トリCのブログ

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危機感を感じるが…しかし

2010-02-06 22:18:00 | サッカー

 恐らくこの後何分やろうとも内容は変わらなかっただろう。それだけ今の日本はワビサビがないというか起承転結がないというか。


 


最初試合が始まった時からビデオで一気に飛ばして残り数分でも恐らく内容は大差ない。非常に細かいパス回しとポジショニングの移動、守備もプレスが素早くなかなか相手にゲームを作らせない。これが最初から最後までの今の日本だとする。


 


これをビデオで3分ほど見せられたらどこの指導者だろうと「なかなか良く出来たチームじゃないか。指導者は誰だい?」となる。


 


局地的に内容を見れば文句ない内容。しかし相手があるのがサッカーだ。相手だっていくら対戦相手の内容が良かろうが10分もやっていればやがて慣れてくる。よく将来性のある選手が現れてその選手のプロフィールをみれば大抵年上の兄貴がいる。常にレベルの高い相手と競争していれば自分のレベルも上がるというもの。


 


今日の中国の若手は前半途中まで目の回るようなパスサッカーを見せられて非常に学んだはずだ。後半には対策まで体で覚え始めた。それもこれも日本が誰が入ろうが常に同じサッカーをしていたからだ。


 


指導者がああしろ、こうすべき、という指針が明確な場合、選手は必死にそれを実践しようとする。その弊害がこういう試合を生んでいるわけで危機感は感じる。ベネズエラ戦で小笠原を中村俊輔の代理にし試合を行った結果一本調子ではなくなったが岡田サッカーのスピード性は失われた。それなら中村システムをなくした場合(代理の小笠原も入れないで)どれだけ岡田イズムが実践出来るかが今日の試合だったと思う。


 


結果試合を作る選手がいなくなった弊害が見事に現れピッチ上の選手が「これはまずいどうするどうする」で90分が過ぎた。やはりピッチ上の指導者は必要だって結論か。


 


 



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