トリCのブログ

ジャンル問わず現場に近いスタンスで書いていきます

U-17ブラジルとの環境の違い

2011-07-05 01:22:42 | サッカー


3-2と善戦はしたが今大会の日本代表の出来では一番悪かった。何よりもボールが走らない。ピッチが悪いので地面を転がすのにスピードが乗らない。そういう環境で幼少時からやれれば良いのだが日本の場合まだまだ学校のグランドは土でボールはめっぽう走るだろうし軽く蹴っても氷の上のようにボールが移動する。では代表選手に多いユースはどうかと言えばきれいな芝が普通だろうし意図的にボコボコにした芝はそうそう見られないはずだ。


 


さすがブラジルは強い、最後は流してたから一点差だっただけ、で終わるのではなく彼らがあのピッチでもちゃんと対処してボール運びをしていた点が試合内容の差になって現れていたと思うのだ。


 


ちょっと話は逸れるがボウリングのボールの転がし方について書こうと思う。ボウリングはコントロールが大事なのは当然だがピンを弾く力もかなり重要だ。その為、ボールの威力を増させる為に前に進む縦回転、ピンを横方向に弾いて他のピンも巻き込む横回転をも加える。


 


これがガターぎりぎりをボールが走りながら土壇場ぐんぐんと曲がりストライクゾーンに入っていくボールになる。アメリカのトッププロなどになるともうどうすればそこまで回転がかけられるのか分からないレベルになる。プロ級の人のまねをして曲げようと頑張る人がいるが実際は上記の理由の結果であり沢山曲がればかっこいいわけでもない。(縦回転がないから)


 


これの最大の敵がサッカーで言う「でこぼこのピッチ」(粗悪なレーンコンディション)なわけで高速回転を食いものにするドロドロの油とゴミでスコアはアベレージで10点も変わる。地元のボウラーが有利なのはサッカーと同じだ。


 


話を戻すと日本代表が苦戦するのは雨、ボコボコピッチと相場が決まっていて明らかに対策不足の感がある。ピッチが走らない、という条件で幼少時からパスの練習をさせればそりゃ人間なんだから言われなくともボールを滑らすのではなくバウンドを含めた縦回転にするだろうし受ける側もずっとボールは重くなるはずだがそれをコントロールする術を身につける。


 


試合を見ていてブラジルの選手の方がボールタッチを非常に繊細なものとして扱っていたのが分かるしこの差を認識しないとU-17のメンバーがU-22やA代表としてアジア予選に参加する将来が不安なのだ。