へたれエンジニア日記(旧跡地)

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今までで一番辛かった出来事について

2007-07-28 00:31:59 | Weblog
今回の事は、とても残念でした。


何せ、子供の誕生を祝う前に
子供のお葬式をしなくてはならないのです。
世の中にはこんな悲しいことがあるんだな…
これは本当に当事者になって
初めて感じることだと思います。

夫の自分がこんなに辛いんだから、
妻はどれだけ辛かったんだろう、と思うと…


うちの場合は4ヶ月程度でしたが
さらに大きくなって亡くした方はもっと深い悲しみでしょう。
自分のいとこも、10ヶ月で死産を経験したそうです。
想像しただけで胸が痛いです…


妊娠したらだんだんおなかが大きくなって、
食べるものの好みが変わって、
つわりが始まって、安定期になって、出産する。

そういうものだ、と思っていたことが
そうでなくなった時、
当たり前であることがどんなに幸せなことか
ということに気付かされます。


出生数と流産・死産の統計を見てみると、
出生数は全体の約8割程度らしいです。
(中絶数を除いた場合)
実に、5人に1人は流産・死産になってしまう
可能性があるということです。

そういうことって結構あるんだな、と実感。



今回のこの悲しみを癒すには
まだ少し時間がかかりそうですが、
出来るだけ前向きに過ごして行きたいと思います。

また、4ヶ月とはいえ
それまでは確実に育っていた自分の子供。
ただそれだけなのですが、
私達夫婦にいろんな事を教えてくれました。
本当にありがとう

今までで一番辛かった出来事

2007-07-27 23:17:15 | Weblog
7月上旬のとある日
妊娠4ヶ月くらいの妻が
「ちょっと血が出てる…」
と言ってきた。

「大丈夫だから、明日病院で診てもらいな」
「うん…」

その日は早めに寝た。



次の日
心配だったので、仕事の昼休みに妻に電話してみた。
電話口で泣きじゃくる妻の様子で、なんとなくわかった。
何度も「ごめんね」と謝られたけど、
もちろん妻が悪いわけじゃない。
何か言葉をかけてあげようと思ったのに、
声にならなかったので首を横に振るだけしか出来なかった。

帰ってからいろいろ聞いた。
前回の検診から3~4週間くらい経ってたけど、
その時からあまり大きくなってないから、
検診の数日後にはもう亡くなってたようだ。
日曜日には入院して、次の日には出産
(子供が大きいので出産らしい)するとのこと。

その日は、二人でただただ泣いた。



次の日
その日は妻の誕生日だった。
多分、今は欲しい物なんて考えられないと思ったから
「せめてお寿司でも(回転寿司だけど)」と、
ケーキと一緒に買って帰った。

ケーキは3個買ってみた。

特に意味はないかもしれないけど、
まだ近くにいる内に何か一つでもやってあげたいと思って。
二人で黙々とお寿司と3個のケーキを食べた。
こんな時でも、新宿高野のケーキはおいしかった。

…今週末は台風が本州に上陸するようだ。



次の日
朝、ちょっと出血の量が多いというので
病院に電話してみた。
「診察するので来てね」とのこと。
もしかしたら入院になっちゃうので、荷物も持って。

病院に行ったら
「まだ大丈夫だと思うけど、念のため入院したほうがいいかも」
と言われたので、予定より早いけど入院させることにした。
その方が安心だし。

すぐに病室に案内された。4人部屋。
新しい病院らしく、すごく綺麗。
セキュリティもばっちりで、カードを「ピッ」とやらないと
病棟にも入れないようになっている。
進歩してるんだなぁ、と感心した。


病室でカーテン閉めて2人きりになった時に思い出した。

「名前決めてあげないと」

名前が決まらないまま生まれてくるのもかわいそうだし。
せめてそのくらいはしてあげたかった。

この3日間くらいちょくちょく話してたんだけど
結局決まってなかったんだよな…。
でも、妻が「これがいいんじゃない?」って言ってたのがあって、
自分もいいと思ったからそれ採用ということになった。
まだ性別もわかってないので
男の子でも女の子でも大丈夫なような名前。
「じゃあ決まりね」
ということになったら、また二人とも涙が出てきた



