2010年大晦日

2010年12月31日 | 活動報告
本年は、大変お世話になり、誠にありがとうございました。
さて、日経新聞(12月25日)に掲載された2010年「気分一新 自分を元気付ける言葉」ランキングをご紹介いたします。

1位「なるようになる、なるようにしかならない」2位「まあいいか、気にしない」3位「人は人、自分は自分」4位「明日は明日の風が吹く」5位「時間が解決してくれる」。

もちろん言葉に込められた思いは、年代や人によって違います。後ろ向きに考えると失望感が拡がっている。前向きに考えると、一人ひとり自分で努力をしなければならないと覚悟を決めている。どちらの捉えかたにしても、多くの人が、現状に危機意識を持っていることは確かなようです。
大変な激動の時代の幕開けであった2010年。しかし、来年は、日本が「新たな一歩を歩き出す」前進の年になり、来年の大晦日には、希望に満ち溢れている言葉がランキングになることを期待しています。
最後に、今年一年間のブログへのアクセス・激励のコメントに心から感謝申し上げます。よいお年を!

政権!

2010年12月06日 | 活動報告
(アメリカ元国務長官キシンジャー氏語録抜粋)
①最高責任者の言葉の重さ
 一旦、やると決めたからには政治は貫徹しなければならない。貫徹する心構えができていない場合には、最初から口に出すべきではない。

②危機管理能力
 危機管理は、早期に抑制して、はじめて可能なのである。危機にひとたび、はずみがついてしまうと、当事者は抜き差しならぬ立場におかれ、危機は収拾できなくなる。

③指導者の役割
 指導者の最も重要な役割は、困難な決定が、孕んでいる重責を自分で一身に担うことである。そうしさえすれば、部下たちも判断の目途がつき、実施に力を注ぐことが出来る。

④官僚との関係
 官僚たちは、同意しない命令を実行に移すときには、のろのろしている。彼らを説得しその方向性でやるしかないと理解すれば実行する素早さはあきれるほどだ。
 
⑤政策の実行
 政策決定時に最大の問題は、勇気と蛮勇を履き違えないこと。確固たる決意と空威張りと混同しないこと。こうした情勢の際は、目先の政治的利益を気にしてはならず。成功の秘訣は、綿密な準備である。

⑥勝利の心構え
 失敗から学ぶことは比較的易しい。これに対し成功がもたらす因果応報とも言うべき結果は、そこから何か学ぶべき者があるという事実を信じようとしない。とにかく勝利の成功を再び繰り返したいという誘惑が圧倒的に強い。

⑦政治家の義務
 政治家の義務は、国民の経験と政治家のビジョンとの間をうめることにある。

⑧為政者
 為政者であるためには、何をおいても微妙な違いを見分け、釣り合いを図る感覚、表面に表れた数知れぬ事実から本質的なものを見分ける能力、それに将来に関するたくさんの同じようにもっともらしい仮説のうち、どれが真実になりそうかをかぎつける本能といっものが必要である。

⑨政治家の武器
 政治家の武器は、洞察力と権威である。もろもろの出来事が、どう関連し合い、どれが根本的に重要なのか、どれが表面に出てきた現象に過ぎないのか、これらを直観力で悟る能力は、なにをもってしても代えられない。

⑩偉大な政治家
 もし政治というものが、可能性を追求する技術であるとすれば、政治家の偉大さは、可能性の限界ぎりぎりにまで迫れるかどうかによって決まってくる。凡庸な指導者は、環境を改善することで満足し、それを変革しようという気は起こさない。偉大な指導者は、ビジョンを描ける人であると同時に、国民の教育者でなければならない。怯むことなく運命をしっかり見据えることが出来る一方、神の役割を演じようなどといった気は起こさない指導者を持った国民は幸せである。


今国会は、政治家の言葉の軽さ、危機管理能力の乏しさ、政権運営能力の欠落等々、この国の政治が崩壊していく姿を見せられた国会となりました。その上、議会開設120年記念式典での暴言・携帯電話の着信音をめぐり、与野党で懲罰動議を出し合う「泥仕合」まで見る羽目になりました。国権の最高機関たる国会。低俗な争いを一刻も早く終わらせ来年の通常国会は、日本の将来を議論できる国会に戻してほしいものです。最後に、語録からの言葉を「政権は危機に押しつぶされない限り、危機によって鍛えられる。危機は、だれが頼れるかを明らかにする。」