人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

オルガ・シェプス ピアノ・リサイタルを聴く~プロコフィエフで本領発揮

2015年01月27日 07時01分14秒 | 日記

27日(火)。わが家に来てから122日目を迎えて、革張りの椅子の破損の嫌疑で職質を受け、うろたえるモコタロです 

 

          

          イスの皮の破れは俺じゃねえんだ 刑事さん 信じてくれ!

           

  閑話休題  

 

今日、12月27日はモーツアルトの誕生日です。モーツアルトは1756年1月27日にザルツブルクで生まれました したがって今年は生誕259年に当たります。来年は生誕260年の区切りのよい年なので、音楽産業は手を変え品を変えいろいろと仕掛けてくるでしょう 今日はモーツアルトの誕生日を祝して彼の音楽を聴こうと思います。さて何を聴こうか

 

  も一度、閑話休題   

 

昨夕、大手町の日経ホールで日経ミューズサロン「オルガ・シェプス・ピアノ・リサイタル」を聴きました プログラムは①ショパン「バラード第1番」、②同「ピアノ・ソナタ第3番」、③ラフマニノフ「コレルリの主題による変奏曲」、④プロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第7番”戦争ソナタ”」です

 

          

 

オルガ・シェプスは1986年モスクワ生まれ。6歳の時にドイツに移住し、現在ケルンに住んでいます デビューCD「ショパン」はエコー・クラシック賞若手ピアニスト部門をアリス=沙良・オットとともに受賞しています

自席はD-21番、前から4列目の右グロック左通路側です。会場は7割位の入りでしょうか

拍手の中オルガ・シェプスが明るいブルーのドレスで登場、スタインウェイに向かいます 1曲目はショパン「バラード第1番ト短調」です。この曲はホロヴィッツのCDで初めて聴いて感銘を受けました バラードというのは元々、声楽曲を指していましたが、ショパンはピアノ曲として初めて作曲しました

オルガはスタインウェイを思う存分鳴らします。前から4列目で、極めてピアノに近いということもありますが、ピアノの音がガンガン響きます。それは良いのですが、何か違和感があります それは次のショパン「ピアノ・ソナタ第3番ロ短調」でも同様です。どこか引っかかるのです。ほんのちょっとしたことなのでしょうが、どこかが違うのです そう思ったのは私だけだったのでしょう。演奏後は大きな拍手が送られていました

休憩後の第1曲、ラフマニノフ「コレルリの主題による変奏曲」は、イタリア・バロックの作曲家コレルリの「12の独奏ソナタ集」の終曲の主題を使っていますが、プログラムの解説によると、それはコレルリが流用したポルトガルの舞曲「ラ・フォリア」の旋律なので、厳密にはコレルリの主題ではないとのことです。孫引きですね 主題に基づいて20の変奏曲が演奏されます

彼女の演奏に慣れてきたせいか、この曲ではそれ程違和感を感じなくなりましたが、それでもまだしっくりきません しかし、最後のプロコフィエフ「ピアノ・ソナタ第7番”戦争ソナタ”」の演奏を聴いて初めて吹っ切れた感じがしました これこそ彼女が本当に演奏したかった本領発揮の曲なのではないか リズムが躍動する爽快な曲です

大きな拍手とブラボーに応えてアンコールを演奏しました 1曲目はグルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」から”メロディー”、2曲目はチャイコフスキーの「四季」から”5月(白夜)”、そして最後にショパンの「ノクターン第8番」を弾いて、熱くなった聴衆のクール・ダウンを図りました

さて、いま演奏を振り返って、あの違和感は何だったんだろうか、と考えています 分かり易く言えば、同じエコー・クラシック賞を受賞したほぼ同じ世代のアリス・沙良・オット(1988年生まれ)と比べてどこがどう違うのか、ということです。一言で言えば、「いま聴いた演奏をもう一度聴きたいと思うか?」と問われた時に、どう答えるか、という問題です アリス=沙良・オットはこれまで何回か生演奏を聴いてきましたが、リサイタルにしてもコンチェルトにしても「また聴きたい」と思わせる実力と魅力を備えています(5月19日には再度、リサイタルを聴きに行きます)。それに比べて、今回初めて聴いたオルガ・シェプスは、残念ながらそういう風に思わせるまでには至らないのではないか、と思います もちろん、これは私の個人的な印象です。彼女の演奏がたまらなく好きだという人ももちろんいらっしゃるでしょうし、それを否定するつもりは毛頭ありません

終演後のロビーにはオルガ・シェプスのサインをもらうための列が出来ていました。彼女は美人なので人気がありますね

 

          

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日聴いたCDはチャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調”悲愴”」です 演奏はフェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団。明日東京シティ・フィルで聴くので、その予習です。ドラマチックな演奏です

 

          

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山下一史+新交響楽団でサン... | トップ | モーツアルト「交響曲全曲演... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事