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今月の便り(2016年9月)

今月の便り(2016年9月)
 次々に台風の襲来を受けている日本列島。ここ関西でも雨の日が多く、蒸し暑いこと夥しい日々。秋の青空が待たれます。
9月8日
 草津市コミュニティ企業団の定期刊行物「コミュニティくさつ」の取材に同席しました。今回の対象は石田はま子さんですが、この人は草津市観光ボランティアを長らく勤めている人で、以前から「街道を歩く」というシリーズであちこちに連れて行ってもらった人。取材は郷土史家ともいうべき石田さんの今までの研究の概略や歴史に心惹かれるのは何故かなどを聞かせてもらいました。印象に残ったのは「私が歴史上の女性に心惹かれるのは、「時代は異なっても女性は同じだという気持ちが強いから」だという言葉です。
[今月の本]
  千葉俊二・長谷川郁夫・宗像和重編『日本近代随筆選 3思い出の扉』
本書は父母や故郷、知友を巡る追慕と回想、愛玩や嗜好、食と飲酒など日々の暮らしのなかでの思い出を綴った38編からなっています。その印象まとめて書くのは難しいので末尾の長谷川郁夫氏の解説から随筆とは何かが目に止まったので引用しました。「随筆ほど作者の息遣い、そして体温まで感じさせてくれる文学形式はない」「随筆はただ文章である。小説とも評論とも異なる、説明も情報も最低限に留めたい。衒学臭は敬遠したい。愚痴も涙もいらない。行間に乾いた空気が感じられる、簡素な文章であることが望ましい。ただ、「笑い」は必要条件の一つである。」「そこに一人、もしくは複数の人間か動物が動き出す気配があれば作為はなくとも自ずと物語は生ずることだろう。随筆に記されるのは、いつもの場合もこころの真実である。しかし、思い出には記憶違いにあれば誇張もある。リアリティー尊重のかたちが随筆だろうと理解しても、それが「作品」となる以上、そこには読ませる技術、読者を喜ばせる技術が必要とされる。笑わせるための芸もいる。作者はそれぞれに工夫を凝らすのである。ときにはフィクショナルな要素が、あるときには多分に加味される。」
このような吟味を各作品に加えて。最後にこう書いています。
「思えば、随筆はなんとも贅沢で、幸福な文学形式なのである」と。 
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