次の日
お昼前に病院行く予定だったけど、
寝坊してちょっと遅れた。

妻はお風呂に入る準備をしていた。
「シャンプーと石鹸は支給されないみたいだから買ってきて」
と言われたので、近所のドラッグストアで買ってきた。
そのくらい病院が支給してもいいんじゃないかな、と思った。

ちなみに、午前中はいろいろ処置されたみたい。


妻の入院中の予定では、
 今日は陣痛促進?みたいなことして、
 明日に出産、
 経過がよければその次の日くらいに退院する
と聞いていた。
なので、陣痛促進みたいなことしたんだろう。


病室に戻って、お風呂の準備とかしてる間に
妻が「ちょっとお腹が痛い」と言い出した。
我慢できないほどじゃないけど、
少し心配なのでナースコールしてみた。

看護婦さんが来て、触診してる間に
なんだかいろいろ出てきた(?)みたいなので、
先生に知らせて分娩室に行くことになった。


分娩室の前まで着いていって
「ご主人はここで待っててください」
と言われたので、椅子に座って待ってた。

…15分後くらいだろうか。

先生が分娩室から出てきた。


華麗にスルーされたorz


近くの看護婦さんに声かけて中に入ってみた。
妻は疲れた様子だったけど、ちょっと安心した感じもあった。

落ち着いた後、看護婦さんが
「(胎児を)見ますか?」
と聞いてきた。
自分は見たかったけど、その前に妻に聞いてみた。
すると、妻は小さくうなずいたので
お願いすることにした。

看護婦さんが胎児を連れてきてくれた。


とても、とても小さかった。


人の形はしているけれど、まだ人になりきれてない姿。
これからもっと大きくなるはずだったのに、
早すぎるよ。

泣いている妻を撫でながら
やっぱり自分も涙が止まらなかった。


その後、夕食の病院食を一緒に食べた(オイ)。
その日の病院食は、おいしくなかった。
というか、いつもおいしくないらしい。


やっぱり、出産が終わって少し安心したのか、
二人ともちょっと元気が出てきた気がした。



次の日
10時頃には病院行く予定だったけど、
やっぱり寝坊した。

地震で一度目が覚めたが、二度寝してしまった。
テレビを見ると、また新潟で大地震があったらしい。

寝ている所に、妻から電話が来た。
お義母さんが日立から来るとは聞いていたが
もう病院に着いたとのこと。
地震について聞いてみたが、全然気付かなかったようだ。
やはり、新しい病院なので耐震もばっちりらしい。

お昼過ぎには退院できるとのことなので
急いで準備して病院に向かった。
妻は元気そうだった。

ところで、胎児の死因について聞いてみたのだけど
直接的な原因はやはりわからなかったらしい。
特に目立った外傷も無かったので
元々それ以上育たない子だったのではないか、
との事だった。
とても残念なことだけど、そういう運命だったと
受け入れる他なかった。

家に帰って、少し落ち着いた。
妻は、外では気丈にしていたけど
本当はまだ辛そうだった。

台風はいつの間にか過ぎ去っていた。



次の日
入院費を払いに行くのと、葬儀屋さんとのお話があるというので
朝から病院に向かった。

入院費は、看護婦さんに聞いていた額より
だいぶ高かった。
まあしょうがないか。

次に葬儀屋さんとお話。
もちろん、自分達の子だし
きちんと供養はしてあげたいと思ってたけど、
「12週以上の胎児は墓地埋葬法で死体として火葬・埋葬しなければならない」
という事が既に法律で決められているらしい。
(死産でも中絶でも)

このように中絶・死産した場合、
すべてを葬儀屋さんにまかせて済ます人が多いそうだ。
でも妻は、きちんとしてあげたいということで
火葬にも立ち会うし、お骨(ほとんど残らないそうだけど)も
家に持って帰ることにした。

