「スーパームーン」

「月、見た」居酒屋のママさんに聞いてみた。
「見ようと思っていたのだけれど、テレビを見て、見損ねたわ」と言う。
御主人は、ある歌手の後援者をやっていて、店内に写真や歌手のポスターが掲載されていた。
また、ある政治家の後援会にも関係していて、その写真も掲載されていた。
あとは、競輪選手のサインの色紙や写真も見られた。
日曜日はママさんによく似ている娘さんが店を手伝っていた。
競輪ファンは店のテレビを見ながら、車券を予想し買いに行く。
68年ぶりに地球に最接近した「スーパームーン」にロマンを感じた。
パートの仕事から午後7時30分過ぎに戻って来た家人が「月が良く見えた」と言うので、外へ出て確認した。
先日は、満月前の月の見た。

思い出は

思い出は　割烹着姿　母の背中
故郷の　頼り届ける　筆文字の
乱れた文字に　手の震え
気になっていたの　電話の声も
たわいない　笑い話も　途切れがち

思い出は　野良着姿の　父の背中
故郷の　景色届ける　一枚の
写真に消えた　学び舎も
友と語った　校庭の
切り株の　桜の姿　ただ侘しい

思い出は　学生姿　友の背中
故郷の　夢を留める　日記帳
城跡の　公園の道
あなた待つので　急ぎ足
青春も　淡い水色　去るばかり