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B29対陸軍戦闘機隊を読む

2016-12-05 03:03:43 | 日記
 B29対陸軍戦闘機隊という本を読みました。当時、部隊の参謀だった方や実際に迎撃に指揮官として従事された方々のB29に対する航空戦が書かれているものです。

 結果からみると日本は焼け野原にされたわけですから、いくら迎撃部隊の方々が努力されB29を撃墜したとしても、あまりに兵力差が大きくてたいして役には立たなかったという見方もできまし、それが日本の国力の限界だったのだと思います。

 実際に戦った方々の努力については敬意を表したいと思いますし、B29に対して戦闘機でぶつかって撃墜しようという特攻が行われたことも重く受け止めなければなりません。この特攻は艦船への特攻と違って、落下傘降下できる可能性もあるという意味では生き残ることができる可能性が少しでもあったということが唯一の救いでしょうか。

 それにしてもこれほどB29にやられたのはなぜかと言うと、日本の戦闘機は1万メートルもの高空を飛ぶのがやっとであったのに対して、B29は排気タービンを搭載していたのでその高度を飛べたということにつきます。

 日本の工業技術では排気タービンを装着したエンジンを造ることができませんでした。それからエンジンもアメリカ軍の航空機のエンジンは油漏れなどなかったそうですが、日本の航空機ではエンジンの油漏れはあたりまえでした。それだけ工作精度が悪いということになります。つまり工作機械の精度が悪かったわけです。

 そんなわけですから、日本の戦闘機は1500馬力級のエンジンはなんとかものにしましたが、安定した性能が発揮できる2000馬力級のエンジンを量産することができませんでした。確かに2000馬力級のエンジンである誉は紫電改や疾風に搭載されましたが、カタログスペックを発揮できてはいなかったと思います。

 本当に安定した性能が発揮できるのは熟練工の職人が手作業で組み立てたエンジンだけだったと思います。そんな点の反省があったからかもしれませんが、戦後、工作機械では日本は非常に発達して世界一ともいえる精度の工作機械を作るようになりました。


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