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Vol.028 最近のLGBT・セクシュアルマイノリティ関連の記事・ニュースについて

2015年11月08日 23時52分55秒 | ココロと向きあう
今年3月に、電通ダイバーシティラボが、日本国内の7.6%がセクシュアルマイノリティであるという統計を発表し、東京都渋谷区が同性パートナーシップ条例について説明をしたあたりから、にわかに日本のLGBT事情が変化を見せました。

渋谷区に続き、世田谷区もパートナーシップ制度を導入し、豊島区・新宿区・横浜市・大阪市・宝塚市など、条例提出や制度導入の検討を始めた地方公共団体も次々に動き始めました。

地方公共団体により、条例であったり要項であったり、証明書だったり宣誓書だったり、手続きや諸費用もまちまちです。

また、携帯電話各社が同性パートナーに家族割を認めたりという動きも見られました。

世界に目を向けると、アメリカが全州同性婚を合法化したのが6月末、アイルランド、グリーンランドで合法化、フィンランドでは去年決まった同性婚法が2017年に施行されます。

同性パートナーシップに関するものとしては、ドメスティックパートナー法・登録パートナー法・シビルユニオン方などさまざまあり、調べきれないほど多様化しています。

個別にそれぞれのケースについて、思うことがあり、渋谷区と世田谷区の違いの話だけでも、何回かのブログが書けそうです。

今日は、細かなことを書くのではなく、全体的な今の社会の動きについて少し思ったことを書きたと思います。

正直、個人的には、もう自分の人生は自分で決め責任を持つことを決めていたので、法律上認められたいわけでもないし、パートナーといちゃいちゃしているところを見せびらかしたいわけでもないし、戸籍が一緒じゃなきゃ嫌だとは思っていないし、まあ、周りの目が優しくなるのが嬉しいくらいです。

先日、パートナーと友人と会話していたときも、別にボクらは今更どっちでもいいよね、と話していました。

母親が存命のときは、ICUやHCU、CCUに入ったりするとき、家族でないと面会できないから、死ぬとき独りは淋しいなぁ、と思ったものでしたが、今は、死ぬのをそばで見ていてくれていなくても、心が繋がっていれば、治療室の外に大事な人がいても大丈夫だと思えるようになりました。

しかし、自分が今のままでいても自分らしくいられればいい、と思うのと、われわれセクシュアルマイノリティの方たちが、ほかの人たちと生きていく条件が違ったり、自分のことを口にするのさえはばかられるような怖れを持ってしまう現状に泣き寝入りするのとは別です。
同じように選択肢があっていいと思うし、もう少し生きやすくなって欲しいと思うし、偏見や差別の目はもう少し解消して欲しいと思います。

性同一性障害の方の中に、自分が生まれ持った性と違う性であることを認識していて生き方が自分に正直であれば見た目はどっちでもいい人と、生まれた性と違う性自認を持っているのだから体も法律上も本来の自分の性に合わせていきたいと思う人が、両方尊重されていいように、どちらも選択できるべきだとは思います。
異性間でも、婚姻届を出さないカップルや形式にとらわれない方がいるように。

ボクは、この動きを好ましい傾向だと感じました。

一方で、同性カップルを認めない風潮もありましたよね。
「少子化に繋がる」「不自然だ」「子どもがかわいそう」「教育上好ましくない」「病気が蔓延する」などいろいろありました。
なかでも「少子化に繋がる」には辟易しました。
「そんな理由で?」と。

同性だろうが異性だろうが、結婚する人はするし、しない人はしないし、どこからその発想が生まれるのか信じられませんでした。
バイセクシュアルの人が同性婚が認められると異性と結婚しなくなる心配があるとでも言うのでしょうか。

そこまでして、反対する理由を探す人たちの意見がまったくわかりませんでした。

こういった心理についての仕事をしていると、つくづく思います。
特に、クライアントさんのご相談に応じているときは余計に。
こういう悩みの多くは、当事者のみの問題でなく、周りの無理解から来るものだと。
もしくは、無関心。
知ろうとしない気持ち。
自分たちに無関係だと後回しにしてしまう気持ち。

これが、なくなるだけで、ずいぶんこの人たちの悩みは軽減されるのに。

冒頭で述べたとおり、今年3月の電通ダイバーシティラボの調査で13人に1人セクシュアルマイノリティの方がいるというのに、周りを見渡してもそうは思えないということが、いかに顕在化しにくいかは明白です。
当事者はいかに言い出しにくいか、自分たちがそうであることを伝えにくいかは明白だと思うのです。

ありのままの存在をそのまま受け止めて欲しいというのは、そんなに無理なことでしょうか。

もし、そのままでいいのだとすれば、セクシュアルマイノリティの人たちが、ほかの異性愛者の人たちに、いろいろな手続きや扱いを近づけていくことに、そんなに嫌悪しないで欲しいと思っています。


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