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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



ガソリン価格がリッター当たり200円に迫りつつあるが、この価格は容易に下がりそうにない雲行きだ。
もちろん石油価格に連動する形で全ての製品の価格が上昇している。
食料品、鉄鋼、セメント、プラスチック、塗料などなど。
上がらないの収入だけで、事実上の減収といっても過言ではない。
世界規模で経済の変化が訪れている。
そんな雰囲気が漂う状態がここ二年ばかり続いている。

デイヴィット・ストローン著「地球最後のオイルショック」は衝撃的な内容だ。
その内容は、現在操業を続ける地球上のほとんどの油井がピークを過ぎており、原油の生産は減少の方向に進んでいるのだという。
その原油生産の減少に追い討ちをかけるように中国やインドで想像を絶する需要の増加が続いており「石油の枯渇」を加速させている。遅くとも2015年にはピークアウトを迎え世界経済は人類史上経験したことのない巨大なショックを受けることになるらしい。

この話は、ここ半年ほどの急激な燃料費の高騰を見ているとあながちデマとも思えない。
確かに金融アナリストたちが主張するように株式投資に魅力を感じなくなった投資家たちの「余ったお金」が資源の買い占めに走っていることも一因だろうが、買われる原因のひとつが原油生産の減少であることは、これまた間違いない。

石油が限りある資源であることは、昔から主張されてきたことだ。
私が小学生の頃の70年代、「1990年代にはすでに石油は枯渇して大変な事態に陥っている」なんてことがマンガなどに書かれていた。しかし実際は新たな油田の発見や、石油掘削技術の発達で産油量はむしろ増えてきた。
ところが2001年頃を境として、新たな油田の発見は急激に減少し、今や需要に追いつかなくなっている。

つまり、石油の奪い合いが始まっている。
価格上昇がその兆候だ。

本書は石油に依存しない社会体制を「リスク増を覚悟して」いち早く変革できる国家や社会が次の時代の勝ち組になると提言している。
石油が購入できないくらい高くなると、製品のデリバリーはできなくなる。
地球の裏側からでも食料を調達している我が日本はいち早く飢餓の状態を向えるだろう。
海外産のペットボトルのミネラルウォーターに150円も支払っている場合じゃないのだ。

地球最後のオイルショック。
つい二ヶ月前まで100円だった137円のアイスクリームを味わいながら、明日の日本を考えるのであった。

~「地球最後のオイルショック」デイヴィット・ストローン著 高遠裕子訳 新潮選書 \1500~

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