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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

超おもしろい!下野竜也のレクチャー・コンサート~新日本フィル「『新世界より』徹底大解剖~オーケストラ付レクチャー」を聴く

2017年08月13日 08時26分57秒 | 日記

13日(日).わが家に来てから今日で1047日目を迎え,トランプ米大統領が11日,北朝鮮が米領グアム沖に弾道ミサイルを発射する計画を表明したことを受け,北朝鮮に追加経済制裁を科す考えを表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                 トランプ大統領は「非常に強力な」制裁を科すと言ってるけど問題は中国の動きだ

 

     

                   中国は米朝双方に「緊張を高めるな」と自制を求めているからなあ

 

     

      経済制裁が効かず 軍事力に頼ることになると 日本も無関係でいられなくなるぞ!

 

     

                 米朝とも 先が読めない人物がリーダーだから まともに見ちゃいられないよ

      

                                             

 

昨日,すみだトリフォニーホールで下野竜也指揮新日本フィルによる「『新世界より』徹底大解剖~オーケストラ付レクチャー」公演を聴きました これは「下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト」の第4回目の公演で,ドヴォルザークの「交響曲第9番ホ短調『新世界より』」の隠れた魅力を発見しようという試みです

自席は1階11列26番,センターブロック右通路側席です.会場はほぼ満席といっても良いでしょう.よく入りました   オケの面々が入場し配置に着きます.弦楽器の配置は左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,その後ろにコントラバスといったいつもの編成です   コンマスは西江王子です.第2ヴァイオリンを見ると,トークの天才・篠原英和氏の姿を,そして入団以来応援している松崎千鶴さんの姿を発見しました   メンバーは夏らしく,全員が上が白,下が黒の衣装で統一しています.ステージ後方の壁には巨大スクリーンが掲げられ,ドヴォルザークらしき顔写真が客席を見下しています

楽員とは逆に上が黒,下が白の衣装の下野竜也が登場,指揮台に上がり演奏が開始されます   ところが,出て来たメロディーは「新世界より」第1楽章ではなく第2楽章「ラルゴ」でした   しかも,弦楽器奏者が「遠き空に陽は落ちて・・・」と歌い始めたではありませんか   第2ヴァイオリン首席の吉村知子さんなどは,ほとんど笑いながら歌っています

第2楽章の演奏が終わると,下野氏がマイクを持ちます

「皆さん,帰らないでください   今日は新日本フィルのコンサートにお出でいただきありがとうございます.私,指揮も出来る司会者・下野竜也です(会場・笑い).『音楽の魅力発見プロフェクト』も今年で4回目を迎えることになりました   ところで,ステージ後方のスクリーンをご覧になって私の仕掛けに気が付いた方はいらっしゃいますか?(客席:シーン).実は,この写真の人物はドヴォルザークではなく,ノーベルなのです.よく似ているでしょう   この写真を見た時,ドヴォルザークにそっくりだと思って,いつかネタに使ってやろうと思ってました   それでは本当のドヴォルザークの写真をご紹介しましょう

下野氏の合図に,本物のドヴォルザークの顔写真が映し出されました.聴衆は「ああ,見事に騙された」といった反応です.私も含めて   そして,「新世界交響曲」を第1楽章から順に,聴きどころの楽譜を紹介しながら説明していきました   あるメロディーを取り上げ,ドヴォルザークが書いた「超いいねバージョン」と,作曲家に成りたての素人が書いた(と想定した)「残念だねバージョン」を音符で説明の上,オケで演奏し,ドヴォルザークの作曲がいかに優れているかを示しました   第2楽章については,内容が死者を悼むレクイエムであることを説明しました.「弦楽器は弱音器を付けてミュートで演奏するが,ミュートを付けるというのは『死』や『夜』を表す   曲の最後のヴァイオリンが高く上がっていき,チェロとコントラバスが低く静かに奏でるところは,魂が昇華していくのを人が地上で祈っている有様を描いているように思う」と解説しました

第3楽章については「舞踏の音楽です.次いきます」と,早口でスルーしたので,楽員も聴衆も呆気にとられ 次の瞬間は大爆笑でした   第4楽章では,シンバルの一打について説明がありました.かつてフランキー堺が打楽器奏者を演じた映画で,新世界交響曲の第4楽章のシンバルを叩き損なうという映画がありましたが,長い交響曲の中でシンバルはたったの1度だけ鳴らされるのです   これについては,この楽章の冒頭からシンバルが不必要に何度も鳴らされる「ダメ・バージョン」を演奏,いかにうざったいか,1度しか鳴らさないことが如何に意味があるかということを実感させました   そして,最後のフィナーレが「ジャン」と強く終わらないで,長く音を伸ばすことで余韻を残して終わることについて,「ここに この曲が『新世界』ではなく『新世界より』というタイトルが付いている意味がある」と解説しました   つまり,ドヴォルザークは,赴任先のアメリカ・ニューヨークから(=新世界から)故郷ボヘミアへのメッセージを From the New World の「From」という言葉に託し,それを音楽で表したということです

下野氏は最後に,

「これで私のレクチャーは終わります.20分の休憩後にこの教室に集まるように

と大学教授のようなセリフを言い残して舞台袖に引き上げました  ここで付け加えると,下野氏は現在,京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授を務めています

 

     

 

さて,本番です.第1楽章「アダージョ  ー  アレグロ・モルト」が開始されます   途中からアレグロ・モルトに移ると急速にテンポアップします   下野竜也の真骨頂はメリハリの利いた小気味の良いテンポです   第2楽章では,冒頭の管楽器が揃わなかったのが残念でしたが,森明子のイングリッシュホルンがしみじみと「遠き空に~」を奏でていました   第3楽章では古部賢一のオーボエ,重松希巳江のクラリネット,荒川洋のフルートなど木管楽器群とホルンが素晴らしい演奏を展開していました 第4楽章では,これまで登場したメロディーが回想され,最後はレクチャー通り,余韻を残して静かに曲を閉じました

演奏後,再びマイクを手にした下野氏が

「来年もこの企画をやらせてもらえることが決まりました(会場・拍手) 来年も今年とまったく同じ企画でやろうと思いますが如何でしょうか(会場・エーッ).そういう訳にもいきませんね   別の企画を考えたいと思います

と挨拶し,アンコールにドヴォルザークの歌曲「わが母の教え給えし歌」の管弦楽編曲版を演奏し,大きな拍手を浴びました

 

     

 

実に楽しくためになるレクチャー・コンサートでした   これは下野竜也という類まれなるキャラクターによるところが大きいと思います  第2ヴァイオリン奏者の篠原英和氏が「トークの天才」だとすれば,指揮者の下野竜也氏は「レクチャーの天才」と呼んでも良いでしょう   1年に1度と言わず何度でもやって欲しい企画です.クラシック音楽の普及・拡大を目指すなら,こういうコンサートこそ力を入れて取り組むべきだと思います   何だったら定期演奏会の一つのシリーズを「レクチャー・コンサート・シリーズ」にしても良いかも知れません   私だったら絶対に定期会員になります

 

     

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