モンテとレッドウィングスの日々

モンテディオ山形、そしてパイオニアレッドウィングスをこよなく愛し続けています。

今年の総括、というより石崎監督の3年間とは

2016-11-23 10:35:49 | モンテディオ山形
昨日は、
久々の、体感地震と津波。
山形新幹線は止まっちゃうし、
いろいろビックリの1日でした。

さて、月曜日のサンクスパーティが終わり、
選手もとりあえず、一休みでしょうか。

しかし、
決まったこととは言え、今更ながら石崎監督が本当にいなくなっちゃうのかなぁ、という感じがします。



なんとなく、
また数年後に、「ガッチリ、鍛えてやるじゃけぇ」(こんな広島弁あるのかな)とかいって、ちゃっかり復帰してそうな気がします。

いや、是非またいつか就任して、選手を鍛えてもらいたいと思いますね。

冗談じゃなく、将来、健二監督、石崎総監督でもいいんですけどねぇ。



改めて言うまでもありませんが、石崎監督が築いてくれたモンテの新たな歴史は、素晴らしいものでした。

「2度目のJ1昇格(復帰)」
「天皇杯準優勝」

これは、モンテの長い歴史の中でも、特筆すべき功績だと思います。
(もちろん、今後モンテはいつかJ1に定着するし、天皇杯だって優勝すると信じてますが(笑))

そして石さんは、紛れもない名将の一人となりました。
(前回(1998)の去り方が去り方だっただけに(汗)、その汚名?を払拭して余りあるものになりました)

しかし、3年間というスパンで見たときに、
特に、この2年間、もっといえば今シーズンについては、
必ずしも、関係者がもろ手を挙げて歓迎すべき結果ではなかったことも事実。


そう考えると、
第2次石崎体制の残した課題も見えてきます。


そもそも、
2014年のスタートは、4バックだったことを考えると、
3バックに変更した水戸戦の時点で、
監督の思惑はかなり外れたことになります。

本人も、確か2014年の始めに、3バックはやりたくないというようなことをいってた様な気がします。

3バックは、いろいろな評価はあるでしょうけど、
5バックで守ることを考えると、重心が後ろになって、いざ、攻撃になった時には、
前に枚数が足りなくなることが多くなります。

2015年のJ1では、そういう意味では3バックは現実的であり、現にうまく守れた試合も多かったと思います。

しかし、J2を勝ち抜くには、やはり、3バックはなかなか攻撃的に機能しませんでした。


湘南くらいの個々の運動量と技術があれば別でしたでしょうけど。

本当は、監督は、
4バックでバランスの取れたチームを作りたかったはず。

いろんなところでのコメントでも、カウンターだけでない、繋いでも攻撃できるチームを目指していたことが分かるし、就任会見のときも、バルサみたいなサッカーが好きだとも言ってましたね。

しかし、2014はふたを開けてみると、
なかなか守備が安定せず、安定せずというよりはカウンターに滅法弱いチームになっていました。

それに、思ったほど、攻撃にも厚みが出なかったことも、攻撃に枚数をかけざるを得ない、カウンターを受けやすい原因となったのかもしれません。

実は、やむを得ず3バックで勝った水戸戦以降も、愛媛に大敗を喫したり、
必ずしも3バックが有効だったわけではなかったです。

潮目が変わったのは、個人的には、天敵の(笑)岡山に4−1で勝った試合。
バズの飛び道具と、ザキさんの飛び出しが見事にはまりました。

監督が「目指しているサッカーができた」と感触を得たのは、なんと41節の磐田戦(2−0)。
そこまで時間が掛かりました。

集大成となった、天皇杯決勝は1−3で敗れましたが、
これがベースになると、監督も考えていたはず。

翌年は善戦及ばず、1年で降格の憂き目をみはしましたが、
J1では3バックはある程度通用する感触も得たわけで、

そこに、ローザ、荒堀、雄斗、優平、そして大黒と、
今シーズンの補強があったわけですから、
期待は日増しに大きくなりました。
評論家の評判も悪くなかったですしね。

しかし、
J1と違い、勝ちが要求されるJ2は甘くはありませんでした。

開幕北九州、そして次節徳島と、
「引き分けでよいのか、勝ちに行くのか」
「リードを守りにいくのか、3点目を取りにいくのか」

ピッチの中が意思統一されず、
相手の勢いに飲まれてしまいました。

それよりも、何よりも、
2年間で培ってきた3バックとハイプレスが、
新戦力にハマらなかったことが大きかったですね。

けが人も相変わらず続出し、
メンバーの熟成も図られないまま、ずるずると勝利から見放され、
勝てなくなると、5バックの悪い面が露出し、攻撃に迫力が出ません。

ついに、4バックに戻し、ある程度バランスを取り始めますが、
低飛行を突破してくれるようなストライカーが出なかったことも災いしました。

チームというよりは、個々の能力でなんとか前半戦をイーブンにまで戻しますが、
今シーズンは、ここまででした。

得点が取れない、あせりからミスを連発、失点の悪循環に陥り、
3バックに戻したり、模索を続け、

このメンバーで力が発揮できる 3−6−1の3ボランチを見つけたときは、
もうシーズン終盤。

それでも、これでなんとか残留をもぎ取りました。


チームは生き物ですから、
システムに固定観念を持ち込むのはNGだと思います。

しかし、
ある程度、思い描いたシステムにするための選手起用もあるはずで、
この3年間は、そこに苦心した3年でもありました。

「石崎プレスは道半ば」と言わざるを得ません(結論)


ただ、第2次石崎モンテの、集大成といわれれば、
個人的には、2014年の41節磐田戦だったと思います。
(ギシさんのアレがあった、PO準決勝ではないほうです(笑))
あの名波監督も試合後に評価してましたから。

ハイプレスをハメ続け、
剥がされても、食いついていく、
ライン際では、複数人でサンドをかける、
相手にとってはやりにくいことこの上ない、
見ていても気持ちを感じる試合だったと思います。


あの磐田戦をもう一度思い出しながら、
そして、奇跡のPO準決勝、決勝を思い出しながら、
石さんの3年間を祝って、今日は祝杯をあげたいと思います(また飲むのか)。
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