「勝利への揺るぎない一念」

2016年10月22日 21時50分29秒 | 創作欄
車券師・東剛志を語る語る時、彼には「勝利への揺るぎない一念」があった。
多くの競輪ファンに共通する弱点は、「曖昧さ」であった。
鉄砲に例えるとむやみに弾丸を撃っているに等しかったのだ。
レースは水ものであるが、「確信」できる基準が不可欠であった。
多くのレースを東剛志は記憶していた。
各選手の弱点、強みを把握していた。
戦法には選手の性格も出るものだ。
紛れる要素が多いレースには決して手を出さなかった。
「負けない競輪」の延長に「勝つ競輪」がある。
野球に例えるとヒットの延長にホームランがあるのだ。
「勝利への揺るぎない一念」が東を勝利に導いていた。
競輪に絶対がないので、東でも負けることがある。
だが、復元力が群れを抜いていたのだ。
初期には5万円負けて、10万円取り戻す程度であった。
晩年は車券師を任じて、50万円負けて100万円、200万円挽回できるようになったのだ。
自ずと勝負レースは減ってきた。
1回も車券を買わずレースを見ることも多くなった。
そして、いざ勝負となると、眼光が鋭くなってゆく。
まさに獲物を捕える野獣のようにも映じた。
その意味で「真剣勝負」であったのだ。
日本刀で切り合う武士の死闘の場面が東の脳裏に浮かんでいた。
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眠る偉大な可能性を引き出す力

2016年10月22日 20時08分53秒 | 社会・文化・政治・経済
★確かな世界平和の基盤となるのは、民族や国家、イデオロギーを超えた、人間と人間の交流による相互理解である。
そのために必要なのが、芸術・文化・音楽を通しての交流だ。
★音楽には、その人の中に眠る偉大な可能性を引き出す力がある。
音楽は、「地域」を結び、「世代」を結び、「世界」を結ぶ力がある。
★文化・芸術には、民族や国家を超えて人間を魅了し、人と人を結ぶ力がある。
優れた音楽が、世界の多くの人々に愛され、人間の融和、心の結合の力になってきた。
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伝説の車券師

2016年10月22日 17時35分55秒 | 創作欄
東剛志を忍んで、利根輪太郎と宮元武蔵は酒を飲んだ。
北松戸の松戸競輪場近くのスナックである。
東剛志は女好きであっであり、美人好きであった。
「北松戸に置いておくには珍しい女だ」とスナック・ナイトのママさんに惚れ込んだ。
この店は、午後9時30分からホストクラブとなった。
我々は9時ころまで、飲んで歌って、踊って帰ったものだ。
「この車券、払い戻してきて」ホステスの桃子に東が車券を預けた。
「払い戻し500万円以上だったんですね」桃子は紙袋を興奮した面持ちで渡した。
18歳の桃子が初めて見た大金である。
東は桃子に3万円渡し、他のホステス2人には1万円を渡した。
ママさんの茉莉子は、他の席で接客中であった。
利根輪太郎には5万円をよこした。
宮元武蔵は、東から最高10万円もらったことがある。
「東さんには適わないね。本当の車券師だっね」東は武蔵が競輪場で出会った稀に見る気風のいい男であった。
輪太郎は勝負勘のいい武蔵が東の後継者になる男だと注目していたが、「競輪は時間つぶしだ」とあくまでクールであった。
時には1000万円以上の払い戻しをした東は、伝説の車券師として競輪仲間の記憶に残っている。
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伝説の車券師

2016年10月22日 17時35分55秒 | 創作欄
東剛志を忍んで、利根輪太郎と宮元武蔵は酒を飲んだ。
北松戸の松戸競輪場近くのスナックである。
東剛志は女好きであっであり、美人好きであった。
「北松戸に置いておくには珍しい女だ」とスナック・ナイトのママさんに惚れ込んだ。
この店は、午後9時30分からホストクラブとなった。
我々は9時ころまで、飲んで歌って、踊って帰ったものだ。
「この車券、払い戻してきて」ホステスの桃子に東が車券を預けた。
「払い戻し500万円以上だったんですね」桃子は紙袋を興奮した面持ちで渡した。
18歳の桃子が初めて見た大金である。
東は桃子に3万円渡し、他のホステス2人には1万円を渡した。
ママさんの茉莉子は、他の席で接客中であった。
利根輪太郎には5万円をよこした。
宮元武蔵は、東から最高10万円もらったことがある。
「東さんには適わないね。本当の車券師だっね」東は武蔵が競輪場で出会った稀に見る気風のいい男であった。
輪太郎は勝負勘のいい武蔵が東の後継者になる男だと注目していたが、「競輪は時間つぶしだ」とあくまでクールであった。
時には1000万円以上の払い戻しをした東は、伝説の車券師として競輪仲間の記憶に残っている。
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東3丁目の10月桜も満開

2016年10月22日 17時03分02秒 | 日記・断片
パソコンの「100万人!のための麻雀」で珍しく、連続トップとなる。
特に2度目のトップは逆転一発の上がりで決着した。
2位であったからトップから上がっての勝利。
その後は、5時間もパソコンの将棋。
時間の無駄だと思いながら、長時間やってしまった。
「寒くなりましたね」こんな挨拶が増えてきた。
今朝の取手は曇り、空はどんよりとしていた。
家人に起こされ、午前5時50分になって散歩へ行く。
東3丁目のリバーサイドマンションの裏の駐車場の10月桜も満開であった。
取手市内で10月桜は井野天満宮の花壇を含め僅か2本。
ほとんどの人は10月桜の存在を知らないだろう。
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