ワールドミュージック的門外漢

音楽やオーディオの門外漢が、そこはかとなしに綴る、
    まことしやかな謬見ときどき真実なブログ。

高い壁構築プロジェクト

2016-11-28 23:06:53 | オーディオ
て、建設総工費3千数百円を投入して取り組んだ高い壁づくりですが、ほぼ一夜にして両端が2m45、中央部が1m80の凹型壁面が誕生することとなりました。中央部を低くしたのは採光のためと、ベッドのある空間への出入り口として開閉しやすくしたためです。
使用した材料は断熱材として使われるスチレンフォーム素材で、軽い、加工しやすい、そして特に安価であることが最大の魅力でした。つまり大した効果が得られなくてもすぐに諦めがつくし、簡単に解体・撤去ができるというメリットがある訳です。
それにしても出来上がったのは壁というにはあまりにも脆弱なつくりで、三匹の子豚の藁の家より遥かにはかない代物で、そよ風でも崩壊しかねません。これから木材などで各部の補強に取り組まなければなりません。
壁が立ち上がってからの試聴では期待通りの効果があり,左右スピーカーからの反響音がきれいに揃ったように感じます。しかし表面のボロ隠しのためにフェルトを張ってみたところ、これが元の木阿弥。当然のことながら吸音しすぎで再び音が逃げてしまうことになりました。壁表面の処理はこれからの考えどころです。
壁の設営中、試聴でよく聴いていたのがウクライナのONUKAという歌手(あるいはグループ?)の「ONUKA」というアルバム。音はやや硬めですが、クリアな音質で音の出所、定位をつかむのには打って付けかも知れません。

全体的にスローテンポな曲が多く、ウクライナらしい野性味(そんなもんあんのかー?)もあったり、ヴォイスチェンジや電子音がONUKAの透き通った歌声を一層チャーミングなものにしている、耳に心地よく響く一枚です。
https://www.youtube.com/watch?v=_4Cswp7smQ0
ウクライナというと近年欧米諸国に呑み込まれてしまって、反ロシア色を強めているようですが、我が国のボクちゃん総理が5000億円ほど財政支援したと思ったら、その後すぐにデフォルトしてしまい、借金返せませんとなってしまった国ですね。まあアメリカもそれが狙いでボクちゃんに行って来いと要請したのでしょうが、そのお金もウクライナのために使われたという訳でもなく、IMFなんぞの返済金にまわされてしまってるということなんでしょうね、たぶん。まったく大した外交手腕ですなあ。支持率60%超えもダテじゃない。

失われた音を求めて

2016-11-22 22:03:48 | オーディオ
子のどらオーディオも近頃ようやくオーケストラが心地よく耳に響くようになり、やや胸を撫で下ろしているといったところです。それにつけても、これまでどれほどの音が無為に失われていたかを思うにつけ情けないやら悔しいやら、良質な音響空間をつくることがいかに難しい作業であるかを身に染みて感じる毎日です。
それでは恥ずかしながら、ここで改めて小子の現役どらオーディオの面々を紹介させていただきます。

■電源 CSE TX-1000 アイソレーションバランスフォーマー
逸品館の在庫処分セールにて購入。オーディオ・フェアの実演で音が見事に変わったので採用することにしました。マニアではなく飽くまで門外漢なので100V仕様です。

■アンプ Bel Canto Design C5i
DAC搭載の統合デジタルアンプです。eBayで店頭展示品として売られていたのを購入。使用電力量14Wという超省エネアンプで、長時間鳴らしていても本体はほんのり暖かくなる程度。音質は門外漢の折紙つき(何の権威もなし)。ただしケーブルをそれなりのものにしないと、ただのガラクタになってしまいます。

■PC SONY VAIO Tap 20 core i5
ヤフオクで店頭展示品を購入。きわめて凡庸な機種のためBug head Emperorの前バージョン3.28をやっとこさで動かせる、ごく奥ゆかしいPCです。これに音楽データを貯めてあるIO DATAのコンパクトHD(1T)をつないで使用。

■USBケーブル
anti cables社製のものをsale価格で購入。それまでAQ社製carbonを使っていたのですが、さらなる音質向上を求めて試しに購入したところ、音場空間の広がり、柔らかさでcarbonをあっさり凌駕してしまい、これなら大枚はたいてdiamondなどに手を出さなくて良かったと実感した商品です。

■スピーカーケーブル

同じくanti cables社製Level 3のケーブルですが、これをつないで初めてアンプC5iの真の実力を知ることが出来ました。恐らくこれを買っていなかったらC5iはとっくの昔に売り飛ばされていたことと思います。剛性が高いのでアンプやスピーカー端子への取り付けは、Yラグということもありなかなか苦労させられます。

■スピーカー Aurum cantus V6J
本来の定価だったら誰も手を出さないであろう中華製スピーカーをヤフーショップの展示品処分で購入。jumperをanti cables社製Level 3に変更したこともあり、音の切れ、締まりも良くなって、上から下まで明るく高い解像度で鳴るようになりました。これからさらに聴きこんでその実力を見極めたいと思っています。そのためには部屋の響きをさらに整える必要がありそうです。

