蕎麦の散歩道

美味しい蕎麦と、楽しい食の道を歩む。

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竹やぶ 六本木  店が座の主役になる

2008-10-13 16:22:38 | 麻布・六本木・赤坂・白金周辺・千代田区

打ち合わせを兼ねた会食だった。
僕の長年の知り合いにこの日は白金女史がプレゼンテーションする。その場所と機会を僕が設定した。彼と女史は知らない間柄ではないが、仕事の環境が違っていたのでビジネスの機会がなかった。
僕は前からビジネスランチや会食でのプレゼンテーションが好きで、それはお互い密接度が増すと、好きなことが言い合えると思っている。酒や美味しい物があると口も滑らかになって、お互いの考え方の隙間が埋まるような気がする。

 
鰊、ぜんまい、からすみ、味噌漬けなど、おなじみの珍味が並ぶ
最初に竹やぶ名物のプレートに前菜が盛られてくる。
竹やぶは彼は初めてで、個室の設えや調度品に驚く。彼に竹やぶの誕生から六本木、箱根までの足取りを説明した。
        蕎麦掻、玉子焼きと蕎麦屋の定番が来る
        
                 

蕎麦掻はトロリしていて、二人とも絶賛する。
僕は女将さんに後ほど粗挽きの蕎麦掻を追加するようにお願いした。二人にコーヒーミルで挽いた粉をブレンドした蕎麦掻を味わってもらいたかった。
彼は高名なノンフィクションライターで食の本を何冊か出版している友人を持っているから、美味しい店や蕎麦屋にも詳しい。その作家の方とも僕は一度お会いしていて、恵比寿の翁の存在を知ったのもその作家の方からお聞きしていた。


天ぷらには口直しにモズクががつけられる
ひろ作の話題になった。彼はその作家の紹介ですでに夜にひろ作を訪問しているという。彼は蕎麦屋として行ったのではなく、ミシェラン★の料理屋としてひろ作を使ったのだという。仕事の立場上大きな仕事には接待の場所は欠かせないのだ。


蓄熱された鉄板              左が塩辛右がホタテ、鉄板で軽く焼く
鉄板焼きがきた。これは帆立とイカの塩辛をこの鉄板で焼く。
帆立は刺身で食べていいものだから、さらっと焦げ目をつけるだけ。イカはその焼き上がりに立つ匂いが堪らなくなる。
柏竹やぶに5年前に初めて訪問した時、この鉄板に一番感動したものだった。蕎麦屋にこんな発想の料理があることに驚きを持った。蕎麦屋は自由であるべきだとその時僕は確信した。
同じように二人とも声を上げる。
「これが蕎麦屋か・・」
「楽しいでしょう」

追加の蕎麦掻が来た。これもまた楽しい会話の道具になる。仕事が主役ではあるけれども、時にして料理が主役の座に取って代わる。
そんなときには話が弾むし、思いもかけないような方向にビジネスが動き出す時がある。それは、計算外の効用で、よいお店のあり難さです。
蕎麦掻の、これまでに無い食感が二人の舌を支配しているはずだった。
二人とも食通だからあまり僕から説明をするまでのことはないのです。


せいろは新蕎麦です。新蕎麦だけに抜けるような透明感はないが、手挽きの蕎麦独特の雰囲気があります。
「これは、美味いんですか?」彼独特の聞き方をする。
確か湯津上屋で同席した時も同じ聞き方を彼がしたように思う。
「美味い」僕に代わって女史が答える。
「だいたい分かった」それは、彼が竹やぶの蕎麦や料理に納得したという意味だ。

かけはかなり彼が饒舌に誉める。僕も竹やぶのかけは、関東のかけそばらしい汁で、出汁と醤油のバランスの完成度が高いと思う。

この日は彼を途中まで送っていく。ビジネスの最前線の男は次週はラスベガス、その翌週は上海だという。帰ってきたら蕎麦屋の約束をする。だが、それもその通りになるか不明だ。約束しても忙しくて反故になることも多い。そういう付き合いをずっとしてきたから、それが半年後になるか、一年後になるか、それはわからない。

竹やぶ 港区六本木6-12-2 六本木ヒルズレジデンスB 3F
03-5786-7500 前回の記事

『こだわり蕎麦屋の始め方


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2 コメント

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藪蕎麦 宮本 (そばがき)
2008-10-14 08:34:06
 藪蕎麦 宮本に行ってきました。
 柏竹やぶの阿部氏とは池之端藪蕎麦での兄弟弟子だそうですね。
 蕎麦の方向が同じかどうかまだ行っていない柏竹やぶに行ってみようと思います。
兄弟弟子の違い (夢八)
2008-10-14 16:54:45
そばがきさん、宮本いかれましたか。
僕も今行きたい蕎麦屋のリストに入っていて
なかなかいききれません。

兄弟弟子の蕎麦を食べ比べるなんて
これはいいですね。

蕎麦の方向性や蕎麦屋の方向性を
見るのは楽しみですね。

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