疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

「神々の微笑」小灘一紀 

2016年12月06日 | Weblog




小灘一紀さんの画集「神々の微笑」が届いた。


毎年、日展に行くたびに、印象に残る作品を描かれていたので、

今回、どうしても画集が欲しくなって買い求めた。



この方は、鳥取県の出身である。

鳥取は、「出雲神話」の題材であふれており、そこに着眼されたようだ。

つまり、この方の作品は、自らの故郷を掘り起こした結果、

自然に愛着を持って生まれてきたものだと言える。


郷土愛と日本神話へのロマンが、作品に一体化してるわけだから、これは強い。

ライフワークを見つけるには、これ以上の条件はないかもしれない。






ただし、古事記や日本書紀を、絵画にして説明するために描いているのではなく、

画家の題材(モチーフ)として描いておられるので、そこは間違えてはいけない。

学者でも研究者でもなく、小灘氏は、あくまで一人の画家であり芸術家なのである。



今回、美人画家ではない人の画集を、初めて買い求めてしまった。

この方の描いた「木花咲耶姫」も、なかなかに良い雰囲気を醸し出しておられた。


小灘一紀氏は、稀有な題材を持つ貴重な絵描きさんである。








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2 コメント

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偶然、 (ゆぶ)
2016-12-06 08:31:27
つい 2日ほど前、鳥取のネットのお友達が

小灘一紀さんの個展を 見に行かれたばかりで
お名前を知ったところでした。

ここで ご紹介されてる作品も 初めて知りました。

まさに 神話のロマンにあふれた 郷土愛が

美しい女性として 開花されてますね!!
トリトン (ゆぶ様)
2016-12-06 09:56:52
この方の絵には、他の画家にない独特の感性と世界観があり、印象が強いんですね。
そこに描かれる世界が、日本の神話というのもあって、とても惹かれます。

僕も、これから「木花咲耶姫」を描こうとしていますので、参考にしたいです。なるのかな?
この方は、別に美女を描きたいわけではないらしいので、自分とは趣向が違うのですが・・(笑)


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