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戦争と異文化差別

2017-12-11 13:23:40 | 日記
  トランプ大統領がイスラエルにあるアメリカ大使館をエルサレムに移す決定をした。トランプ大統領にしろ、今のアメリカ政権のメンバーにしろ、朝鮮半島と中東の問題の違いを知っているのか、非常に疑問である。対北朝鮮と同じ要領で中東政策は立てられないのに。


  誰もが知っているように、韓国と北朝鮮は同じ民族・文化の国である。第二次世界大戦後、超大国の都合で分割されたわけで、元々内戦があったわけではない。将来は何かのきっかけで統一もできるわけである。

  ところが、エルサレム問題は、中世はヨーロッパのキリスト教勢力と、サラセン帝国のイスラム勢力が帰属を巡り、激しく戦争してきたわけだし、その後も、ユダヤ・キリスト・イスラムの各宗教・文化圏の人たちが同様の主張を繰り広げた。第二次世界大戦後は国連で「国際都市」という取り決めがなされたのに、イスラエルが自国のものと主張し、首都に定めている。歴史的に見ても、三宗教共通の都であり、国連の管轄下、国際都市にするしか解決策はないわけだが。かつてはヨーロッパやロシアで異文化人間と徹底的に差別され、特にナチスに迫害・虐殺された歴史を持つユダヤ教徒たちだが、戦後の彼らのしている事はそのナチスと同じである。そのような指摘も世界中の人々からされているのに、どうしてあのような排他的な事ばかりするのか。高校時代から僕も判らず、首をかしげているわけである。

  ところで、世界の歴史を見ると、どの民族も自分と異なる文化を持つ人たちを排斥、迫害してきた事が目立つ。個人レベルでも、異文化の人たちを見下す・バカにするとか。日本人は古くからアイヌに対してそのようにしてきたし、明治維新後は琉球の人たちを辺境人みたいに考え、日米戦争末期も軍部はそこを捨て石みたいにした。在日韓国人への差別の事もよく聞く。中国でも、チベット人への差別は根強いらしいし。革命後のソ連でも、南部ではキリスト教系とイスラム系の紛争が続き、特に1988年は戦闘が激しくなったと聞いている。教育で無神論者も増えたが、それでも、双方共、祖先からの文化を引き継ぎ、互いに相手の文化を否定し合ったわけである。

  キリスト教圏も東西が次第に分裂・対立して、別の文化圏みたいになっていった。西方キリスト教もカトリックとプロテスタントに分かれ、更に、両派も文化が複雑に分かれ、ケンカも多発している。今もスペインのカタル―ニア問題が起きているし。北アイルランドのカトリックとプロテスタント紛争も再燃したらしいし。又、スンニとシーアの対立は勿論、イスラム圏も複雑な文化対立がある。

   確かに、19世紀に起きたアヘン戦争の根は経済だったらしく、マルクスは戦争の根を経済と断定した。また、20世紀後半は、資本主義と社会主義の対立の戦争の構図が目立った。経済も、思想や領土も戦争の原因にしろ、その他に文化差別もあり、昔から存在してきたと言わざるを得ない。

  更には、結婚の時も異文化の人を結婚対象としなかったり、又、異文化の人同士が結婚すると、当人の家族や親族が猛反対するという差別も今も世界中で跡を絶たない。全く中世的である。

  自分の属する文化を尊重する事は良いし、祖先から引き継いできたものを継承するのは当然だが、その他に、「他の多くの文化も学び、優れた面は尊重し、共通する面も探り、違う面は認める」姿勢が今の世界に求められているように思われる。日本人の場合は、日本文化と共に、まず、アイヌや琉球文化も尊重し、次いで、韓国や中国、フィリピン、ロシアなどの隣国の文化に対してもそうして、世界中の文化に対して尊敬の気持ちも持たなければならない。そうしないと、平和国家にはなれない。

世界中が他の文化を尊重するようになれば、戦争の可能性がまず低くなるわけだから、軍拡も終わるし、経済も飢えと病気解消、福祉増進目的のものに次第に変わっていき、例えば、地下資源を大量に消費したり、地球環境を破壊してまでの各国の経済成長も止め、経済構造も変わっていく訳である。そのような世界になって欲しいし、又、このままの状態が続けば、世界は環境破壊で破綻もしていくわけである。

  
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