寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

岩波新書184【原爆に夫を奪われて】が売れて。

2007年07月08日 17時24分37秒 | 15年戦争
矛盾しているが《15年戦争の本棚》には手元に残しておきたい本が多い。
岩波新書184【原爆に夫を奪われて】もその中の1冊。
今、これから荷造りをする前に、今一度ページをめくりメモを取る。

【原爆に夫を奪われて~広島の農婦たちの証言/神田三亀男編】
岩波新書184/初版1982/2/22

*まえがき
*本文19編
・番外の夫婦じゃったが 《西本セツコ》明治34年4月10日生まれ
・苦しみの煮つまった死 《門前ツルヨ》〃38年4月20日
・大水害と原爆と 《道原シナヨ》〃43年11月22日
・出てきた遺言状 《両祖フジヱ》〃43年1月7日
・遺体と寝た母 《藤岡キヨノ》〃30年2月7日
・薬指の棺桶 《桃木タマノ》〃39年10月27日
・乳飲み子にも放射能が 《横丸露子》〃43年
・生きて戻ったが 《野村マサ子》大正9年10月7日
・呉服屋から百姓へ転進 《住居治子》明治45年3月27日
・戦争が狂わせた一代 《松田ヲチカ》〃34年5月28日
・ピカ後家になって 《切戸ヤヱ》〃43年2月28日
・島へ、主人をさがしに 《辰本サダ》〃27年10月21日
・病身の私を残して 《両祖シズコ》〃32年9月6日
・乳飲み子を背負うて 《蓼キヌヨ》〃40年1月25日
・励まし合うて生きてきた 《高崎ハル》〃35年2月17日
・今も寝られん夜がある 《松本みどり》〃31年4月8日
・主人と子供二人の死 《横地トシコ》〃39年12月1日
・はてしのない思い 《下桶カズ》〃29年7月5日
・死んで戻った主人 《杉田チヨコ》〃37年8月15日
*証言の記録を終えて/神田三亀男

本書は原爆で夫や家族を奪われた名もなき農婦たちの聞き書きをまとめたもので、
編者まえがきによれば、1981年3月から10月まで『日本農業新聞』広島版に「土と年輪~原爆に主人を奪われた農婦たちの36年」と題して計53回にわたり連載した記事に、更に4人の聞き書きを加えて1冊にまとめられている。取材地は広島市安佐南区佐東町(旧安佐郡川内村)にて、この町には「原爆未亡人村」といわれる川内温井(かわうちぬくい)地区がある。B29・エノラゲイ号から投下された原子爆弾はこの日、広島市内で作業中であった旧川内村より選抜構成された「川内国民義勇隊」191名の頭上で炸裂し、義勇隊は全員死亡した。そしてその日、川内温井地区には同時に原爆未亡人が75世帯もできた。その日から本書取材に至るまで26人の未亡人が現存し、その中から19人の声を1冊の本にまとめた。編者である神田三亀男さんの取材は録音機を要せず、全てご自身の丹念なメモに拠った。本書に声を残した方の何人が今もご存命だろうか。戦争の現実と悲惨、原爆未亡人と呼ばれた農婦人たちの叫びを風化させてはならない。
広島のTさん、すみません、明日発送します。



《紹介したいサイト》
広島ぶらり散歩の義勇隊の碑の、ページ

《サイト内関連記事》
岩波新書530【あの人は帰ってこなかった】を読む、の記事(05/8/22)
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