教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

カバーバンドをやるにあたって一番大切なこととは?

2016-10-01 | 音楽的アドバイス

カバーバンドをやるにあたって、一番大切なことはなんだろう?

T☆ROCKSでもカバーバンドやコピバンはたまに見る。

洋楽邦楽問わず。

まあ、どういう体でやるのかにもよるけど、例えば、そのバンドに

もっとも近いように再現するのか、それともある程度は自分たち流の色を

入れてやるのを良しとしてやるのか・・・その辺でもちょっと変わってくるとは

思うんだけど。

 

結論から言ってしまえば、もっとも優先すべきことは”歌のキーを合わせること”である。

当たり前のことなんだけど。

これ、ボーカリストがリーダーだとあまり問題ない。言うまでもなく自分の

好きな歌を持ってくるから。まさか歌えない曲は持ってこないだろう。

ギタリストあたりがリーダーだとちょっと雲行きが怪しくなる場合もある。

”そのギターを弾きたいから”で曲を選ぶと、「ちょっとサビの音が高すぎて

声が出ないんですけど」ってボーカリストが言っても「がんばればなんとか

なるっしょ」で押し切られる場合も無きにしも非ず(苦笑

楽器陣と違ってがんばってもなんとかなる率は低いんだよね、声帯って(笑)。

 

そこで、Aの曲をA♭にしてくれるとか、Gまで下げてくれるとか、そんな

やさしいギタリストだと嬉しんだけど、コードを変えるのはかなり大変な

作業だし、開放弦を使ったリフなんかだと物理的に不可能になってくるんで、

おそらく却下。そもそも”そのギターリフを弾きたい”体で選んだ曲なんで、

ポジションが変わってくるのは本末転倒だろうしね。

 

で、めでたく(?)無理くり、原曲キーでやるわけだが、本番で魔法が

かかって、楽勝で歌えた・・・とか天国のロニーが降りてきて、キル・ザ・キングが

完璧に・・・なんてこともあるはずもなく、フラット気味に、いや、フラット気味なら

ライブなんでそれほど問題ない、”明らかにキー、合ってないよね”みたいな

出来になってしまって、お客さんも聴くのがつらいなーみたいな気まずい

ライブにならないとも限らない。

 

いいですか、”普通のお客さんは、歌以外聞いてません”から。

はい、格言、出ました(笑)。

ましてやベースなんざ、誰も聴いちゃいないですから。

歌を死守する。ライブでの成功のカギは、歌とリズムです。

これが一番、普通の方にもわかるジャッジ方法です。

歌がうまかった、と、リズムが普通だった、が一番心地よいわけですね。

ドラムに関しては残念ながら、細かいテクニックはあまり伝わらないでしょう。

叩くセンスも普通の人にはなかなか伝わりにくいでしょうね。

逆にほんのちょっとのリズムのヨレなどは、音楽に詳しくない方にもすぐわかる。

一定のリズムを崩すこと、それと、キックが抜けるとか、低音楽器である

ベースが一瞬なくなるだけでも、異変に気づきます。そうかと思えば、

ギターが一瞬コードを間違ってもさほど気づきません。元も子もないけど(笑)。

 

歌に関していえば、やはり、まずはボーカルが一番得意とするキーに合わせる

ことは大事ですね。それだけでグッと完成度が上がる。たったそれだけで。

昔からそうだけど、歌謡曲、今ではアニソンなんかがその傾向にあるようだけど、

歌い手のキーに合わせて、E♭だとか、F#メジャーとかC#メジャーとか、「普通、

使わないでしょ?」ってキーに平気で変えてる。

おかげでコピる方は覚えにくくてかなわんって状態になるんだけど。

 

