東野としひろ活動NEWS

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『笹倉芳明 遺作展』

2017-06-24 03:25:49 | 地域行事
 西脇市旧來住家住宅では、『笹倉芳明 遺作展』が6月17日(土)~29日(木)の会期で開催されています。



 笹倉芳明さんは、西脇市西脇区で昭和22年に誕生されました。22歳の誕生日前日、昭和44年に21歳という若さで逝去されました。
 今回、お兄さんの笹倉八郎さんが「病気と闘いながら描き続けた弟の作品を多くの方に見ていただきたい」との強い想いで、故人の子どもの頃から亡くなるまでの遺作を展示されています。
 私が会場に行った時、お兄さんの八朗さんがおられました。八朗さんは、弟の芳明さんのこと、遺作のことを丁寧に説明してくださいました。説明を聞きながら、遺作を見ていると、胸が熱くなりました。病気と闘い命を削りながら創作に取り組んだ芳明さんの意志の強さを、作品一つひとつを見ていると私の胸に迫ってきました。



 芳明さんは、自転車に乗せてもらっていた3歳の時に、自転車が倒れ、胸を強く打ったことが原因で、小児喘息になられたそうです。小学校は、地元の西脇小学校を卒業しましたが、その後、親元を離れ、上ヶ原養護施設に入所されました。そこで、親元から離れた寂しさを紛らわすように、絵画、版画、彫刻等の様々な分野の製作活動に取り組まれたそうです。
 その後、日本通信美術学園商業デザイン科を卒業されました。様々な作品展に出展され、素晴らしい賞を受賞されています。二科展にも入選されています。若くして、木曜会(サトウハチロウ)会員、二科展会員にも選ばれていました。
芳明さんの詩を紹介します。
『 めざしの歌は 遠くの歌ョ   ふるさとこえた  遠くの歌ョ 
  めざしの味は むかしの味ョ  あい子でケンカの むかしの味ョ
  めざしの顔は かなしい顔ョ  独りの僕と    おんなじ顔ョ
  めざしの僕は 友達ョ     おんなじ心の   友達ョ    』



 会場には、子どもの頃の作品から亡くなる直前に製作した作品が展示されていました。会場入り口には、中学生の頃に製作した小さな仏像(?)が置かれていました。仏像は、手を合わせていました。東海道中五十三次や美人画の浮世絵も、素晴らしい出来栄えでした。百円札を模写した精密画とともに母子を描いた抽象画と、芳明さんの絵画の幅広さ、伸び盛りの美的センスを感じました。蛇の脱皮を描いた作品に、「古い考えからぬけて」という添え書きが書かれていました。



 さらに、デザインの才能を発揮した桂米朝落語会のポスター(米朝さんに寄贈するととても喜ばれたそうです)、心の悟りを描いたデザイン画等、存分の才能を発揮していました。
 笹倉芳明さんは、溢れる美術才能を短い人生の中で磨き続けられたと感じました。もし、芳明さんが存命であれば、有名な美術家になられていたと思うと、残念な想いもしました。笹倉芳明さんのことを、多くの人の心に残しておいてあげてほしいと思いました。
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