人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

R.シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ」「ピアノ四重奏曲」,ハイドン「ピアノ三重奏曲第25番」を聴く~サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン「マスターおすすめの室内楽」

2017年09月19日 07時55分41秒 | 日記

19日(火).わが家に来てから今日で1084日目を迎え,総務省が18日の「敬老の日」に合わせ, 65歳以上の高齢者人口(9月15日現在)が推計で3514万人になり,総人口に占める割合が27.7%にのぼったと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ウサギの世界では 高齢者は4歳以上だよ ぼくは今3歳だから1年先だ まだ若いのに

 

                                           

 

昨日,夕食に「鶏ももソテー」「生野菜とタコのサラダ」「冷奴」を作りました   「鶏もも~」は塩コショウだけの味付けのシンプル料理ですが,皮パリパリ中味ジューシーでとても美味しいです

 

     

 

                                           

 

昨日,サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の「マスターおすすめの室内楽:ピアノ編~練木繁夫プロデュース」公演を聴きました   プログラムは①ハイドン「ピアノ三重奏曲第25番ト長調”ジプシー風”」,②リヒャルト・シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ  変ホ長調」,③同「ピアノ四重奏曲ハ短調」です   演奏は,ヴァイオリン=フェデリコ・アゴスティ―二,ヴィオラ=店村眞積,チェロ=毛利伯郎,ピアノ=練木繁夫です

 

     

 

自席はセンターブロック6列目の右側です.会場は7割くらいの入りでしょうか

1曲目はハイドン「ピアノ三重奏曲第25番ト長調”ジプシー風”」です   ハイドン(1732-1809)はハンガリーの貴族エステルハージ家に楽長として仕えていた訳ですが,お役御免となった後は,興行主ザロモンの招きによりロンドンに渡り活動しています   渡英の1回目は1791年~92年,2回目は1794年~95年ですが,このピアノ三重奏曲は(ハイドン作品番号)第24番~26番の3曲まとめてレベッカ・シュレーター未亡人に献呈されました   ハイドンのピアノ三重奏曲というと,この曲が演奏されるケースが多いように思います   第1楽章「アンダンテ」,第2楽章「ポコ・アダージョ」,第3楽章「フィナーレ:ジプシー風ロンド,プレスト」の3楽章から成ります

ヴィヴァルディ「四季」でお馴染みの「イ・ムジチ」のコンサートマスターを1986年から務めたフェデリコ・アゴスティ―二,N響で活躍後 読響ソロ・チェリストを務めた毛利伯郎,ピア二ストの練木繁夫が登場,さっそく演奏に入ります

第1楽章の冒頭からアゴスティ―二のヴァイオリンがとても美しく響きます   この音が「イ・ムジチ」の音を作っていたのだな,とあらためて感動しました   第2楽章では,さらにその音色の魅力が伝わってきました   第3楽章を聴いていて感じたのは「まるでブラームスの室内楽だ」という感覚です.言うまでもなくキーワードは「ジプシー・ロンド」です   ブラームスはハンガリーのジプシーの音楽を自作に取り入れて名曲の数々を作曲しています   ただし,ここでは ハイドンのピアノ三重奏曲がブラームスに影響を与えたというべきでしょう

2曲目はリヒャルト・シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ  変ホ長調」です   この曲は1888年,作曲者24歳の時の作品です   第1楽章「アレグロ,マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「インプロヴィザシオン:アンダンテ・カンタービレ」,第3楽章「フィナーレ:アンダンテーアレグロ」の3楽章から成ります

フェデリコ・アゴスティ―二と練木繁夫が登場し,演奏に入ります   シュトラウスはこの曲を作曲している時期にソプラノ歌手のパウリ―ネ・デ・アーナと出会い,恋に落ちたという事実が,この曲のそこかしこに窺えます   情熱的でロマンティックです.何年か前に紀尾井ホールで若い男女のデュオ(Vn女性,P男性)による演奏でこの曲を聴いた時,あまりにも濃厚な恋の駆け引きのような演奏にすっかり”あてられて”マイッタことがありました   それに比べたら,この日の演奏はロマンティックながら極めてプラトニックなものでした

 

     

 

プログラム後半はリヒャルト・シュトラウス「ピアノ四重奏曲ハ短調」です   この曲は1884年の作曲といいますから,作曲者が20歳の時の作品です   第1楽章「アレグロ」,第2楽章「スケルツォ:プレストーモルト・メノ・モッソ」,第3楽章「アンダンテ」,第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります

アゴスティ―二,都響特任首席ヴィオラ奏者・店村眞積,チェロ=毛利伯郎,ピアノ=練木繁夫が登場し,演奏に入ります   この曲の調性「ハ短調」がベートーヴェンの「運命交響曲」を思い起こすので,思わず身構えてしまいますが,実際に音として聴いてみると,劇的な感じよりもロマン性の強い音楽という感じがします   全楽章を通して聴いた印象は,極めてブラームスの音楽に近いのではないか,ということです   シュトラウスは10代の終わりごろ,音楽を学ぶためにミュンヘンからベルリンへと移動していったといいますから,その時にブラームスの音楽に接したのでしょう

この曲では第1楽章冒頭から4人の息がピッタリと合い,素晴らしいアンサンブルを展開しました.何より音が美しいと思いました

この日の公演はハイドンとリヒャルト・シュトラウスの作品を取り上げたものでしたが,私にとっては,演奏されなかったブラームスを強く意識したコンサートでした

 

     

     

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