Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

古墳の森探検

2017-06-16 | Walk on

 

金毘羅さんの裏山は、古墳公園になっている。

かなりまとまった古代の墓所だったようだ。

古い墓所には、鎮魂のためなのだろう、大体、神様を祀っている。

金毘羅さんが、そうなのだと思っていた。

でも調べてみると、土地の豪族による寺院建立の方が先だった。

だから、もしやと期待した神宮寺ではなかった。

廃仏希釈の徹底的な破壊で、神社内の仏教的痕跡は完璧に抹消されてしまったようだ。

国家神道の本丸である伊勢神宮にも出雲大社にも神宮寺は存在していたのだから。

それが本来の、この国の宗教観だと思っている。

渾沌として森羅万象の神々を呑み込んだおおらかさこそ、

度重なる天災に見舞われた、この列島の住民の自然観なのだ。

 

金毘羅山古墳群と八ツ塚群集古墳は、地理的に近接している。

試しに検索をかけてみると、

この地域一帯は、県内で最も古墳が密集している場所なのだ。

砥部川がつくった河岸段丘に古代の墓所が点在している。

対岸の砥部運動公園辺りも古墳公園になっている。

さしずめ、周辺は王家の谷か?

おお~、何か探検気分が盛り上がる(笑)

今日は、日盛りの中、金毘羅さんの古墳山公園の森を探検。

夏草茂る緑陰の森である。

池畔には河原撫子が咲き始めている。

光と影のコントラストが美しい。

いい散歩コースだが、古代の聖地探訪という趣でもない…

とって付けたような建造物が多いのだ。

道標に従って歩いていると蜜柑山に出た。

その先の展望が素晴らしい。

松山の市街地が一望できる。

この見晴の良さが、墓所をこの場所にした有力な立地条件だったのではないか?と想像する。

展望に見惚れていると、いきなり目の前に何か飛び出してきた。

慌てて後ずさると、野兎だった。

綺麗な栗毛のピーターラビットみたいな野兎だ。

今まで見た野兎というと、濃い褐色の体毛ばかりだった。

こんな明るい体毛の野兎は初めて。

人家に近い場所でもあるし、もしかしてペットとして飼われていた兎の野生化なのかな?

(日本野兎は、体毛が季節によって生え変わるようです。明るい栗色の個体もいました。雪国では冬毛は白色に。)

最近は、見たことないような生き物と出会う機会が、本当に多くなった。

温暖化と過疎化も進んでいることだし、近郊の里山は外来種の楽園になるかも?

この後、八ツ塚群集古墳へ。

弘法大師伝説の聖地が水の風景の中で夕映えの色に染まる様子は、次回に。

 

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2 コメント

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古墳 (鬼城)
2017-06-17 07:11:50
金比羅山古墳群もあるのですね。
それも森の中に・・・
ほんと、探検という言葉にふさわしい感じがします。
我が宇和島、古墳が見つかりません。
西予市(宇和)にはあるのですが・・・
中学校の頃、社会科クラブでしたから、古墳調査にはよく行きました。
古代の神々が宿る森、非常に興味が引かれます。
そして結びは、河原なでしことはランスケさんらしい。(笑い)
次回も期待しています。
古代の風景を夢想する (ランスケ)
2017-06-21 10:17:56
発端は八ツ塚の古跡を偶然、見つけたことでした。
それが、周辺一帯の古墳群へとスケールが広がりました。
面白いですね。
点で見ていた視点が、鳥瞰図の視野を獲得したような気分(笑)
近場でも知らないことばかりです。

ブラタモリみたいに地形図から古の風景を想像するのも楽しい散歩です。
古墳山の頂から、道後平野を眺めていると、そこに古代の風景が重なって見えて来るから不思議です(笑)

宇和島には古墳が発見されていない?
海に開けた扇状地の地形なので、人が暮らすには適地だと思うのですが?
確かに縄文期の遺跡は、どちらかというと標高の高い山地で多く発見されています。
照葉樹より落葉広葉樹の森の方が多くの生命を育みますからね。
一万年続いたという縄文時代は、照葉樹林帯である西日本より落葉広葉樹林帯である東日本の方が、
人口も多かったようです。

あっ、古墳は縄文じゃなくて弥生期以降の墓所でしたね。

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