取手通信・医学情報社 山本 嗣信 (やまもと つぐのぶ)

医学情報社編集顧問
フリージャーナリスト

密かに思いを寄せる人

2017年03月13日 09時58分50秒 | 創作欄
「三島さんは、五月さんに惚れてますね」ズバリ、米沢に指摘された。
「・・・」徹は気まずそうに沈黙した。
「いいですよ。隠さなくとも。『ロス』のママに三島さんが惚れてることも分かってました」
徹は話をそらすように聞いた。
「米沢さんは、恋愛結婚ですか?」
「私のことですか。まあ、女房が映画界の大部屋に居たころの出会いです」
「奥さんは、女優でしたか」
「まあ、端けれでしたね」
「何時も、一方的で恋愛らしい恋愛の経験がないんです」
恥じであるが、事実を徹は告げた。
「それは、三島さんが臆病だったからではないですか。心の思いを誰かに伝えたことありますか」
問われれば無かった。
初恋の中学時代はもとより、高校生時代、さらに4年間の大学時代に密かに思いを寄せる人は居た。
「私の高校時代、大学時代は、三島さんと同じです。うぶ(初心)といえば一緒です」
米沢はこの日も居酒屋で日本酒を飲んでいて、上機嫌となっていた。
「恋は、何歳になってもすべしです」
では、米沢は誰かに恋をしているのか?
徹は聞いて見たくなる。
「人生はドラマです。恋はドラマのエキスです」
米沢はどこかハイウッドの映画人の容貌が似ていた。
カサブランカの主人公に似て、過去を引き摺っているように思われた。
五月が言っていたが、「米沢、人生を演じているみたいね」
想えばズバリ当てはまった。
徹は五月とともに人生の一コマを演じてみたいと想った。
「前進、また前進」五月を原動力にして・・・
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