火葬は今週の土曜日に予約が取れた。



次の日
1日中家にいた。
二人とも落ち着いてきたかも。



次の日
久々に仕事。
長い間休んでいたのでだるかった。
家に帰ると、妻の元気がなかった。
不安だったのだろうか。



次の日
この日も仕事。
本当は、妻が一人で
明日の火葬で棺に入れてあげるものを
買いに行くことになっていたが、
涙が出て一人で行けないというので
仕事帰り、一緒に池袋西武で買うことにした。


まずは花。
棺は小さいらしいので、あまり多くは買わなかった。

次にお菓子。
リーフパイとキャンディーを買ってあげた。

そして子供服。
一緒に売り場まで行ったが、
妻が涙が止まらなくてどうしようもないので
妻を休ませ、自分ひとりで買いに行った。

店でいろいろと見ていると、店員さんが笑顔で話しかけてくる。
そりゃ子供服を買うんだからみなニコニコ。
ちょっと辛かった。

かわいいワンピースの服があったので、それを買うことにした。
サイズを聞かれたので「一番小さいのを」と伝えた。
半年用・1歳用・2歳用と分かれているらしいので、半年用にしてもらった。
女の子用の服だったので「女の子かわいいですよね~」と言われたが
「そうですね」と返すだけで精一杯。店員さんゴメンネ。
値段はちょっと高めだったけど、
あの子にはたった一着しか着せられないんだから、
それを考えれば安い買い物。

とてもかわいかったので
「もしお姉ちゃんが出来ることになったら
 またこれ買ってあげよう」
と思った。


買い物はこんなものか。
あと、妻には「二人の写真も用意しといてね」と伝えてあったので
それを見せてもらった。

結婚式の二人の写真。

いい顔してる写真じゃん。
これならきっと、あの子も寂しくないはず。



次の日
火葬の日。
お別れの日。

こないだは、涙で顔をあまり見てやれなかったから
今日は一杯見てあげようと心に決めてた。


葬儀場に案内されると、
ちいさなちいさな棺が置いてあった。

棺を開けると、あの時と変わらない顔で眠ってた。
花と、お菓子と、服を添えてあげた。

妻はやっぱり泣いてばかりなので
「辛いだろうけど、ちゃんと見送ってあげないとダメだよ」
と、子供の前に連れて行った。

一緒に、花やお菓子を供えてあげた。


火葬場には自分が持っていくことになった。
そして、入れられるのを見送って、焼香して、
火葬が終わるまで待った。


「なにぶん小さいので、ほとんど残らないと思います」
と、あらかじめ伝えられてたのでわかってはいたのだが
本当にほとんど残らなかった。
欠片の2つか3つほど。

それを骨壷に入れてもらい、
家に持って帰った。

その日は、帰宅と同時に
日が暮れるまで眠った。



現在
毎日、お骨に手を合わせています。
お墓をどうするかは思案中です。





シックス・センス

2007-07-08 00:02:33 | 映画
土曜といえば
土曜プレミアム劇場!(?)

本日は

シックスセンス



(以下ネタバレ含みますのでご注意下さい)



■ストーリー(以下wikiから転記)
マルコム・クロウは小児精神科医で、多くの子供を心の病から救ってきた。
しかしある時、彼は10年前に担当したビンセントという少年を、
彼が目の前で自殺した事で、実は救えていなかった事を思い知る。

1年後、妻の間には隔たりが生まれてしまい無視され続ける日々が続いていた。
そんな中、マルコムはビンセントに良く似た少年、
コール・シアーを担当する事になる。
コールはやがて心を開き自分に隠された秘密を打ち明ける。

「僕には、死んだ人が見えるんだ…」

この能力の為に、コールは学校中の生徒や教師からは異端児扱いされ、
母親すらも彼に嫌悪感を示すようになってしまっていた。
科学では説明のつかない難題に悩むマルコムを待ち受ける衝撃の真実とは…!?




こういうミステリアスな話が大好きなワタクシ、

いやー、何なの衝撃の真実って!?
(0゜・∀・) ワクテカ






嫁「あー、またコレやるんだ( ゜Д゜)
  たしか先生が死んでるってやつでしょ?」



…ハイ?
…い、いま何と?


嫁「いやだから、主人公が幽霊だったって話で…」




(;゜Д゜)<ゴルァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

(;゜Д゜)<オンドゥルルラギッタンディスカー!!!




