアフ島を一巡りするのもよし、景色のいいところで途中下車してビーチで泳いだり、散策したり、弁当を広げて楽しむこともできる。
 週末には、あちこちでファーマーズマーケットが開かれる。早朝バスでマーケットに行くと、農産物、チーズ、ケーキ、パン、花、果物、手作りの手芸品など珍しい品々が並べられている。
 
 現代美術館やアカデミーオブアーツに行くとゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなどの実物の絵画に出会える。ブライスデールやワイキキシェル、ハワイ大学のケネディシアターでは、ニューヨークから来たファンタスティックス、回転木馬、エビータ、サイゴン、オペラ座の怪人などミュージカルが見れるし、時としてシカゴ、ロスアンジェルス、フィラデルフィア交響楽団などの一流のコンサートが開かれる。かつてはバーンスタイン、ショルティ、オーマンディなどがやってきた。
 ホイットニー・ヒューストン、サラ・ボーン、シンディ・ローパー、グレンキャンベル、ケニー・ロジャース、ベット・ミドラー、プレスリーなど有名な歌手がやってくる。
 ハワイで音楽に親しむのはいかがだろう。
 

 

 

 


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