肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『大奥』、観ました。

2007-08-23 21:35:32 | 映画(あ行)





監督:林徹
出演:仲間由紀恵/西島秀俊/井川遥/及川光博/杉田かおる/麻生祐未/中山忍/浅野ゆう子/松下由樹/柳葉敏郎/藤田まこと/岸谷五朗/高島礼子

 『大奥』、観ました。
第7代将軍・家継の時代。僅か4歳の幼い将軍を巡って、江戸城では様々な思惑が
うごめいていた。幕閣たちの権力争いが表面化していく中、大奥でも、先代将軍
未亡人・天英院と将軍生母・月光院の、女の意地を賭けた戦いが繰り広げられていた。
若くして御年寄に昇格した絵島は、月光院の信頼も厚く、大奥女中の間でも信頼と
人気を集めるに至ったが、それは対立する天英院派の不満とストレスの矛先へと
変わっていく‥‥。
 “豪華キャスト”なのに、その顔ぶれほどの“華やかさ”は感じない。衣装もセットも
大層“お金を掛けてる”と思うのに、その見てくれほどに“高級感”は得られない。
物語自体もなかなか“興味をそそる”ものなのに、“胸に残らない”のは何故だろう。
それというのも、物語の描き方、人物の描き方がすべてにおいて“平面的”というか、
映画に“厚み”を感じない。観ながら気になったのは、出てくる人物、出てくる人物が
皆、一応に〈善人〉か〈悪人〉かの2種類に振り分けることができ、さらにその上で、
おおよその性格が“一目で”想像出来てしまう。そのあたりが“映画”としてみるには、
どうも喰い足りない。まぁ、この際、竹中直人の目に余る(?)ドタバタぶりと、露骨な
BGMの使い方には、多少なりとも目はつぶるとしても(笑)、例えは悪いが、
“TVドラマの延長線上にあるもの”を2時間枠で見せられたような、そんなカンジ。
いっそ、お正月のテレビ映画で観る分なら、“結構なお得感”はあるんだけどさぁ(笑)。
 それにしても“オンナの闘い”とは、何と浅ましく、そして恐ろしいものだと痛感する。
他人など差し置いてでも我先に前へ前へと出ようとする。オッと、それは『大奥』の
物語だけの事とは限らず、ここにいる出演陣とて同じこと。エンドロールを見る限りじゃ、
本作で“個人の専属メイクさん”は3人居る。まぁ、重要な役どころである仲間由紀恵、
杉田かおる嬢は置いといて、浅野ゆう子って総出演シーンを合わせても、たった
3分にも満たないじゃん(笑)。こいつを“ビッグな(?)女優のプロ意識”とみるべきか、
あるいは“単なるオンナの虚栄心”とみるべきか‥‥、“女優業の裏社会、その
権力闘争の一端”を垣間見たようで、一瞬ゾクッとしました(笑)。



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