都立学校保護者のつぶやき

このごろ学校が何かヘン。前は都立高校と言えば「自由、自主」の校風を誇ったのに今はキュウクツで重苦しい。どうなってるの?

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座るべきか立つべきか――ある優柔不断な父親の話

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3月25日、卒業式 君が代斉唱問題
座るべきか立つべきか ―― ある優柔不断な父親の話        

わが娘、M子の卒業式。          
 司会「みなさま、ご起立ください。ただいまから○○小学校の
     卒業式を始めます。一同、礼! 君が代斉唱
」。
 私はさっと着席


 「君が代斉唱」の起立を拒否するためには、〈立たなければ
 いい
〉のでなく〈あえて座る〉という動作をしなくてはならない。
 キョロキョロするのも不自然なので、正面を向いたまま、
 まわりの様子はわからない。心臓は少しドキドキ。
 
 あの短い歌の流れる時間がとても長く感じられた。
 
 歌が終わる。司会「ご着席ください」。
 はたして、ほかにも座っていた人がいたのか。私を見た後ろ
 の席の人たちはどう思ったのか。すぐ近くにいた一人の教員
 はどう見ていたのか。まったくわからない。

 〈その瞬間〉はすーっと過ぎていったが、着席を決断するまで
 には、右往左往した。

 *      *

 「お父さんの考えは間違ってないと思うよ。でも、立つだけ
 立ってよ。歌わなくてもいいから。一人だけ座ってたら目立
 つし、あとから何か言われるのはいやだから
」―― 
 
 
座ろうかなと思ってる
 という私にたいする、M子の当初の意見だった。
 私の最初の考えは、“日の丸、君が代、日本の侵略戦争の
 歴史について、M子と話し合ういい機会にしよう。 当日どう
 するかは考えるとしても、まずは「座る」というスタンスでいた
 方がいろいろ話し合えるだろう
”。
 
 君が代がどういう歌か、強制をしないことは政府も国会で
 明言した、それなのに拒否した学校の先生が処分されて
 いる、そんなやり方で強制することにお父さんは賛成でき
 ない ― 食事のときなどに家族で話し合い……たかった。
       
 私から〈説明〉はしたが、たいした〈話し合い〉にはならなか
 った。
 「それはそうだけど。もし、共産党の議員さんなら、
 
“あの人が座るのは当たり前”と思われるだろうけど、
 お父さんが座ったら
“どうしてあの人は…”って。
 それはいやだ
」とM子。


 妻の意見は、「立つか立たないかは思想信条の自由。
 でも、卒業式の主人公は子どもたち。Mちゃんがいやな
 気持ちになることは、お母さんはしたくない
」。
 「それもそうだなー」と、すぐになびく優柔不断な私。
 「でも思想信条の自由。やっぱり座ろうか……」。
 迷う状態が続く。  

 式ではM子たち卒業生の席から父母の席が見えるわけでは
 ない。しかし、座るとなれば、子どもの気持ちに引っかかりが
 できてしまう。「もう立つしかないか」とあきらめたときもあった。
 
 式の1週間ほど前。「お父さん、どうすることにした?」
 M子。「まだ迷ってる」と私。

 M子は、担任の先生にも相談したらしい。
(そんな相談ができる先生と生徒の関係って素晴らしいなぁ)
父親が「君が代」のときに座ると言っている。私は立ってほし
 いんだけど
”と。
 先生は「お父さんの考えがあるのなら、そのとおりにすれ
 ばいいよ
」というような話をしてくれたらしい。
 
 式の2日前。「お父さん、どうする?」。「まだ、迷ってる」。
 すると 「座 っ て も い い よ  と M子。
 式の練習をしながら、君が代の強制に疑問を持っている
 先生が多くいると感じたらしい。先生と話すなかで、自分の
 気持ちの通りにすればいいと思えるようになり、ふっきれた
 ようだった。
 こうして私は着席の決意ができ、子どもの気持ちに引っかか
 りを残さずに、思想信条の自由を貫けてほっとした。
 
 *      *

 卒業式そのものは、子どもたちが感謝の気持ちを述べ、
 将来の夢や小学校での思い出を発表する素晴らしいもの
 だった。 
 先生方は、東京都の圧力にたいして、正面からの反撃は
 できないけれども、なんとか折り合いをつけながら、どうす
 れば子どもたちが主役の式にできるかと、努力されたの
 ではないかと感じられた。
 
 まったく優柔不断な父親だが、今後、不当な処分とたたかって
 いるみなさんと少しでも気持ちを通わせながら、自分に何が
 できるのか考えていきたい。
                                                        クリップ父さん 

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