嶽南亭主人 ディベート心得帳

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DB甲子園2012中学論題(2)負担軽減策に係る問題について

2012-06-11 19:09:13 | ディベート
中学生ディベーターの諸君

本稿は、前回の補足である。ぜひ、前回の投稿を合わせてお読みになられたい。

***

当たり前のことだが、救急車の利用が有料化されるとは、何がしかの形で利用者から料金が徴収されるということである。

その際の「金銭授受(あるいは払い戻し)」の方法は、具体的にはどのようになるのか。面白そうなので、以下、納付と負担軽減策とにわけて、具体的な方法を考えてみることにした。

****

納付の方法としては、以下の方法があるだろう。

●現金納付  ・・・ もっとも一般的な方法である。救急車の場合、バスやタクシーの場合と同様に、運転手さんに支払うことになるんだろうか。

⇒もし、その場で払えないということであれば、乗車を拒否するんでしょうかね、きっと。

●クレジットカード ・・・ 最近では「病院でもVISAがつかえます」ということらしい。

⇒支払能力は、センターにでも問い合わせればわかるとして、そこまでするんでしょうねぇ、きっと。

●後日の請求書による納付 ・・・ 通常の商取引でも、一般的な方法である。

⇒なかなか支払ってくれない場合、税金の滞納の回収と同じで、訪問+差し押さえにいくんでしょうねぇ、きっと。

●保険会社による代行払い ・・・ このケースは、海外旅行者保険の場合と似ている。すなわち、請求書が本人ではなく保険会社に送付される、あるいは、本人が一時的に立替ておいて、後日、その分を保険会社に申請して、それを取り返すというもの。

⇒保険商品が購入できない=保険料が払えないのならば、そもそも保険でカバーされませんから、この場合は、おそらく支払能力の問題は生じないのでしょう、きっと。

さて、このように利用料納付にはに様々な方法がありうるなか、次が本当の問題になる。

****

利用者の負担軽減策として、一般的には以下のような方法が考えられるのだが、皆さんにお考え頂きたいのは、どれが付帯文にいう「有料化」あるいは「定額の支払い」に該当するのだろうか、という点である。

くどいようだが、現状は救急車の利用は「無料」であるとの前提でお考え頂きたい(←ホントは、税金で運営されているので、納税者全体で使用料を負担しているのだ、という認識はもっておいて欲しいのだが)。

(1)「無料パスの交付」による不払い 

千代田区のこども医療費の無料化制度や、東京都の高齢者向けの交通機関の無料利用では、この方法が採用されている。すなわち「乗車」の際に、このパスを見せれば、無料でサービスが受けられる。

(2)「一定額の割引」による部分的納付

鉄道の「こども料金」や映画館の各種割引だと思えばよい。もちろん割引対象者であることを識別するために、身分証の提示を求めたり、あらかじめ対象者にクーポンを配布するなどの仕組みが必要になるだろう。

(3)「全額割引」による不払い

上記の応用・拡大版である。

(4) 全額納付の後の「一定額の還付」

利用者が、何らかの形で立替払いした後、手続きによって、利用者の金融機関の口座に、使用料の一部が返却されてくるというもの。

(5)全額納付の後の「全額の還付」

利用者が、何らかの形で立替払いした後、手続きによって、利用者の金融機関の口座に、使用料が<全額>返却されてくるというもの。

(6)請求書交付時の「使用料納付の一部免除」

利用者は、金銭等を納付することなく救急車を利用した後に、事後的に送付される請求書では、代金の一部のみが請求されるというもの。

(7)請求書の不交付による「使用料納付の全額免除」

利用者は、金銭等を納付することなく救急車を利用した後、事後的に請求書が送付されない(その代わりに、利用料納付は免除します、といったような書類が送られてくるのでしょう、きっと)というもの。

(8)「使用料の税額控除」による、使用料の一部もしくは全部の実質的な還付

使用料が発生した場合、後日、地方税から使用料分の金額を控除するというもの(←これがよくわからない人は、先生に聞いてみてください!)。この方法だと、納税していない人に恩恵を及ぼすことができない(←強いて払い戻せば、それは「還付」ということになり、上記4や5と同じことになる)のがネックになるが、論理的にはありうる方法である。

・・・さてここで、肯定側の皆さんにお尋ねしたい。

【問題】

上記の(1)~(8)のような追加プランがそれぞれ設定された場合、その恩恵にあずかる人にとって、付帯文にいう「定額の支払い」があてはまるのでしょうか。
→換言すれば、その人にとっては、救急車利用は「有料」でしょうか?それとも 「無料」でしょうか?


さあ、中学ディベーターの諸君。特に肯定側ご担当の方々。

ぜひ仲間の皆さんと、プラン検討に先立って、議論なさるがよい。

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