とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

トチ、跳ねる、駆ける

2016年06月10日 | わが舎の動物たち
トチが生まれて1か月。
すくすく育っている。
この足の太いこと。もうお母さんと変わらない。
きっと大きな山羊になるだろう。


運動能力もお母さん以上か。
モーパッサンの短編の何かに「子ヤギのようにぴょんぴょん跳ねる」というような表現があったと思うのだが、いきなり斜め後ろ45度に跳ねてダッシュして…


近づいてきたと思ったらお母さんや私たちに飛びつきまたがり…、一時もじっとしていない。
舎長のTシャツは毎朝、掃除のたびにドロドロ。


この抑えがたい躍動への衝動は、一体なんなんだ、と思う。
人間の幼児の行動の発達心理学的な解釈、例えば「肛門期」とか「口唇期」とかとアナロジーすると、「跳躍・疾駆期」か? 跳躍・疾駆することで自分を取り巻く風や陽ざしや大地を確認(コミュニケーション)しているんじゃなかろうか。

口にするものも少しずつ変わってきた。おっぱいだけでなく、お母さんの食べているものに興味を示し、横から割って入って食べる。


草を食べ始めるとウンチも黒くなってくる。小豆より小さな、ネズミの糞のようなウンチをぱらぱらするようになった。おっぱいばっかり飲んでいたころはオレンジ色のねっとりしたウンチだったが。


早くお母さんのような立派で健康なウンチになるといいね。


今日は、ハルサー(援農)に来たU君が刈って乾した草をお母さんと一緒に食べている。


こっち向いて~。


そろそろ乳離れさせなければならない。
トチの小屋を増築しなければ…。
次々とあれこれしなければならないことがエンドレスに続いて大変だが、この子たちの顔を見ていると、頑張らなくちゃと、元気が出ます。
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田植え・ぬか撒き・チェーン除草

2016年06月05日 | 田んぼ・野良仕事
今年の田植えは5月25日。
初めての「みのる式・田植え機」で、いろいろトラブルはあったが、なんとかクリアした。


ただ、浮き苗が多く、舎長と二人で半日がかりで刺し苗(補植)した。
前日に苗床からはずした苗箱の処置と、田植え機のフロートの調整ミスが原因と思われる。来年の課題だ。


田植えの2日後、ぬかを撒いた。
抑草効果と田の地力向上効果を期待してのもの。


今年はこんなものも作った。
チェーン除草機。


チェーンは雪道用のタイヤチェーンをばらしてつなげたもの。舎長の実家からいただいた。
その他、ステンレス製の物干し竿やビンディングなどはホームセンターで購入。総制作費3806円。

舎長が重たそうに引いているが、実は意外と軽い。
田植え後8日目、6月2日。


苗まで引っこ抜いてしまわないかと心配したが、今年の苗は活着がよく、心配無用だった。

除草機を引いた後の田の表面には、子葉期のコナギが浮いている。
芥子(けし)粒のような種から、いったん水中に向けて根が伸びる。それが途中で反転してUの字を描いて土へと向かう。その根が土に刺さって成長を始めると、土の上に出ている部分(水中にある部分)に葉緑素が作られ緑色になり、そこから最初の葉が出てくる。そうなる前の、根がまだ十分発達していないときにチェーン除草機を通すことで、容易に草を引き抜くことができる。


ぬかを撒くと土の表面を有機酸が覆い、根の発達を邪魔するから、さらにチェーン除草の効果があがる。ただし、苗の根まで有機酸でやられてしまっては、草より早く成長して優先化することができなくなる。だから田植え直後からぐんぐん根を張り成長する、健康で大きな苗を作らなければならないのだ。
今年の苗は去年に比べればしっかりしていたと思うが、もう1週間は苗床に置いて「健苗」にするのが、その後の草との戦いを有利に進めるためのポイントだと、改めて実感した。

慣行農法の田植えでは幼苗(小さな苗)の方がうまく植わる。幼苗で植えても化学肥料ですぐに大きくなるし、草もクスリで抑えるから問題ない。

今年で6度目の米作りだが、ようやく有機的農業への前進の手応えを感じ始めている。
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