コードを変えるのが嫌なら、チューニングを変えるのが一番手っ取り早くて、

いいですね。弦楽器は押さえるポジションは変わらないわけだから。

楽器上の問題で弦のテンションが下がるとかサウンドが変わるって言う

デメリットもあるけど、それで歌が見違えるように良くなるんなら、使わない

手はないでしょう。実際、プロも良くやる手ですね。

レコードはレギュラーチューニングだけど、ライブは半音下げってのは

割とよくある。

この”半音”ってのは結構使える手で、自分のように”絶対音感”を持っていない

人は半音くらいだと平気でだまされちゃうみたい。つまりいつも聞いているキーより

低いんだけど、”半音程度だとあまり変に聞こえない”ってこと。個人差があるのかも

知れないけど。

これ、1音だと、かなりバレる(笑)。1音まで違うと、さすがにイントロなんかで、

あれ?なんの曲?みたいになるね。不思議なもんですね。

ホワイトスネイクなんか、最近のデビカバに合わせてキーを落としているんで、

別の曲に聞こえちゃうらしいよ(笑)。

もうチューニングを変えるのが面倒なら、ピッチシフターって手もある。

ベースは周波数的にちょっと”エフェクトかけました”みたいな音になっちゃうので、

アナログ的にチューニングを下げる方法の方がサウンド的にはいいような気も

するけど、ギターはあまりわからないね。生音が聞こえない状態なら問題ない。

まあ、ベースでもケースバイケースで使っちゃうけどさ。

 

また、女性の曲を男性が歌いたいって場合も多々あると思うんだけど、

(逆もしかり)きちんとキーチェンジしてやっている人ってどれくらいいるんだろう?

これは確かに難しい問題で、あまりにキーを変えると、別曲に聞こえちゃう場合も

考慮に入れなくてはいけないってのもある。あんまり有名な曲だと、人々の

脳内に”その音”で残っているわけだからね。

でもよほど音域が広い人でないと、女性と男性だと大体4度くらい違うので、

Aメロなんかはいいけど、サビになったら出なくて1オクターブ下がっちゃう

みたいな、一番盛り上がるところで盛下がると言う残念なことになりかねない。

サビで1オクターブ下がるってのはかっこ悪いからねえ。

”キー未確認のまま、歌に突入byカラオケボックス”ってなもんだよね。

意地悪なことに人間って、男女で綺麗に1オクターブくらい違えばなんの

問題もないのに、上記したように大体4度くらいの中途半端な違いなんだよ。

だから、どちらも歌いにくいんだよね。

 

以前、自分もやったことがあるんだけど、もう仕方がないから、Dメジャーキーは

GメジャーとかAメジャーに変更、みたいにして対処した。

ヘビーローテーションをやったときは、実は安パイのキーより半音ほど上げた。

なぜかと言うと、元気のいい曲ではじけるような感じを出すのにそっちの方が

いいとメンバー全員で判断したからなんだ。ランジェリーは着なかったけど。

スージー・クアトロをやったときや、ベイシティ・ローラーズやチープトリック、ポール・

マッカートニー、岡田奈々、桜田淳子、ジュリー、ヒデキ、甲斐バンドやツイスト、

中村雅俊、風・・・をやったときもそれぞれ一番適切なキーに変えてる。

まあ、男性の場合はそのままで行ける場合が多いけど。

 

10月29日(土)にナイト・レンジャーのカバーバンド、ニテ・レンジャーで

やるわけだけど、これは本家もそうなんだけど、半音下げです。

ジャック・ブレイズはハイトーンってわけではないけど、最近ではライブで

半音下げてるね。でも彼は実に歌がうまい。誰もそこを褒めないけど、

ほんとにピッチも正確だし、声もいいし、コーラスセンスも抜群だし、作曲

能力もずば抜けてるし、ベースも実はテクニシャンだし・・・地味に凄いんだ(笑)。

まあ、身長くらいかな、残念なのは(笑)。池乃めだかやHydeくらいかな。(ウソ

 

あとは”なるべく同じことをやる”体のカバーバンドなので、なりきることが大事ね。

イタコのごとく、そのミュージシャンを憑依させることが大事。

カバーバンドの面白いところはそこも含めてだからね。

ディープパープルのリッチー・ブラックモアをコピる人で、カリフォルニアジャムを

再現する場合は背中側のストラップをねじるってとこまでやるのがお約束だからね。

(わかる人にしかわからない)

 

と言う最後は番宣でまとめたオチでした!

 

 

 

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