さて、部屋の響きを整えるということですが、実のところ私がオーディオのために使っている部屋はスピーカーの左右の空間容量に相当な違いがあるせいで良好な音楽再生が非常に難しいという状況にあります。つまりスピーカーが部屋の中央に位置していない(部屋の中央に置けない)ということです。そのため音の一方が広い空間の方に逃げてしまい、左右のスピーカーから同質な音圧を得るのがなかなか難しいという条件下にあります。
逸品館の若いお兄ちゃんによれば、そのような場合、スピーカーの一方をリスニングポジションに近づけるといいというアドバイスもいただきましたが、やはり視覚・心情的な平衡を保つためには受け入れがたいものかなと思いました。
結局、このような状況を解消するために、片方を吸音系、一方を反射系にするなどしてどうにかこうにか(自分の耳を騙しだまししながら)左右の音圧を均一にするポイントを探り探りしながら、ようやくオーケストラの響きがかなり納得できる程度までたどり着いたわけですが、もう一歩踏み込んでこの音の響きをより確実なものとするためには、さらに高い壁をつくる必要があるのだろうと考えています。
そう。高い壁を乗り越えるのではなく、高い壁をつくるのです。
ということで、今週末は高い壁構築プロジェクトに全精力を注入しようかと考えています。(そんな凄いもんかよ!)

旅に病んで

2016-11-16 23:35:24 | 旅行
10月半ば、ロシア旅行から帰国後、旅の疲れもあったせいか風邪をもらってしまい、それがいまだに尾を引いているようです。というか、そんな口実をつくってブログ更新をサボっている今日この頃です。


さて、初めて見るロシアの印象を端的に言うと、他のヨーロッパの国々と変わらない、ごく普通の国ということになるでしょうか。もちろん建物や風景こそ違え、観光地にはヨーロッパやアジアからのツアー客があふれ、土産物を商う露天商の呼び声や姿もどこかで見かけたことのある風情です。
街並みは非常に整然としており、掃除が行き届いていてゴミが散乱していることもなく、かといって人々が神経質過ぎるという訳でもありません。
街を歩けば24時間営業のスーパーあり、シアトル発のコーヒーショップも出張っていれば、テレビではロシア版MTVも賑々しく、夜のエンターテイメントとしてはバレー観賞(これは芸術性あふれるというよりは大衆娯楽として捉えた方がいいように思えます)やらその手のお色気スポットも完備されている、といった具合です。
ロシアではプーチン大統領の支持率が80%もあるということで、プーチンTシャツやらプーチン絵葉書などがお土産として売られており、同じツアーのプーチンファンを自称する女性が物珍しそうにあれやこれやと買い求めていました。
現地ガイド女史の話によれば、プーチン氏に人気が集まるのはエリツィン政権が行った極端な構造改革への反感があるからだと言います。公共機関の民営化やそれに伴うリストラ、自由主義経済の導入(早い話が売国政策)によって一時は失業者があふれ、人心が大いに乱れた国になってしまったのだそうです。
そうした流れに歯止めをかけたのがプーチン氏ということで、石油や天然ガスなど豊かな資源を背景に、外国資本に頼らない国内産業の育成で発展を目指す独自の道を歩み出し、失業率も大幅に改善されたということでした。


一方、我が国の僕ちゃん政権の支持率はマスコミ世論調査によれば50%もあるそうなのですが、いまだにアベチャンTシャツやアベチャン絵葉書が発売されたという話を聞いたことがありません。やはり支持率80%くらいでないと無理なのかな、お土産に買って行けば老若男女多くの支持者にきっと喜ばれるのにな、と変に勘ぐったりしてしまいます。
このようにマスコミの世論調査というのは世論操作と言われるくらい、調査する側の都合と言いますか、期待値と言いますか、単にそうだったらいいなという程度の数字でしかないことが多々あるようです。
先の米国大統領選でもヒラリー優勢としか伝えていなかったマスコミですが、一体どこでどんな調査をしていたのかしらと不思議に思えてなりません。そしてイスラム国の創設者ヒラリー陣営を駆逐してトランプ氏に票を投じた米国民は実に賢明な選択をしたものだと拍手を送りたくなります。
フジTVのニュース解説者・木村太郎(敢えて敬称略)がトランプ勝利が確定すると「これでようやく冷戦が終わる」と珍しく本音を語っていましたが、トランプ大統領の誕生によってシリアでの米ロの対立が大きな戦争へと発展することなく、平和裡に終息することを願うばかりです。
ただし政権中枢が共和党であれ民主党であれ、米国の生業が戦争屋であることを思えば、これから先、どのような事態が生じるかは予断を許さないところではありますが。
いずれにしても、ロシア国民もアメリカ国民も、そして日本国民や自衛隊員も、人間同士が殺しあう戦争なんか望んではいないのは当然でありますよ。それも誰かさんによってでっち上げられた営利目的の戦争なんぞに巻き込まれるなんて真っ平御免こうむりたいものです。
いやはや、いつもながらまとまりのない話で失礼いたしました。