嫁「ア、アレ?一緒に見てなかったっけ?(;・∀・)」




いきなりラスボス言い当てる奴があるか!
もう楽しさ半減だよ!
ヒドス(つд⊂)


いやまあ観ましたけどー。
面白かったですけどー(半減)。



いつか復讐してやる(`・ω・´)

Oracle小話その13 SGAについて

2007-07-07 20:49:51 | ORACLE・MSDE・Postgres
客先のシステムでのお話。

とある検索画面で、とあるSQLを実行すると、
下記のエラーが発生するという現象があったらしいです。
(らしい、というのはメーリングリストに流れてきた情報なので)


ORA-04031: 共有メモリーの?バイトを割当てできません


共有プールって、基本的には
足りなくなったら空き領域確保
するようです。
(他にもトリガーはあるみたいですけど)

で、先程のORACLEエラーですが
「足りなくなったら空き領域確保」した結果でも
「連続した領域」が割り当てできなかった場合
に起こるらしい。
要は領域のフラグメンテーションが原因。
(もしくは本当に共有メモリが足りない)

おそらくバカでかいソートなどが発生して
足りなくなったんでしょう。



というか、前にも書いたような気もするのですが
客先のSGA構成ってラージプール設定してないんですよね。
なのでUGA(ユーザ共有領域)が共有プールで使われるため
ORA-04031が発生してしまうんじゃないかなぁ…

…などと考えてたら、
「Oracleから回答が来た。
 LARGE_POOL_SIZEを設定すると良いようだ
みたいなメーリングリストが流れてきたw
気付くの遅いよw





というわけで、
今回はSGA(システムグローバルエリア)についておさらいでもしてみますか。

まず、SGAの構成から。
①データベースバッファキャッシュ
②REDOバッファ
③共有プール
(以下はオプション)
 ④ラージプール
 ⑤JAVAプール


①はデータファイルから取り出したデータブロックをキャッシュします。
 サイズは以下の初期化パラメータから算出できます。
 ○Oracle9i以上で、DB_CACHE_SIZEが設定されている場合
  →DB_CACHE_SIZE
 ○上記以外
  →DB_BLOCK_BUFFERS×DB_BLOCK_SIZE

②はデータベースに対する変更情報(REDO)をキャッシュします。
 サイズは初期化パラメータLOG_BUFFERで設定します。

③はライブラリキャッシュ(共有SQL領域+共有PL/SQL領域)や、
 データディクショナリ結果をキャッシュします。
 サイズは初期化パラメータSHARED_POOL_SIZEで設定します。

④は共有サーバ接続時のUGA(セッションメモリ)・RMANで使用する
 メモリなどをキャッシュします。
 サイズは初期化パラメータLARGE_POOL_SIZEで設定します。

⑤はJava仮想マシンで動作するJavaコードやデータをキャッシュします。
 サイズは初期化パラメータJAVA_POOL_SIZEで設定します。


メモリ管理については
細かい話をすると書ききれないので
調査用のコマンド・ビューくらいにしておきますか。

■SGAサイズの確認
SHOW SGA コマンド
V$SGAビュー
V$SGASTATビュー

■ライブラリキャッシュの確認
V$LIBRARYCACHEビュー

■共有SQL領域の統計など
V$SQLAREAビュー

■共有プール予約領域サイズの確認
V$SHARED_POOL_RESERVED

■UGAサイズの確認
V$MYSTAT

■データベースバッファキャッシュの診断と統計
V$SYSSTAT
V$SYSTEM_EVENT

■バッファキャッシュアドバイザの確認
V$DB_CACHE_ADVICE

■複数バッファプールに関する初期化パラメータ
V$PARAMETERビュー
 ・db_cache_size     defaultバッファプールのサイズ。
 ・db_keep_cache_size  keepバッファプールのサイズ。
 ・db_recycle_cache_size recycleバッファプールのサイズ。

■複数バッファプールの確認
V$BUFFER_POOL
V$BUFFER_POOL_STATISTICS

■REDOログバッファの診断と統計
V$SYSSTAT
V$SYSTEM_EVENT

■ラッチの確認
V$LATCH